ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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ども、遅れました。レイヴェルです。


神綺の逆鱗 2

「なんだと?調子乗ってんじゃぁ!?」

 神綺の態度が気に入らなかったのかリーダー格の男は振り払おうとするが更に強い力を加えられたために変な声を出してしまう。

「ヨウさん!」

 後ろの男がそう呼んだ。どうやらリーダーはヨウと言うらしい。

「希。お前は今すぐここから離れろ、というか帰れ」

「え、でもっ」

「いいから帰れ!」

 と神綺は希に留まらせない為にキツめに睨む。元の狙いは希であり、新手が来る可能性もある。

 家の方向にも元々新手が潜んでいればまずいが、ここにいるともっと危ない。

「っ..わ、わかった...無茶はしないで!」

 と希はあたふたしていたが、決心したのか向かっていた方向に走っていった。それを見送っていると、

「なんだよお前...ヒーロー気取りか?」

「ヒーロー?はっ そんな綺麗なもんならいいよな。だが....これは単なるウサ晴らしだ」

「そうか...よ!」

 と同時にヨウは右ストレートを打ってきたが、

「.....」

 神綺は臆することなく左手で軽くいなして、

「はっ!」

 ヨウのガラ空きの鳩尾に底掌を打ち込む。

「がっ」

 服を着ているとはいえ、打った場所は鳩尾。貫手は流石に自重したが、それでも一気に肺の空気を押し出すために相手は隙ができるし、暫く呼吸が苦しくなる為状況判断能力も下がるなどの利点がある。

 そしてヨウは苦しくなったのか左手で鳩尾を抑えていたために神綺は続けざまに、空いている右腕と襟元を掴み

「はぁぁ!」

 背負い投げをする。

「かっはぁ  っ!」

 さっきまでは辛うじて呼吸をできていたのだろうが、力を弱めずに叩きつけたために完全に息ができなくなっているようだ。

「お前が先に仕掛けたからだぞ?暫く寝てろ」

 一瞬衝撃を和らげる為に腕を引こうとしたが、

「希が嫌がっていたのに強引に引っ張って痛い思いをさせるからだ....俺は力任せに女性を従わせようとする奴が大っ嫌いなんだよ」

 神綺はそんな情けを掛ける連中ではないと判断した為手は抜かなかった。

「あ....ぅぁ....」

 対するヨウは神綺の目を見て完全に怯えている。

 今の神綺は日頃とは比べ物にならないほどの形相になっているために無理もない。

 顔は無表情なのに目は怒りで満ちている。

「ヨ、ヨウさん!?だっ 大丈夫ですか!?」

 呆気にとれらていた男の内、片方が正気に戻りヨウに駆け寄る。そしてもう片方の男も、

「てっめぇ!なにしやがる!」

 と神綺に突っ込んでくる。

「はぁぁぁあ!」

 と殴りかかるが、

「ふん...」

 神綺は当たらないように一歩下がった。その為

「なっ」

 男の攻撃は外れる。その隙を神綺は見逃さない。

「せいっ!」

 相手は片足立ちの状態だった為に片手で背中を押しながら、足を引っ掛けた。

「うぉ!?」

 ただでさえ片足立ちで不安定な状態の所に背中から押されて前のめりになったところで唯一体を支えていた足を掬われた為にうつ伏せで倒れる。

「甘い....動くなよ?背骨やろうか?」

「くっ...」

 と神綺は身動きがとれないように背中に片膝を乗っけて体重を掛け、手で男のうなじを押さえる。もう少し体重を掛ければ背骨をヤレるが、自重する。

「なっ...裕二まで....くっそ!」

 とヨウを介抱していたもう一人の男が立ち上がり、懐からナイフを取り出した。

「......」

 対して神綺は男を睨みながら立ち上がり距離をとる。

 流石に取り押さえたまま無傷で相手をするのは無理だからだ。

 

 

(何年か振りだが......アレをやるか....それしか抜け出す方法もないしな...)

 と神綺は前世の時に教わったことを思い出す。模擬でも中々成功することのないものだが、やらなければ無事では済まない。

「はっ.....逃げるのか?」

 と男は神綺が距離をとったために怖気付いたと勘違いした。

「本当にそうだと思うのなら....来たらどうだ?」

「舐めた口をっ....っ!」

 神綺の挑発にカチンときた男は直線的に神綺に襲いかかる。

「おらぁ!」

 右手に持っているナイフを突き出して脇腹あたりを狙ってくるが、

「っ!」

 当たるか当たらないかの所で右手を使って右後方にナイフをいなし、

「ふん!」

 左手で相手の顔を掴み、

「せい!」

 いなすのに使った右手を素早く立て直して相手の首の根元に中指で突く。それに反応して持っていたナイフを男は落とす。

「あがっ.....」

 しかし、勢いをつけすぎてしまった為に結構深くいってしまったが神綺はそんなことを気にしていられるほど余裕はなかった。

 男は呼吸ができないのと激痛で首を押さえて地面で悶えている。

「はぁ...はぁ...はぁ....はぁ...」

 神綺は一番危ない刃物を連中から蹴りで遠ざけながら、息を整えている。成功する確率は低いが、その賭けに買った安心からか急に呼吸が早くなり、ドッと汗がでてきた。

「まじかよ.....」

 と他の二人とは違い、ただ地面に叩きつけられただけの男が驚愕していると不意になにかが近づいてくる音が聞こえてくる。その音を聞いても逃げ出さない所を見ると、男はもう何もする気はないらしい。

「これは.....自転車?」

 チェーンの擦れる特有の音が近づいてきたのだ。その音は段々大きくなり、予想通り自転車が横道から出てきた。

 それを見た神綺が思わず、

「なっ....」

 開いた口がふさがらなかった。なぜなら、

「警察だ! っ!大丈夫ですか!?」

 と息絶え絶えの神綺に警察官が自転車から降りて駆けつける。

「は、はい....しかしなぜ?」

「君の彼女さんが交番に来たのでね...話は聞いています。彼らが?」

「彼女?」

 と神綺は一瞬引っかかったが受け流し、

「えぇ....殴りかかってきたので鎮圧しました....その内一人が刃物を...」

「刃物を?...あれですか」

 と警官は辺りを見回し、神綺が蹴ったナイフを見つける。

「はい....」

「取り敢えず、話を詳しく聞かせて頂きます」

 と警官は言うと、無線で連絡を取り始めた。

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 その後、応援で駆けつけた警官はあの3人を引き連れてどこかへいってしまった。もう応援が駆けつけた時は3人共元の状態に戻っていた為に病院は後回しになったらしい。

 対して神綺は駆けつけた警官と一緒に交番へと来ていた。

 するとそこには、

「っ 神綺君!」

 希がお守り(?)を握り締めながら待っていた。 




閲覧ありがとうございます。

いや~ 色々ありまして空いちゃいましたね...これからはあまり間隔が空かないように気をつけます。
しかし、あまり展開進みませんでしたね....


LADUREEさん、ノーサイドさん。投票ありがとうございます。
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