ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
いや~原作突入してからなんか心がスッキリしたと言いますか、重荷が取れたような気分です。
「ねぇ、神綺君。さっきのこと教えてもらいたんだけど」
始業式は終わり、教室へと戻る途中に絵里はさっきの神綺の反応が気になり問いかけた。
「あぁ、....推測だがな」
「それでもいいの。教えて」
「私にも教えて」
と希も真剣な顔をして聞いてきた。
「...はぁ。わかったよ。それじゃぁまず、絵里達なりになぜ今年はクラスが1つしかないと思う?」
「そりゃぁ....受験数が減ったから...じゃないの?」
となにを当たり前なことをといった感じで言う。
「そうだな。だが問題はその前だ」
「「え?」」
「どうして受験数が減った?」
「それは....」
「えーっと...」
考え込む二人、しかし神綺は待たなかった。
「考えられるのは大きく二つ」
「二つ?」
「あぁ。共学化したからというのと、廃校するかもという不信感からの減少だ」
「ちょっちょっと待ってよ!?廃校を阻止する為の共学化でしょ!?なんで共学化が原因になるのよ!」
「そうだよ神綺君...それじゃぁおかしいよ....」
「....はぁ」
と神綺はため息をつく。
「なんでため息するのよ....」
しかし絵里にはそのため息が馬鹿にされていると思い、いい気はしなかった。
「いや....いいか?前の音ノ木坂の様に、なぜ現時点でも男子校と女子校が存在していると思う?」
「え?それは....」
「ふむ。答えは各々が異性のいない空間で学びたいと思っている奴が少なからずいるからだ」
「それって....同性愛者ってこと?」
「いや、違うとは言い切れないが殆どは違うはずだ。例えばだが、お前達女子同士で話をしている時にさ、近くに男子がいると話す内容を一度考えて慎重に話すだろ?」
「そうね。...異性に聞かれたくないこととかもあるし....」
「そこなんだよ。気楽に過ごしたいから、態々異性を気にする必要がないから...と考えて進学を考える物もいるのさ」
「じゃぁ....」
「あぁ、元々音ノ木坂を受けようと思っていた者が共学化によって....そうだな、ここから近い同じ女子高のUTXにでも流れたんじゃないか?」
「そんな.....」
「それとさっき言った廃校するかもという不信感だろう。誰も廃校する可能性があるとわかってて進学する人は少ないだろう」
「そういうこと....」
「それを...神綺君は知っていて?」
「本当は起きて欲しくはなかったんだがな.....しかたないだろう」
ヤレヤレと神綺は首を左右に振る。
「....そうだわ神綺君」
「あ?」
と急に絵里が神綺に詰め寄る。
「神綺君って...たしか理事長の娘さんと仲良かったわよね」
ことりのことだろうか。
「仲がいいとは思わないが、知り合いではあるな」
「なら、後でその子のところに行きましょ?」
「....なぜ?」
態々そんな遠回りなどせずに理事長本人に聞き出せばいい。
「今日は中学も始業式でしょ?今はそっちに理事長は向かってるから話を聞こうにも聞けないのよ」
「だったら日を改めれば...」
と言いかけたところで絵里が強い口調で、
「悪いけど神綺君。時間がないの。理事長を待つより先に可能性のある娘さんに聞くわ」
そういう絵里の目は焦っているような...そういう目をしていた。
「....わかった。だがこれだけは言っておくぞ?....ほぼ100%、ことりはなにも知らない」
このままでは絵里が危なっかしいと判断し、同行することにした。
「いいのよ。少しでも可能性のあるものに賭けたいだけ....」
「そうかい...ま、俺も今は副生徒会長だ。それに希もいる。警戒されないわけがない」
「それもそうなんだけどね」
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朝の始業式での事で中学の時同様...いや、それ以上に騒がしくなっていた。なんせ廃校は決定したんだ、当たり前か....
今はHRも終わり下校となっているが、絵里がさっき言った通りことりに会いたいと言うために2年生の教室へと来ている。
そして穂乃果達の教室に居た近くの子に、
「ちょっといいか?」
「へ?あ、はい!なんでしょうか、副会長」
その言葉を聞いた他の生徒も神綺を一斉に見る。2年のクラスに副会長が来るなど珍しいことだ。
「この教室に今、高坂と園田、南のいずれかはいるか?」
見た感じいなさそうだが、一応聞いておく。
「いえ...いませんね。あの3人は今中庭にいると思います。穂乃果がお腹減ったと言っていたので、そこで食べているかと」
「そうか。ありがとう」
居場所を突き止めることができた為に廊下で待って居た絵里と希と合流する。
「どうだった?」
「中庭でお昼の様だ。行こう」
「お昼か~ 私もお腹減ったなぁ」
とお腹をさする希。
「これが済めば解散さ。もう少し我慢するんだな」
「そうよ希。あと少しだから」
「わかってるよ~」
教室に居た子に言われた通り中庭に来ると、確かに3人仲良く木の植えられている花壇に座っていた。
「いたぞ。あそこだ」
絵里達はまだ探しているようだったので神綺は彼女達がいる方を向いた。
「あそこね」
「あっ まってよ絵里ちー」
「...はぁ」
絵里は急ぐように早歩きで先に行ってしまったため希と神綺は追うようについていった。
「ねぇ、ちょっといいかしら?」
「「「っ は、はい!」」」
驚きのあまりか、それとも相手が先輩だからか、態々立つ3人。
「せ、生徒会長!?それに斎藤先輩に...東條先輩まで」
と穂乃果が不思議そうにしていると、
「ちょっと絵里がどうしてもってね....」
と苦笑いをする神綺。
「ねぇ、南さん」
「は、はい!」
「あなた、理事長の娘さんよね?」
「あ、はい...」
するとトーンを低くして絵里は、
「...理事長。なにか言ってなかった?」
「いえ...私も今日知ったので...」
「思ったとおりだな....にしてはガチで落ち込んでるな?絵里」
そうなのだ。まるで先が真っ暗になったかの様な顔をしている。
「...はぁ。なんで神綺君はそんなに先が読めるの?」
「簡単だ。ことりは生徒だぞ?いくら家族とはいえ、機密を教える訳無いだろう。もしことりに教えたとして、ことりが言いふらしたらどうする?いらない混乱を呼ぶだけだ」
「...それもそうね。ありがとう、失礼するわ」
と絵里は軽く手を振って校舎へと戻っていく。
「あ、絵里ち!...じゃぁね!穂乃果ちゃん達!」
と希は絵里を追うが、
「...あれ、神綺先輩は行かないんですか?」
「...少しお前達に話がある」
「「「え?」」」
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