ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

色々あって一日空いちゃいましたね。


第41話

「話....ですか?」

 海未は怪訝な顔をする。

「あぁ。なぁ、穂乃果」

「なんですか?」

 とパンを齧りながら穂乃果は言うが、せめて少しは我慢してほしかった。

「今は深刻そうには見えないが、体調とか大丈夫か?」

「へ?」

 穂乃果には神綺の言っている意味がわからなかった。

「いや、中学の頃を思い出してな。.....共学化宣言をされた時に倒れ込んだんだ。今回はもっとひどいんじゃないかとは思ったんだが....」

「あぁ。大丈夫....とは言いませんけど」

 と暗い顔をしながら、

「でも、だからと言って私が倒れても結果は変わりませんし....」

「...そうだな」

 成長したな、と思っていると

「先輩は、どう思われますか?」

 と海未が割り込んできた。

「なにを?」

 神綺にはなんのことかがわからない。

「廃校についてです....」

「あぁ...まぁ、仕方ないとしか言えないな。理由も理由だ」

「...先輩は廃校の要因を知っているんですか?」

「推測さ。だが、的を得ていると思っているぞ?」

「...教えてください」

 と海未は真剣な顔つきで言うが神綺は、

「駄目だ」

「っ なぜですか?!」

「言ったはずだ推測だと。まだ確証は得られていない。さっき絵里には生徒会の一員として教えはしたが、お前達は一生徒だ。そして俺は副生徒会長....俺みたいな立場の人間がそうベラベラと確証のないことを言いふらせるか」

「......」

「一応俺達生徒会は明日、理事長に詳細を聞きに行く予定だ」

「しかし...聞きに行ったとして、どうするんですか?」

「なに、まだチャンスがあるのかを聞きに行くのさ」

 その言葉に、

「「「チャンス?」」」

「あぁ。もう理事会で可決してしまって後は俺達が学校から抜けるのを待つだけなのか、それともまだ猶予はあり悪あがきができるかどうかを聞きに行くのさ」

「....先輩は」

 と穂乃果は下を俯きながらポツリと、

「先輩は、廃校には反対なんですか?」

 そう言われた神綺は顎に手をあて少し考える。そして、

「いや、俺はどちらでもないな」

「そう...ですか」

「俺自身この学校に思い入れがあるわけでもないしな。家から近いからここに決めただけだ」

 それじゃぁな、と神綺は校舎へと戻ろうとした時に穂乃果が、

「先輩!」

「...なんだ?」

「っ お願いがあります」

「お願い?なんだ?」

「私は!...この音ノ木坂が廃校になるのは嫌です」

「...続けて」

「ですので、お願いします。もし、明日の理事長との話でまだ猶予があるのなら....お手伝いをして欲しいんです」

「ほぅ...手伝いとは?」

 神綺は笑った。いつもおちゃらけた雰囲気のある穂乃果が真剣な顔つきでいるのだ。馬鹿にしてるわけではないが、なぜか口元が緩む。

「...それはまだわかりません。ですが!....先輩の助けが必要なんです」

「それは...副生徒会長のしての立場か?それとも俺自身か?」

「後者です。先輩が必要なんです」

 と間を空けずに堂々と言う穂乃果。

「......いいだろう。明日の理事長との件が終わったらすぐに連絡しよう」

 その時神綺は不思議な気持ちになった。なぜか期待したくなるような。今までに感じたことのない気持ち。

「本当ですか?!」

「あぁ。だが、簡単じゃぁないぞ?この2年間でみんなが考えても達成できなかったことだ。それをお前達が簡単にこなせるとは思えない」

「わかっています。それに...私だけではないですもん」

 と穂乃果はことりと海未を見る。

「そうだな。お前には頼れる友達がいる」

「海未ちゃん達だけではありません。先輩もいます」

「俺も?」

「はい!頼れる私達の先輩です!」

 と穂乃果だけでなくことりと海未も同じく頷く。それに神綺は、

「くっ..ふはははははっ」

 と笑い出す。

「なっ 何がおかしいんですか!」

 と穂乃果が怒るが、

「いや...くくっ...海未を見てるとな...ははは」

「え?...わ、私...なにか変でしょうか?」

 と海未はおろおろするが、

「いや...ただ初対面の時は俺のこと警戒してたのに今じゃ...くははっ」

「わっ 笑いすぎです!た、確かに私は....」

 と目を逸らす海未。その横でことりが苦笑いしながら、

「海未ちゃん人見知りだもんね~」

「はぁ~ 笑った笑った....いいさ。そんなに俺のことを信頼してくれているなら力になろう。成功するかも見てみたいからな」

「ありがとうございます!」

 と穂乃果は神綺の右手を両手で握って上下に振る。

「お、おぉう。よろしく」

 若干神綺は引きながらも、頭の中でこれからのことを考える。

 

 

 もしまだ猶予があるのなら....穂乃果達の手伝いか。悪くはないが....穂乃果が暴走しないかが心配だ。だが、海未達が止めてくれると思うしかないか。

 

----------------------

 あの後穂乃果達とは別れて神綺は絵里達を探したが、どこにもいなかった。仕方がないので合流は諦めて翌日へ持ち越すことにした。

 

 

 

 

 

-翌日のとある休み時間

「...それで?」

「なにが?」

「だーかーらー!昨日どこいってたのよ!」

 とただいま神綺は絵里に尋問されている。

「昨日のいつだ」

「高坂さん達と別れた後よ。希はいたけど神綺君がいなかったんだもの」

「あぁ。お前達は先にどっか行ったが俺はあいつらに用があったんでな。残ってたのさ」

「....何話してたのよ」

 と食いついてくる絵里。

「そんなことどうでもいいだろうに...それより、おーい!希ー!」

「ん?なになに?」

 と神綺は希を呼ぶ。

「これから理事長の所に行こうとは思うんだが....絵里と希はどうする?」

「っ もちろん行くわ」

 と気持ちを入れ替える絵里。

「んー.....私はいいかな~ついては行くけど外で待ってる」

「そうか。それじゃぁ行くぞ。この休み時間逃すとあの人どこ行くかわからねぇからな」

 

 

 

 

 

 

 神綺達は理事長室の前で止まり、

「それじゃぁ希はここで」

「うん。待ってる」

「りょーかい。行くぞ絵里」

「えぇ」

 一回深呼吸をして落ち着いてから神綺はドアをノックする。

コンコン

『はい?』

 中から返事がきた。理事長はいるらしい。

「3年の斎藤と絢瀬です。理事長にお話があり来ました」

『どうぞ』

「「失礼します」」

 

 

「こんにちは、理事長」

「こんにちは」

 挨拶を忘れない。

「えぇ、こんにちは。...それで?お話とは?」

 と理事長は業務を一時中断してこっちに顔を向けてくれた。

「はい。昨日の廃校の件についてお話があります。...よろしいでしょうか?」

「わかりました。...どうぞ?」

 と了承をもらえた。ここで拒否されたらどうしよう、とヒヤヒヤしたがなんとかなりそうだ。

「率直にお聞きします。もう廃校は決定事項なのでしょうか?」

 と神綺は回りくどく言わずに言う。

「...と言いますと?」

「いえ、まだ最終決定はしておらずに暫定ということならば、私達でなにか活動できないかと思いまして」

「なるほど....結論から言うと、斎藤君の行っているとおり暫定であり、まだ猶予はあります」

「本当ですか!?」

 と絵里が身を乗り出す。

「絵里」

 と神綺は絵里に落ち着かせようと釘を刺す。

「っ ...すみません」

「いいのよ。...それで?斎藤君はどうしたいの?」

「私ですか?私は特になにもするつもりはありません」

「「え?」」

 その言葉には2人共驚愕した。




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