ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。


第59話

「...では、今日はここまでにしますね。起立してください」

 授業終了を知らせる鐘を聞く前に山内先生がそう号令を出した。

「はい、礼」

『ありがとうございました』

 

 

 授業が終わったことにより、教室は段々と騒がしくなる。そんな中、海未は次の授業の準備をしようと鞄の中を覗こうとすると、

「ねぇねぇ海未ちゃん」

「ん?どうしましたか?」

 隣の席である穂乃果が机に突っ伏したまま顔だけを海未の方に向けていた。

「いやね、海未ちゃんが授業中に上の空になるの珍しいな~ってね。なにかあったの?」

「えっ」

「あ、それは私も気になったな~」

「えぇっと...」

 海未の後ろの席であることりも気になったようで会話に入ってきた。

「斎藤先輩となにかあったの?」

「え゛...」

「ん?なんで先輩?」

 ことりは海未が神綺に連れられて生徒会室にいたことを知らない為にそう穂乃果に聞いた。

「えっとね。屋上で別れた後に海未ちゃんがね、斎藤先輩と一緒に生徒会室にいたんだって」

「そうだったの?....それで?先輩となにかあったの?海未ちゃん」

 ことりはまだ引っかかるところがあるようだったが、取りあえず置いとくことにした。

「....特になにもないですよ。ただ...」

「「ただ?」」

「生徒会室で私が先輩に言ったんです。スクールアイドルについて」

「どんなこと言ったの?」

「....私はこう見えてとても不安なんです。今までスクールアイドルというものに関心もなかった私が穂乃果達と目指して成功できるのか、と」

 海未は自分の本心を始めて穂乃果達に打ち明けた。

「海未ちゃん....」

「そんなこと言ったら私だって不安だよ?」

「え?」

 思いもよらぬ穂乃果の切り返しに海未は呆気にとられた顔をする。

「そりゃぁ初めての挑戦だもん。....けど、もし私達がスクールアイドルを始めてさ...この学校が続く可能性が上がるのなら...頑張ろうかなって」

「......」

「海未ちゃんがそう思ってたのはビックリだけどさ、少し安心したよ」

「安心...ですか」

「うん。私だけじゃないんだーってね...ことりちゃんはどう?」

「私?...私も自身は持てないけど、それでも私は穂乃果ちゃん達についていくよ。私も学校がなくなるのは嫌だもん」

「ことり....」

「ははっ 三人揃って自身がなかったんだね....ま、ガンバろ?折角ここまで斎藤先輩が手伝ってくれたんだもん。これからは私達が頑張らなきゃ」

「...そうですね」

「うん!ガンバろ!」

「...でさ、海未ちゃん」

「なんですか?」

「その、海未ちゃんが不安だってこと先輩に言ったら...先輩なんて言ったの?」

「そうでしたね....先輩は私に自分の気持ちはどうなんだ、と聞かれました」

「海未ちゃんの気持ち?」

「えぇ....リスクとかは考えないとして、アイドルをやりたいか...と」

「へ~....だから海未ちゃん考え事してたんだね」

「え、えぇ.....」

「....答えはでたの?」

「....えぇ。一応は」

「聞いてもいい?」

「....私はやってみようと思います。確かにリスクも大きいです。ですが....このまま廃校まで指を咥えて待っているのも嫌ですからね」

「ほんと!?」

 海未がこれからスクールアイドルを目指すと言ったことにより穂乃果は嬉しそうに海未へ抱きつく。

「え、えぇ...」

「やった!これからもよろしくね海未ちゃん!」

 止めると言われたらどうしようと考えていた為に穂乃果は飛んで喜んだ。

 

 

 

 

 

---------------------

「それで.....どうしてここに?」

 6校時目も終わり下校となったのだが、穂乃果が海未とことりの手を取り、あるところに向かった。そこは...

「え?だって先輩に会わなきゃ」

「ですから...どうして今なのですか」

 そう、今穂乃果達がいるのは高3の教室のあるフロア。

 穂乃果は昼休みに教えてもらった矢澤にこを捜しに二人も一緒に連れてきたのだ。

「善は急げだよ、海未ちゃん」

「まだ顔も知らないのですよ?どうやって...」

「そんなの先輩一人一人に聞けばいいじゃん。それこそ斎藤先輩呼べば....そうだ。最初から斎藤先輩に聞けばいいんだ」

 と勝手に自己解決させて神綺のいる教室へと歩を進めた。

「...もぅ」

「あはは...」

 連れてこられた二人はただ呆れるしかなかった。

------------------

「はぁ~~ぁ....」

「欠伸なんて珍しいね?疲れてるの?」

 授業が終わり、脱力しながら欠伸をした神綺に希が聞く。

「疲れてるっちゃぁ疲れてるな...昨日のアレあったし...」

 そう。希を逃した後の一件で久しぶりに使わない筋肉を使ったのか筋肉痛になってしまっているのだ。だが、当の本人には言いにくいのだが、仕方なく白状した。

「え、えっと....ごめんね..」

 予想通り空気が悪くなったが、神綺は

「いいさ。俺が好きであの場に残ったんだしな~ 逃げようと思えば逃げられたし....はぁ~~ぁ」

 しかし眠いもんは眠い。

「今度なにか疲れの取れるもの作ってきてあげようか?」

「ん、ほんとか?助かる....」

 先生が来るまで寝るか、そう思いながら瞼を閉じようとしたときに先生が入ってきた為にそれは叶わなかった。

 

 

 

 

 

「それじゃぁ号令!」

「起立!礼!」

『さようなら』

 号令が済み、各自帰路につこうと騒がしくなる。

「よ~し、帰れる~」

「あれ、神綺君。生徒会は?」

「さっき終わらせたから今日の仕事はもうないのさ。んじゃ」

「えっずるい!」

「計画的と言ってくれ...あ、絵里もじゃぁな」

「えっ?生徒会は?」

 席が離れている絵里が神綺達の方に来たが、神綺は先言ったようにノルマは終わっている。だから帰ろうと教室を出ようと歩を進めた。

「今日のノルマはもう終わってるのさ。だから先に帰るぞ?今日は少し用事があってな」

「そう...じゃぁ仕方ないわね。またね」

 用事があるのに引き留めることはできない為に絵里は簡単に引き下がった。

 まぁ、用事といっても新しいジャージを買いに行くだけなのだが...

 そしてさぁ帰ろうとした時、廊下から

「あ!斎藤先輩!」

 穂乃果が教室の扉から顔をこちらに覗かせていた。

「....どうしたんだ?」

「少しお時間いいですか?すぐ終わりますから!」

「.....」

 少しならいいか、と半ば諦めながら穂乃果のいる方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「...海未にことりもいるのか」

「すみません...どうしても穂乃果が...」

「まぁいいさ....それで?どうしたんだ?」

「えっと、さっき先輩に教えてもらった矢澤先輩のことなのですが...顔を知らないので...」

「あー...なるほど、教えてほしいと」

「はい!」

「...まぁ、わかった。探そうか」

 今の所HRが終わったのは神綺のクラスだけの為、各教室の扉についている小窓からにこがどこにいるか探すことにした。




閲覧ありがとうございます。

よしじょーさん、業明さん、投票ありがとうございます。
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