ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
えー最近更新ペースが段々落ちていますが、これからも落ちていくかもしれません。
勉強などであまり時間が取れないのが原因なのですが、できるだけペースは保てるようにしていくつもりです。
「絵里。そっちにある名簿取ってくれ」
「これ?はい」
生徒会室に着いた神綺達は休む間もなく各自定位置の椅子に座り作業を始める。
「絵里ち、これでどうかな?」
「どれ?....これならもう少し短くできるんじゃない?ほらこことか...」
「あ、ホントだ...直してみる」
「神綺君。こっちはこれでいいかしら?」
「ん?....俺はいいと思うぞ。希はどうだ?」
「んー...いいと思うよ」
「ならこれで完成ね...神綺君の方はどう?」
「俺?俺の方はもう終わってるぞ。ほら」
と神綺は自分の目の前にある書類を絵里に手渡す。それを受け取った絵里は、
「もう終わってたの?」
と驚きを隠せない。
「あぁ。さっきの名簿で軽く名前落ちしてないか確認しただけだし」
「流石神綺君だね...作業早い」
「そうね....しかも完璧だし...」
と希も絵里も作業を止めて神綺の作成した書類を確認する。
「ならよかった。ほら、二人とも作業再開だ。まだまだやることは沢山あるぞ?」
「そうね」
「りょーかい」
と各自作業に戻る。その時、
コンコン...
ドアをノックする音が響いた。
「どうぞ?」
『失礼します』
その声と同時にドアを開けた人物は、
「朝早くに失礼します」
穂乃果達だった。
「待ってたぞ。ちゃんと書いてきたか?」
「はい!」
と元気よく返事をして申請書を神綺に手渡す。
「俺に渡すのか...なになに?」
と絵里ではなく自分に渡されたことに少し引っかかりながらも確認をする。
「課外活動...ねぇ」
てっきりスクールアイドル活動とかストレートにくると思ったが、そんなことはなかった。
「俺はいいと思うぞ。三人の署名もあるしな、絵里はどうだ?」
と神綺は絵里に手渡す。その時に穂乃果達が息を呑んでいたが気がつかないフリをした。
「.....問題ないわ。それじゃぁこれはこちらで預かります。後は承認され次第お知らせします」
「っ 本当ですか!?」
昨日の一件で突き放されたために絵里から承認されるとは思っていなかったらしい。
「えぇ。はい、神綺君」
「....なんだ?」
と急に申請書が絵里から渡された。
「神綺君、さっきので作業終わったでしょ?」
「あぁ、....まさか」
「えぇ、そのまさかよ。私達はまだ結構残ってるから....申請をお願い」
と絵里は申し訳なさそうに自分達の前にある書類を見る。
「...わかった。それじゃぁ早速行ってくる。穂乃果達も、もういいぞ」
「あ、はい。...ありがとうございます!」
「「ありがとうございます!」」
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神綺は申請書を提出する為に理事長室へと向かおうと歩を進めると、後ろから
「斎藤先輩!」
「っ な、なんだ?」
急に大声で穂乃果に呼ばれたために一瞬強張る。
「えっと...今日の昼休みって空いてますか?」
「昼休み?...あぁ、特にないが」
「本当ですか!?」
「穂乃果...声が大きいですよ...」
「えっあ、ごめん...」
「ははは...それで?昼休みがどうしたんだ?」
「えっと...これからのことを話し合いたいんです」
今度はなんだと思いながらも、
「わかった。だが、どこで合流する?」
「えーっと...」
「決めてなかったのか...」
流石にこの無計画さには呆れてしまう。
「うぅ...」
「でしたら先輩の教室でお話するのはどうでしょう?」
と海未が提案するが、
「あー それはやめといてくれ」
「? なんでですか?」
「いや...俺って男子生徒からあまり良く思われてないんでな...」
そうなのだ。大抵男友達と言っても彰ぐらいなもので、それ以外は絵里や希と一緒に居る。そして絵里も希も美少女と呼ばれてもおかしくないルックスを持っている。そりゃぁ周りから見れば嫉妬されても仕方がない。
それに加えて下級生でありしかも穂乃果達もレベルの高いルックス....後が怖い。
「そ、そうなんですか....ではどうしましょう....」
「うーん....ならまた屋上に行くのはどうかな?」
「おぉ!ナイスアイデアだよことりちゃん!」
「わかった。なら昼休みに屋上だな?勿論、弁当は持って行ってもいいよな?」
「もちろんです!よろしくお願いします」
「わかった。それじゃぁな」
と話を切り上げて再度理事長室に向かおうとすると今度は、
「あの!これからどちらに?」
と海未が聞いてきた。
「ん?理事長室だが...」
「?でもあの紙に理事長の承認を貰う欄はなかったはずですが...」
そう。申請書には学長、副長、生徒指導員の承認欄しかないのだ。
「あぁ、それなんだがな。....ちょっとしたズルだ」
「「「ズル?」」」
「あぁ。学長よりも上に位置するのが理事長だ。もし理事長が承認すれば学長達は何も言えない」
なんてことを言うが、あの理事長だ。突き返すはずがない。
「それに、...今回は少し特殊だろ。廃校を阻止する為に立ち上げた企画だ。学長達に見せるより理事長の方が承認される確率は高い」
「ですが....」
「確かに、真っ当なやり方じゃぁないわな。しかし、絵里に任された以上はしっかりやるさ。絶対に承認されるようにするから安心しな」
と神綺は軽く手を振り、理事長室へと向かった。
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手を振りながら理事長室へと向かう神綺の背中を見ながら海未は
「斎藤先輩....」
心配そうにそう呟いた。
「大丈夫だよ海未ちゃん。先輩を信じようよ」
「そうは言っても....」
海未にはどうしても引っかかる事があった。
あの時神綺が言ったトラウマ。嘘だとは思っていないが、本当だとしてなぜそこまでして私達のアシストをしてくれているのかが不思議でしょうがなかった....そして同時に、それが心配でもあったのだ。
「海未ちゃん....先輩のトラウマのことを気にしてるの?」
とことりが確信を突いてくる。
「っ なぜそれを!?」
「海未ちゃんの考えていることはわかるよ。何年も一緒にいるんだもん」
と優しく微笑むことり。
「どうであれ、気になるのなら聞いてみるしかないんじゃないかな?丁度お昼休みに会う約束もできたんだから」
「今は先輩の吉報を待つのみだよ!海未ちゃん!」
「...そうですね」
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