ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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ちょっと遅かったんちゃう?(指摘)
気が付いたら2週間以上経ってたでござる。私は元気です(白目)
いつもより少し字数多いからユルシテ....ユルシテ....


第56話

「ふぅ.....やっと昼休みか」

 退屈な授業も終わり、昼休みになった。授業終了の号令が終わるとすぐに神綺は机に突っ伏していた。

「お疲れ様。でもいいの?そんなゆっくりしてて」

 軽く呆れた顔で希が神綺に聞く。

「ん?なんかあったか?」

「....穂乃果ちゃん達と約束してたんじゃないの?」

「あ....やっべ!」

 頭から完全に消えていた神綺は慌てて弁当を持って集合場所となっていた屋上に行こうと席を立つ。

「もぅ...あ、絵里ち~ 一緒に食べよ~」

「それじゃぁ、行ってくる」

 そう言って神綺は屋上へ向かおうと教室を出る。すると、

「あ、先輩!」

「っ 穂乃果達じゃないか....どうしてここに?」

 目の前に穂乃果達3人が弁当を持って待っていた。

「私達からお誘いしたのでお待たせするのも悪い。と穂乃果が言うもんですから。お迎えにと」

 と苦笑いで海未が答えてくれる。

「そうだったのか....それじゃぁ早く行こう。ここに長居されると少し困るんだ」

「「「わかりました」」」

------------

 屋上に向かうために階段を昇りはじめたとき。不意に穂乃果が神綺に、

「そういえば先輩」

「ん、なんだ?」

「えっと、講堂の件....どうなりました?」

「あぁ、安心しな。認可されたぞ」

「本当ですか!?」

「あぁ」

「よかったぁ」

「俺ができるのは精々ここぐらいまでだ。後はお前達のやる気次第だぞ?」

「....そのことで斎藤先輩」

 と認可されたという吉報に喜んでいた海未が急に真剣な顔付きに変わる。それに神綺は察し、一息入れて

「なんだ?」

「....失礼を承知でお聞きしたいことがあるんです」

「ん?」

「どうして先輩は...ここまでしてくださるのですか?自分で言うのもなんですが、私達と先輩はそこまで親しいというわけでもありませんし....ここまでしてくださることにどうしても疑問を抱いてしまうんです」

 それを聞いて神綺は階段を昇るのを止めて海未に向き合う。

「....確かに俺とお前達は親しいと言えるほどの付き合いはしていないな。だが、前に穂乃果と約束したろ?手伝いをしてほしいと」

「....確かにそうです。ですが、先輩のいうトラウマ...でしょうか。それと隣り合わせなこの状況でなぜそこまでしていただけるのですか?」

 確かにもっともだ。だが、

「...俺自身の思いとしてはお前達に協力するのはなんの苦にもならない。だが....」

 と神綺一度言葉を止めて自分の手をジッと見る。

「この体がそれを良しとしないのさ。ある一線を越えると体が言うことを利かなくなる。頭痛に動悸、そして....過去のフラッシュバックか。とにかく、俺自身がいくら突っ込もうとしても体が拒むのさ」

 と初めて倒れたあの説明会の時のことを思い出しながらそう言う。

「....なにか私達で力になれることはありませんか?少しでもお返しを...」

「いいんだ、見返りを求めてやってるわけじゃないしな。そんなことよりこれからのことを考えるんだ...今穂乃果達がしなければならないことはなんだ?歌詞を作らなければならないし、あの高1の生徒に作曲して貰えるかも交渉しなければならない。それに振付けも練習しなければならないぞ?やることはいっぱいある。俺なんか気にせず先を見るんだ」

 そう言うと神綺は再度階段を昇り始め今度こそ屋上へと向かおうとする。

「それに、これからのことで相談があるんだろ?時間は限られているんだし、早く行こう」

「....そうですね。少し腑に落ちませんが」

「まぁまぁ...先輩の言うとおり時間も限られてるし..ね?」

-------------

 

「ん....今日はそこまで風強くないみたいだな」

「前みたいなのは勘弁ですよー...あの後髪大変だったんですから」

 屋上に着いた神綺達は扉に近い柵際に各々腰を掛けながらお弁当を食べようと包みを解く。

「もう外で遊んでる奴がいるのか...」

 今神綺が座っている所は丁度校庭が眺められる場所でなんとなく下を見ると数人が校庭にでて遊んでいるのが見えた。昼休みになってからまだ10分ぐらいしか経ってないために不思議に思ったのだ。

「中休みに食べてる子もいますからね~ その子達が遊んでいるのかと」

「なるほどな」

 そういえばウチのクラスにもいたな、と思いながら神綺は弁当の蓋を開ける。今日の弁当は簡単に卵焼きと昨日の残り物の煮物。それとから揚げが入っている。

「よし、いただきますっと...」

「おー 美味しそうですね先輩のお弁当」

 無難に卵焼きを食べようとしていると興味深そうに穂乃果が弁当を覗いてきた。

「ん、なにか欲しいか?」

「え?いいんですか?」

「あぁ、どれが欲しい?」

「えーっと...じゃぁ卵焼きがいいです」

「卵焼きな...はいよ」

 特に気にすることなく卵焼きを一つつまんで穂乃果の弁当にのせる。

「あ、ありがとうございます」

「いいっていいって...ん?お前らも欲しいか?」

 フッとことりの方を見ると海未と一緒にこっちをジッと見ていた。

「えっ?えっと...はい」

「でも...いいんですか?」

「いいって、いつでも作れるしな」

 卵焼きなんて特別なものなんて使ってないからすぐに作れるし、煮物だって少し時間があればできる。から揚げは....だれが作ってもそう味は変わらん。

「えっ 作れるって...これ先輩が作ってるんですか?」

「あぁ」

「先輩のお母さんは?お料理できないんですか?」

「あぁ、できるぞ?ただ俺今一人暮らしだからな」

「一人暮らし!?すごいですね...」

 と穂乃果が驚いた顔で神綺からもらった卵焼きをジッと見ながらそう言う。

「慣れれば苦でもないさ...ほら、どれが欲しい?」

「あ...では私は昆布巻きを...」

「私も卵焼きが欲しいです」

「あいよ」

 二人の注文を聞いて神綺は一度立って海未達がいる方へと向かう。

「ほら、弁当出して」

「あ、ありがとうございます...」

 恐る恐る差し出された海未の弁当に昆布巻きをのせる。

「んで、これがことりの分な」

「ありがとうございます~」

「んー!先輩の卵焼き美味しいです!」

 一足先に貰っていた穂乃果が卵焼きを食べてはしゃいでいた。

「そりゃぁそかった。...んで?これからのことって...なんだ?」

「あ!そうでした....実はですね。まだ私達のアイドル名決めてないんですよ」

「まぁ、さっき認可されたばっかだしな」

「そこでですね。どんな名前がいいかな~って先輩の意見を聞きたかったんです」

「意見...ねぇ」

 と言っても神綺はそこまでアイドルに興味が無い為、というか意識して避けていた為に疎い。

「悪いがそれは俺には不向きだぞ?意識して避けてきたしな、そういうのは」

「あっ...す、すみません。注意不足でした...」

 と神綺にはアレがあることを思い出して穂乃果は慌てて謝る。

「いいっていいって...どうしても思いつかないのなら全校生徒に協力してもらうってのも手だぞ?」

「? どうやってですか?」

「んー...全校生徒に紙配って募集するとか....自分達で各教室を回って考えてもらうとか...」

「なるほど」

「でしたら廊下かどこかに目安箱の様なのを置いて様子を見るというのはどうでしょう?」

 と海未が提案する。

「おぉ、いいと思うぞ」

「いいね海未ちゃん!それでいこう!」

「ならこれは終わりだな。...ほかにはあるか?」

「あ、そうでした。もう一つお聞きしたことがあったんです」

「ん?」

「前に私達が部活申請をしに行った時のことを憶えていますか?」

「あぁ」

「その時に先輩言ってましたよね。もうアイドル関係の部がある、と」

「言ったな」

「そこでなのですが...その部長さんの名前を教えてもらいたいんです」

「ふむ。なぜ?」

「お話したいことがあるんです」

「...わかった。名前は矢澤にこ、高3だ」

「矢澤先輩ですね、何組かわかりますか?」

「...すまんが名簿を見ないとなんとも。気にしてなかったからな」

「そうですか...では各教室を当たってみることにします」

「わかった」

「えっと...穂乃果?」

「ん?なに?海未ちゃん」

「その先輩と....何を話すんですか?私達何も聞いていないのですが...」

「うん。だって今思いついたもん」

「......」

「まぁまぁ...穂乃果ちゃんっていつもこうだから...ね?」

「そういうことは早く言ってください!穂乃果一人で暴走してミスしたらどうするんですか!」

「うっ....」

「ま、海未の言うとおりだわな。単独行動じゃないんだからちゃんと仲間と協調しないとな」

「はーい...」

「ことりも穂乃果に甘すぎます!だいたいですねぇ!」

 また始まった...などと思いながら神綺は細々と弁当を食べるのであった。

 

 

 




閲覧ありがとうございます。
お気に入りが4桁突入してて驚きを隠せません。


間は空いてしまいましたが、
sai114さん、ラッコフェスさん、カスカルさん、柚木翠さん、磯辺さん。投票ありがとうございます。
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