ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

非常に眠いです....誤字とかありましたらご指摘お願いします。


第42話

「え?」

 神綺は二人の反応が予想外で困ってしまう。

「えっと...斎藤君?」

「は、はい」

 理事長自身戸惑っているのか、さっきまでの落ち着きがない。

「斎藤君は...なにも思うこととかはないの?」

「思うことですか...確かにこの学校がなくなるのは私も快く思ってはいません。しかし...私の推測通りであれば仕方のないことかと思っていますので」

「...その推測とは?」

「生徒数減少の原因です。私なりの答えですが、今回の廃校は...共学化のせいで拍車が掛かったのでは?」

「っ」

 その通りなのだろう。明らかに動揺している。

「...そのとおりなのですね?」

 一応確認をする。

「....その通りです。おそらく、共学化をしなければもう数年は持ったでしょう」

 と苦虫を噛み潰したような顔で理事長は言う。

「...ですので納得もしています。いつかは起きるだろうとも思っていました」

「....その言い方だともっと前から分かっていたような言い方ですが?」

「えぇ、入学前からわかっていました」

「...そうですか」

「えっ そんな前から!?」

 これには絵里も驚きを隠せない。

「あぁ」

「...なのにこの学校に入学を?」

「えぇ、家から近いですし...それに絵里もいましたからね」

「えっ///」

「それは....お聞きしても?」

「えぇ。聞かれてまずいものでもないですし....私には友達が少ないので、どうせなら友達である絵里と同じ学校に行きたかった。それだけです」

 と神綺は堂々と答えるが、絵里は聞いていて恥ずかしくなり顔が赤くなっている。

「そうでしたか....」

 そして神綺は続ける。

「それに今回ここに私がいるのは、絵里を見張るためですしね」

「えっ」

 さっきまで顔を赤らめていた絵里が急に怪訝な顔をする。

「...と言いますと?」

「先ほどの様に、絵里はこの学校を廃校にはしたくないと人一倍思っています。...その気持ちを否定するつもりはありませんが、彼女は生徒会長であり、生徒の代表です。その場の勢いに任せて碌でもないことを言わせ無いように見ているんです」

「うっ.....そんなことしないわよ....」

「保証がないだろう。希が入ってきてくれていれば俺は外で待ってたんだぞ?」

 と神綺は呆れながらも、

「さて、話が逸れましたね。本題へ戻りましょう」

 元々の目的は忘れない。きちんと修正する。

「そうですね.....では、絢瀬さん。あなたはこの学校を...どうして廃校にしたくない...と?」

 と理事長は絵里をターゲットに変える。

「...私は、この音ノ木坂学院を...お祖母様が通った学校を無くしたくないんです。ここが無くなれば、お祖母様の思い出も消えてしまいます。それが私は嫌なんです!なので私は生徒会として活動を!」

「絵里、落ち着け」

 絵里は最初は落ち着いていたのだが、段々と語気が荒くなったことに神綺が宥める。

「っ ...すみません」

 流石に不味いと絵里も思ったんだろう。素直に謝る。

「いいんです。....でもね絢瀬さん」

「っ なんでしょうか」

 でもね それは否定、反対を意味する。

「その気持ちは嬉しいのだけれど....悔しいけど、この学校には魅力というものが他校に比べてないというのも現実なんです。私も廃校というのは心苦しいですが....受け止めるしかないのです」

「ですが!なにか行動を移さない事には!」

「.....絵里!いい加減にしろ!」

 流石に絵里の自分勝手な言動に耐えられなくなり神綺は怒る。

「っ 神綺君....」

「今ここで勝手に話を進めるのは軽率だ!今はまだ猶予がある。これがわかっただけでも収穫だ。お前は生徒会長なんだぞ!自分で立候補した以上は全うしろ!」

「ご、ごめんなさい....」

 神綺の気迫に押されて黙り込む。

「...理事長。失礼しました」

「いえ....ねぇ、絢瀬さん?」

「....はい」

「その気持ちだけ、ありがたく受け取っておきます。この学校にも絢瀬さんの様に廃校を親身に考えてくれる生徒がいて私は嬉しいです」

 そう理事長は言うが神綺は、

「(この言い方....なにか引っかかるな。理事長なりの考えとかあるのか?いや....しかし....取り敢えずはここを出よう。絵里も不安定になってきている)」

「ですが、あなた達も高校3年生。最後の高校生活なんですから、私達は楽しんで高校生活に臨んでほしいと思っています」

「....そう、ですか」

「わかりました。それでは、私達はこれで失礼致します。お手数をおかけして、申し訳ありませんでした」

 と軽くお辞儀をし、退室しようとすると

「あ、斎藤君。あなたはもう少し残って欲しいのですが」

 理事長が神綺だけを止めた。

「わ、私ですか?」

 生徒会長である絵里を止めるのならば納得がいくが、

「えぇ」

「わ、わかりました....それじゃぁ絵里は外で希と待っててくれないか?」

「...わかったわ。でも鐘が鳴ったら...」

「あぁ、先に戻っててくれ」

パタン

 

「...それで、私になに用でしょうか?」

「....いえ、少し...次の授業休んでみない?」

「...へ?」

「あぁ、ここからは私は理事長としてではなく。南ことりの母として、話がしたいの」

 とさっきの雰囲気は嘘のように柔らかい雰囲気を醸し出す理事長。

「は、はぁ....」

 対して神綺はまだ理解が追いついていない。

「えっと、斎藤君」

「は、はい」

「君は....さっき、私の言葉に反応したわよね?」

「...と言いますと?」

「さっき、絢瀬さんにやんわりと言った時に、斎藤君顔つきが変わったから」

「....顔に出てましたか」

 極力表に出さないようにしていたのだが、出てしまっていたようだ。

「えぇ。それで、さっきの私の言葉。どのような裏があるか知りたいんじゃない?」

「....そこまでお見通しとは」

「伊達に理事長やってませんよ。それでなのだけど...」

「お待ちください理事長」

「....なにかしら?」

「それは一生徒である私がお聞きしても問題ない内容なのでしょうか?」

「....ふふっ」

 と急に理事長が笑いだす。

「な、何かおかしなことを言いましたか?」

「いいえ?ただ....しっかりしているのね斎藤君」

「...ありがとうございます?」

「ちょっと試させて頂きました」

「....理由を聞いても?」

「えぇ。前々から君のことに興味があったんです。なので少し試させてもらおうかと...」

「...そうですか」

「ごめんなさいね。でも、これで安心できます」

「安心...ですか?」

「えぇ。さっきの絢瀬さんへの対応といい、周りの状況がよくわかるようですね」

「.....これでも冷静に分析するように心がけてはいますので」

「そうですか。....それで、本題と行きましょうか」

「今までは前座ですか....」

「そうなりますね。....それで、なぜ私は絢瀬さんの申し出を断ったかわかりますか?」

 と探るように見てくる理事長。はっきり言ってこういう人は苦手だ。

「....まぁ、大まかにですが....絵里が自分の為にと思っていないからではないですか?」

「....流石斎藤君、というところでしょうか」

「さっきの絵里の言い分だと、今絵里の中心にいるのは絵里の叔母であり、自分自身の願望ではない。だから断った、違いますか?」

「その通りです」

「だと思いました。まぁ、絵里がその気になれば理事長も承認しるんですよね?」

「もちろんです」

「...わかりました。取り敢えず。今の話は公言せずに私の中にそっと仕舞っておきます」

「...そうして頂けるとこちらも助かります」

「では、私はこれで....いくら理事長からの勧めであっても授業はサボりたくありませんので」

「そうですか....わかりました。あ、それと...」

 と思い出したように理事長は、

「娘のことりのこと、よろしくお願いします」

「....なにをでしょうか?」

「日頃から斎藤君にお世話になってるのは知っています。ことり自身もとても頼りになる先輩だ、と言ってましたよ」

「ことりが?....そうですか」

「これからもよろしくお願いしますね?」

「....わかりました。それでは、失礼します」

 そう言い神綺は理事長室を後にした。




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