ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。


第60話

「ここでもないか....」

 端から順番に教室を見てきたが、2クラス目にもにこの姿はなかった。

「さて...ここはどうかな?....お、いたぞ」

「ほんとですか?」

「あぁ、ほら、窓側の後ろの方に....ツインテールの奴がいるだろ?」

「おー...赤目の人ですか?」

「そうだ。あいつが矢澤だ。それじゃぁな」

 無事にこの特徴を教えた神綺はもういいだろうと思い。帰路につこうと昇降口へと歩を進める。

 そして後ろから

「わかりました!ありがとうございます!」

 穂乃果が元気にお礼を言ってきた為、振り返りはせずに手だけを振ってこたえた。

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「よしっ あとは先輩が出てくるのを待つだけだね」

「でも...穂乃果ちゃんは先輩と何をお話しするの?」

「うん?簡単だよ!私達を部活に入れてもらえるかを話すんだよ。あと...スクールアイドルとして先輩でしょ?なにか色々聞けないかな~って」

「ですがまだ早いんじゃないですか?まだ歌もできていませんし...トレーニングもなにも....碌に話も出来ずに終わってしまうのでは..?」

 海未は遠目にだが、にこの様子を観察していた。そこで海未は感じてしまったのだ。目つきもキツく、周りを寄せ付けないような雰囲気を醸し出していることに。

 そんな人に碌に準備をせずに会っても無意味なのではないか...と。

「もー心配性だな~海未ちゃんは。大丈夫だって!どんなに聞いてもらえなくたって....最悪講堂のライブに来てもらえればそれでいいんだもん」

「....講堂に...ですか?」

「うん!それで私達を見てもらって、認めてもらうんだ!それが一番の目的かな~」

 と話していると

「あーい、どいたどいた。そこにいたら教室に入れないだろ?」

「あっ!すみません!」

 にこの教室の担任が来たのだが、ドアの前に穂乃果達がいた為に注意されてしまう。

「てへへ....」

「少し周りがみえてませんでしたね...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ HR終わったみたい」

 教室がガヤガヤし始めたのに気づいた穂乃果が反応する。

「そうみたいですね....」

 すると教室の扉が開き、生徒がゾロゾロと廊下へ出てきた。

「う~ん。結構わかりにくいね...」

 生徒数的にも3年が一番人数が多い為、にこを探すのも大変だ。

「あっ!後ろのドアからでてきたよ!」

「え?ほんとだ!行くよ二人共!」

 ことりが後ろの扉からにこが出てきたのに気づき、穂乃果も釣られて見ると確かににこがいた。

「すみませーん!矢澤先輩!」

「っ ....なに?」

 少し不機嫌、といった感じだが一応反応はしてくれた。

「えっと、これから少しお時間ありますか?お話したいことがあるんです」

 にこの不機嫌な雰囲気をなんとも思わず穂乃果は堂々とハキハキと要件を言う。こういう所は穂乃果のすごいところだ。

 海未やことりだったら軽くどもるだろう。

 それににこは軽く驚いたが顔をしたが、すぐに表情を戻し

「...わかったわ。それで?場所は移す?」

「へ?あ、はい。できれば...」

 まさか場所を変えるかなど聞かれると思っていなかった為、生返事になってしまった。

「なら屋上にしましょ」

「あ、はい!」

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キィ....

 屋上へと出る思い扉を開けると、気持ちいい風が穂乃果達を出迎えた。

「それで?話ってなに?」

「っ....実は私達。今度スクールアイドルをすることにしたんです」

「っ!?」

 スクールアイドル。その単語を聞いた瞬間。にこの目が変わった。睨むような、警戒するような目を。

「....それをどうして私に?」

「斎藤先輩から聞きました。矢澤先輩は高校1年生の時、スクールアイドルを目指していた、と。そして今もアイドル研究部という部の部長をしていると」

「斎藤?....っ 斎藤って、斎藤神綺?」

「はい。副生徒会長の斎藤先輩です」

 それを聞いた瞬間。にこの雰囲気はさっきまでのトゲトゲしい雰囲気は嘘のようになくなり、どこか呆れたような表情をしている。

「あいつか....はぁ。それで?」

「えっと、先輩である矢澤先輩からなにかアドバイスが欲しいなっと」

「アドバイス...ねぇ。といっても斎藤から聞いてるでしょ?私はスクールアイドルらしいことは何一つできていなかった。そんな私にアドバイスってのは無理な話よ」

「そう...ですか」

 なんとかいい方向に話を進められていると思っていた穂乃果だったが、無理と言われてはどうしようもない。

「それだけ?」

「い、いえ!今度私達はライブをやるんです!ですから....それを見てもらいたくて....」

「....そう。あんた達3人?」

「はい。ことりちゃんと海未ちゃんの3人で新入生歓迎会の日にやります!」

「新歓か....そういえば、斎藤はあんた達の手伝いはしているの?」

 そう。にこはまだ憶えていたのだ。神綺が前にサラッとトラウマと言ったことを。

「いえ....色々と裏で講堂使用の融通などはしてもらいましたが....踊りの練習などは断られてしまいました....」

「そう....まだ引きずってるのね」

「え?」

「前にサラッと言ってたのよ。トラウマがどうとか」

「!」

「それで私も断られたんだけどね」

 と懐かしむ様ににこは笑った。

「あと一つ聞いていいかしら?」

「? なんですか?」

「斎藤は、あんた達のことは認めてた?」

「ん?どういうことですか?」

「私の時はね、私ともう5人で集まって部活を申請したの。それでね?私だけが異常に張り切ってスクールアイドルを目指そうって突っ走ったのよ」

「「「.....」」」

「それでもみんな最初はなんとなくでついてきてくれてね、それで私はもっと調子に乗っての。それで練習も少しずつハードになっていて...みんな疲れていたんだと思う。練習中にフッとメンバーの一人が話を逸らすように斎藤のことが話題にあがったの」

「斎藤先輩が?」

「えぇ。その子は斎藤と体育の合同授業で一緒でね。度々神綺のダンスを見てたのよ。それを私に言ってね、その次の日。私は早速斎藤に会いに行ったの、踊りを教えてもらうためにね。.....でも、それは叶わなかった」

「...トラウマですか?」

「それもあったけど、それだけじゃなかった。私はあいつを呼んで、他にメンバーの内あいつと合同授業を受けたことのある2人も部室に呼んだの。そこで私はお願いしたわ。教えてほしい、と。.....でも無理だった。なんでだと思う?」

「えっと....その時は斎藤先輩が忙しかった...とか?」

「高1の時よ?今みたいに生徒会なんて入ってなかったわ。....正解はね、目 だったわ」

「「「目?」」」

 それには穂乃果一同耳を疑った。

「えぇ。あの時あいつは言ったわ。『矢澤一人で突っ走っても意味がない。メンバー全員が同じ目標を持ち、どんな課題もこなそうという意欲がなければ.....途中で崩壊するだけだ』てね。驚いたわ、初めて話しただけなのに見透かされたように現状を指摘してきたんだから」

「えぇっと...つまり?」

「...はぁ。だから、あの時私は周りを碌に見ずにスクールアイドルという目標に突っ走っていたの。でも周りはそんなこと望んでなくてね、ただ楽しく同じ趣味を持つ仲間と過ごしたかっただけ。それを斎藤は私達を一目みただけで理解し、指摘したのよ。この異常性がわかる?」

「それは....」

 流石に海未は理解したらしく、驚愕していた。

「でもその時の私はその言葉を理解できなくてね。そのまま突っ走ったの。その結果、亀裂が生まれて他の子は退部届をだして今の様に残ったのは私だけ....」

「「「....」」」

「そこで初めてわかったわ。斎藤がどんな意味を含めてそう言ったかをね.....そして斎藤に謝ろうとしたわ。折角助言をしてくれたのにそれを無駄にしたことをね。.....後そのついでに聞いたのよ。どうして一目見ただけでそこまでわかったのかって」

「それで...目だったんですか?」

「えぇ、あいつ曰く。あの時、私だけはどんな困難も真摯に受け止めて立ち向かおうとする目、をしてたんだと」

「っ!」

 その言葉に穂乃果は引っかかった。たしかそれは...

「そういえば....私達も言われました。いい目をしているって」

「っ そう....それは3人とも?」

「はい」

「....そう。なら私から言うことは何もないわね。頑張ってね」

 そう言うとにこは地面に置いていた鞄を持ち、階段の方へと向かう。

「っ 待ってください!」

「....なに?」

「...先輩は!....まだ、スクールアイドルを目指していますか?」

「?どういう意味?」

「ですから、先輩はまたスクールアイドルをしたいですか?」

「それは.....」

「よろしければ私達と一緒にやりませんか!」

「っ!.......少し時間をちょうだい」

 そうにこは言うと止めていた足を動かして屋上の扉を開けた。

「わかりました。お時間を取らせてすみませんでした。私達の要件は以上です」

 そう言うと穂乃果は頭を下げる。それに釣られてことりと海未も頭を下げる。

 それをチラッとにこは見た後扉を閉めて屋上を後にした。

 

 




閲覧ありがとうございます。
少し読みにくかったですかね。気をつけようと思います。

攻撃艦「桜」さん。投票ありがとうございます。
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