ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
そういえばもうそろそろヒロインを決めなければ....やっぱ前作のまんまでいいですかね?その方が私も色々と楽ですがw
さてさて、今回は神綺の逆鱗ということですが、また神綺が切れます。といっても最後の方ですけどね....前半はいつもどおりのほのぼの?です。
男坂を下りきって希の家の方向に道に行こうとした時にフッと気がついた。
「....さて、さっきまで希の家まで送ろうとしたんだが....家知らねぇ」
「え?」
そうなのだ。一人暮らしをしているのは知っているが、場所は知らなかった。
「希の家に行くことなんてなかったからなぁ....聞くこともなかったか」
「そういえばそうだね。私のお家はこっちだよ」
と希が家の方向を指さしながら先導してくれる。
「....なんか恥ずかしいな。送っていこうと思ったのにこれじゃぁな」
となんともいえない顔をしながら神綺が言っていると
「それじゃぁ明日から送ってよ」
と神綺の顔を覗き込む様に希が返す。
「....希がいいなら。俺自身門限があるわけでもねぇし」
「そうなの?でも神綺君のお母さん...そういうのは....ルーズだったね」
「よくご存知で。ま、今は俺も一人暮らしだからってのがあるんだがな」
確かに陽子は抜けている。だが、それはあまり関係なかった。
「え?引っ越したの?」
「母さん達がな。俺は今まで通り住んでるぞ」
「そうなんだ....いつからなの?」
「今月のはじめさ。それからは俺一人」
「まだそんな日は経ってないんだね。でも大丈夫なの?大変じゃない?」
と心配してくれるが、
「高1で一人暮らししてた希にできたんだぞ?どうってことない」
すると希は、
「...それって私がひ弱ってこと?」
と睨んでくるが、
「そこまでは言ってないが....女性ができるんだ。男の俺が出来ないとかお笑いだ」
「...でもそれも女性だからってことでしょ?」
「違いないだろ?お前と俺じゃ体力も違う。身体構造が違うんだから」
「まぁそうだけどね....なんか納得いかないな~」
「そうかい....まぁ、洗濯関係は面倒かな」
と言っても前世ではバリバリ一人暮らししていた為嫌ではないが、今でも洗濯物を畳むのが面倒とは思っている。
「あー それは私も思うよ。めんどくさいよね」
「....でも他のことは特に難なくこなしているな。いつもはランニング後に買い物だし。億劫に思うこともないな」
「そういえば神綺君料理できたもんね」
と希は前にお弁当のおかずを貰ったことを思い出す。
「あぁ。嫌いではないからな。そういえば希は買い物いつ行ってるんだ?」
「いつもはもうちょっと早い時間だったけど....アルバイト始めてからはこの位の時間かなぁ」
「それじゃぁ、このままスーパー行くか?」
「ううん。材料とかは前に買い溜めたのがあるから大丈夫」
「そうか。んで?ここの交差点はどうするんだ?」
なんとなく希み導かれるがまま歩いていると大通りと脇道の交差点に着く。
「ここは一回横断歩道を渡って脇道の方だね」
「了解」
今信号は赤の為、青にまで待たなければならない。
「結構学院から離れてるんだな」
「そうかな?」
「俺が学院に近すぎるからそう思うだけなのかな...」
そう神綺は言うが、確かに距離はそこそこある。最寄駅で言うと御徒町の方が秋葉原より近そうだ。
学院は神田方面。秋葉原駅を基準にすれば正反対に位置することになる。
「それもあると思うよ。電車通学の子もいるし....でも徒歩で考えたら遠いかも?」
その時信号が青になった。
「あ、青になったよ。行こ?」
「そうだな」
そして横断歩道を渡りきって脇道に曲がった時に希が、
「そういえば....絵里ちはどうだった?」
「え?」
神綺は一瞬固まった。希に用事が帰るとは言ったが、絵里の所に行くとは言っていない。
「私にはこれがあるんだよ?わからないものはないよ~」
と笑いながらどこからかタロットカードを取り出した。
「ほんと便利だよなそれ....まぁ、一歩前進ってとこか?」
「お、そうなの?」
「あぁ、自分で気がついてくれたからな....後はそれに気がついた絵里がどう行動するか...か」
「神綺君はどうするの?」
「どう....か。できれば静観かな。あまり俺はこの件に関わりたくないんでね」
「どうして?」
「穂乃果達と絵里の気持ちは一緒だ。という事は...だ。衝突する可能性はなくはない....そして俺は少しだが穂乃果達にもアドバイスしているからな。助けてくれとか言われたら。.....十中八九アイドル関連に突っ込むことになる.....それは勘弁だ」
「なるほどねぇ....でもしょうがないんじゃない?首突っ込んじゃったからには最後まで責任とらないと」
「そうなんだよなぁ。だからできればなって欲しくないのさ。なったら突っ込まざる得ないからな」
「そこは....本人達の問題だから...」
「そうだな....俺達がどうこう言ってもしょうがないか」
「だね」
と会話が一段落した時に不意に後ろから、
「お?よぉそこのねぇちゃん。ちょっと遊ばねぇか?」
「え?」
「.....」
おそらく希に対してだろう。そう言いながら男が...1人とその後ろから2人が暗闇から出てきた。
そして神綺は無言になりながら男の動向を観察していた。
(相手は3人。そしてあのセリフはナンパ...か。体格は並が2人、そして話しかけてきた奴が少し鍛えてるみたいだな....)
と神綺は相手の体つきを調べていた。
なぜこんなことをしているか。それは前世に関係する。
アイドル業をやるにあたって筋肉をつける必要があった。その為神綺を含めメンバー全員でトレーナーさんと一緒に鍛えたりもした。
そしてある日、マネージャーに神綺とほかのメンバーが2人呼び出されたのだ。
-回想-
「あぁ、急ですまなかった。今日は君達に自衛手段も身につけてもらいたくてな....それの相談をしたくてね」
と呼び出された会議室に入ると社長達上位陣が待っていた。
「....自衛手段...ですか?」
「あぁ、お陰様で君達のグループは大ヒットした。だが....人気になったが為にファンと同時に私念を持った輩もでてくる」
「....それの対処をするためですか?」
「人間思い切った時になにをするか分からないからな.....念のためだ。そこで選ばれたのが君たちだ....勿論強制ではない。嫌なら嫌と言っても構わない。元々はこっちがSPを雇えばいいだけなのだからな」
だったら最初から雇えよ...と内心神綺は思っていたが心の中に仕舞った。
だが神綺も自衛手段という言葉に惹かれた。現に今神綺の前にアレな奴が出たとしても対処はできない。
「....俺はやります」
と神綺と同じく呼ばれたメンバーの一人が名乗り出た。
それに神綺も続くように、
「俺もやります」
「...僕もお願いします。自衛手段は欲しいです」
やはり自衛手段と言う言葉に惹かれるらしい。全員が了承した。
「わかった。では来週から専用の護身トレーナーをお呼びする」
「「「わかりました」」」
-回想終了-
という経営としてはガバガバすぎる理由で神綺は護身術を叩き込まれている。勿論そのトレーナーの指導を元々受けていた生徒さん(?)達との模擬もしていたし、実際に過激な奴もいて取り押さえたこともあった。 元々護身術は相手の攻撃を受け流し、如何に逃げられるかが主だが.....教えられたのはなぜか拘束、鎮圧を目的とした物だった。
完全にSPの役割を押し付けた感じである。
そして今になるが神綺は、
(ここは脇道で、逃げるには俺達が行こうとしていた方向に逃げるしかない。だが新手がいたら....どうする?それに希はどうだ?ないと思うが応じるなんてことは...)
とチラッと希を見ると、
「え、えっと....急いでるので...」
と誘いを拒否。
(希は拒否、そしてこいつらが喧嘩に覚えがあるのなら....いや、大丈夫だ。最悪希だけならなんとか逃せる)
「いいじゃねぇかよ。そこの兄ちゃんといるより楽しいと思うぜ?」
とリーダー格と思われる奴が希の腕を強引に掴み、
「ほら、行こうぜ」
引っ張る。
「っ! やめてください!」
と希は嫌がり、男の手をどけようとするが、
「いいじゃねぇか!そっちの兄ちゃんは反応ねぇしよ!」
と男は腕を掴む力を強め、態とらしく神綺が無言で動かないことを指摘する。
「し、神綺君!痛!離してください!」
プツン....
と何の音かが分からないが、なにかが弾けるような、切れるようなそんな音が決して大きい音ではなかったが良く聞こえた。
それと同時に神綺は一気に近づいて、希の腕を掴んでいる男の腕を掴み....力を加える。
「がぁ!?いってぇな!離しやがれ!」
と痛みから反射的に希の腕は離して神綺の手を退けようとするが、神綺は薄笑いしながら
「なんだてめぇ.....希は痛がっても離さなかったくせに....自分がいざ遭遇したら離せ...か」
と神綺は一旦目を瞑り、開く。そして、
「....離すわけないだろう。タダで帰るとは...思うなよ」
そう言う神綺の顔は、
「し、神綺君.....」
いつの日かふざけた希にお灸を据えた時とは比べ物にならないほどの...寒気のするような無表情だった。
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