ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
「もぅ.....」
少し乱暴に生徒会室の扉を閉めた海未は扉の前で深呼吸をしながら早い鼓動を落ち着かせようとしていた。
「先輩はたまにあういうことを言うから困ります....」
中学の時から神綺の代の生徒会は人気があった。スタイル抜群でカリスマ性のある生徒会長の絵里、そしてそれに負けないルックスと人柄で支持を得ていた神綺。
最初は穂乃果以外とはあまり交流のなかった海未だったが、神綺と知り合いだということが段々と知られてからは度々神綺がどういう人かを聞かれたりもした。
なにが言いたいかと言うと、神綺は男女。特に女子から人気があるのだ。その神綺から1対1、それも向かい合いながら言われれば平静を保つのは難しい。
そして神綺には悪気もなく、恥ずかしいという様子もなく堂々としているからこそ性質が悪い。
「...いけませんね。取りあえず教室に戻りましょう」
廊下の生徒の人数も少なくなってきた為、考え込むのを一旦止めて教室へ戻ることにした。
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「さーって....どうすっかな」
生徒会室に残された神綺は天井を見ながらこれからのことを考えていた。
この時期。高3である神綺は一部選択授業が組み込まれている為に、選択をしていない神綺は5時間目が空きとなっているのだ。
「うーむ...」
このまま事務をこなすのも良し、それか図書室へ行って面白いものがないかを探すのも良し....
そんなことを考えていると、
キィィ...
「ん?」
扉の開く特有の音がした為に扉の方に視線を移すと
「やっほー神綺君」
「希?どうしたんだ?」
「私だけじゃないよ」
と希が言うとその後ろから
「私もいるわよ」
と絵里も顔を出した。
「絵里もか、どうしたんだ?」
「神綺君がなかなか帰ってこないからなにしてるのかな~って探してたの」
そう言いながら希は自分の定位置の席へと腰掛ける。
「そしたらここを通りかかったときに園田さんが出てくるのが見えたからもしかしたらって覗いてみたのよ」
と希に続くように絵里も腰掛ける。
「なるほどな....んで?これからどうする?」
「んー....無難に書類片付ける?」
「それもいいけど....新入生歓迎会に向けて企画作り始めない?」
「あーもう一カ月だもんな、それもいいか」
「だね、私もそれでいいと思うよ」
満場一致で新歓関係を進めることにした。
「取りあえず先輩が残したレポート見ようか。....どこにやったっけ?」
引き継ぎはほとんど絵里が行った為に神綺はうろ覚えだった。
「レポートは一番右の上段よ」
「おぅ、了解」
「....ん?」
「ん?なんかあった?」
クラス人数を把握したかった為神綺は今年度入学した1年生の名簿を見ていたら、
「この名前....どこかで....」
名簿中盤にある『星空凛』という名に覚えがあった。
「知り合いの名前でもあったの?」
と興味深そうに隣に座っていた絵里が名簿を覗きこんでくる。
「いやな...この星空って子....どこかで聞いた名前なんだよなぁ....」
「なにか大会とかで名前がでてたとか?それとも...問題起こして話題になった...とか?」
「後者なら絵里達の耳にも入るだろ....うーん、わかんねぇな」
どうして引っかかったのかはわからなかったが、取りあえず気にせず作業を続けることにした。
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時間は少し戻り昼休み終わり間近。
授業開始前になんとか教室に着いた海未はホッと一安心していざ席に座ろうとしたら後ろから、
「あ!海未ちゃん!」
「っ!? あぁ...穂乃果でしたか...」
急に大声で呼ばれたので肩をビクつかせた。
「あ、ごめんね。驚かせるつもりはなかったんだ....でもどこいったのかなってきになっちゃって」
「少し生徒会室の方に...」
「生徒会?なんでそこに?」
「斎藤先輩に案内して貰ったんです。お弁当を食べるのならそこがいい、と」
「え?ってことは斎藤先輩は海未ちゃんを捜しに行ってたってこと?」
「いえ....実は私、ずっとあの屋上の踊り場にいたんです」
「えぇ?!」
それには流石に穂乃果はビックリする。
「勢いで飛び出したのはいいんですけど...私には居場所が...」
と苦笑いをする海未。
「あー....」
となんとなく察した穂乃果はどう反応すればいいのかわからなくなってしまった。すると
「はぁ....はぁ....なんとか...間に合ったぁ.....」
「ことりちゃん!」
と走ってきたのか息を切らしながら教室へと入ってきた。
「あれぇ?海未ちゃん...おかえり~」
「た、ただいま.....どうしたんですか、ことり?」
「えへへ....トイレ行ってて....」
「それでギリギリになってしまったと...」
「そういうこと~」
とヘナヘナになりながらことりが席に座ったと同時に、
キーンコーンカーンコーン...
授業開始の鐘が鳴った。しかし鐘が鳴ってから教員室を出る教師が大半な為に授業はもう数分遅れる。しかし今日は、
ガラララ...
「はーい、席に座ってくださーい。授業を始めますよー」
と社会科の山内奈々子先生が教室に入ってきた。
「えー 今日の先生来るの早いよー」
と穂乃果が悪たれをつくが、
「そんなこと言ってないでほら、席に着きなさい」
と海未が咎める。
「はーい」
といつものやりとりをする。
いつも通り順調に授業が進行する中、海未は先ほど神綺に言われたことを思い出していた。
『海未の本心はどうなんだ?』
(私の...本心...)
海未は今まで自分の気持ちなど考えたことが無かった。どうせ無理だ、右も左もわからない私達がやったところでどうせ成功しない。など考えを放棄してたからだ。
(でも先輩は言った...)
『リスクとかを考えないこととして....アイドルをやりたいか?それともやりたくないか?』
(私は....)
「それでは園田さん。ここを解いてください」
と先生に指名される。
「えっ!?えっと....」
しかし今は社会。数学などの様に穴埋めを要求されることはないに等しい。だが、今の海未は急に指名されたことでパニックになってしまった。
「....問題なんてありませんよ。ふふっ 考え事も偶にはいいですが授業も聞いてくださいね?」
といたずら成功。といった顔をしながら先生は注意する。
それを理解した海未は顔を真っ赤にして、
「は、はい....気をつけます」
それからは今は授業なのだ、と言い聞かせて頭から一度シャットアウトさせた。
閲覧ありがとナス!
くさい後書きセンセンシャル。ちょっとテンション高いからね、仕方ないね。
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じゃぁ俺、艦これしに帰るから。
@触手さん、月杜さん投票ありがとナス!これからも頑張るから見とけよ見とけよ~