ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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学校の許可ぁ?認められないわぁ
 もう一度凛ちゃんのモノマネ見れて軽くほっこりしてるレイヴェルです。


第61話

「あ゛~ねみぃ....」

 穂乃果達と別れた後、神綺は昇降口へと向かうべく階段を降りながら呟いていた。

 そして、踊り場から廊下へと足を進めた時。後ろから急に衝撃が神綺を襲った。

「きゃぁっ!?」

「うおっと?!...ん?」

 悲鳴と共に来た衝撃になんだ?と思い振り返ると、

「え?あ、えっと...ごめんなさい...」

 なんともまぁ気の弱そうな女子生徒が尻もちをついて、軽く涙目になりながら神綺を見上げていた。

「いや、俺は大丈夫だが....ほら立てるか?」

 そう言い神綺は手を差し出して立たせようとした。

「あ、ありがとうございます....」

「怪我はないか?」

「はっ はい!本当にっ すみませんでした!」

「いや、いいって....それじゃぁな、俺も不注意だったのが悪いから」

 そうして今度こそ昇降口に行こうと踵を返そうとした時、

「かーよちーん!!」

 と叫ぶ声がした。だが、自分には関係ないと進もうとした。

「ん?あ!斎藤先輩?」

「...ん?」

 しかし今度は自分が呼ばれた。いや、別人の可能性もある。だがここは高1のフロアだ。そう自分みたいな上級生がいる方が珍しい。それも同じ名字の。これは自分か....

 そう結論づけ、声のした方を振り返ると、

「やっぱり斎藤先輩だ!」

「君は....」

 元気ハツラツ。活発なイメージがぴったりな女子生徒が神綺を呼んだのだ。

「あっ 憶えていますか?私のこと」

「あ、あぁ....公園であった子だよな?面影が似ている」

 そう数年前、公園で泣いていた子とよく似ている。髪色とか...雰囲気が。

「はい!嬉しいです!」

「だが....すまん。名前が思い出せん....」

 そう。顔はしっかり覚えているのだが、どうももう少しって所で名前が出てこない。

「あ、星空凛です!」

「あぁ!そうそう!凛ちゃんだ。思い出した、道理で見覚えがあったわけだ」

 名前を聞いた瞬間。回路が繋がったかのようにパッと思い出した。

「? 私がなにかしました?」

「いや、さっき高1の名簿を見ててね。そこで凛ちゃんの名前を見たときにオヤ?って引っかかったんだよ....そうかそうか」

 さっきから地味にモヤモヤしていたことが晴れたことにより、神綺は軽く上機嫌になった。

 そこで神綺とぶつかった女の子が、

「? 凛ちゃん。先輩と知り合いだったの?」

「え?うん。凛が小学5年生だったっけ?その時に先輩と会ったの」

「最初は通学途中に凛ちゃんとぶつかったんだ。といっても、それ入れて2回しか話したことがなくてね....悪いけど名前が出てこなかった....」

「仕方ありませんよ。それでも顔を憶えてもらえてて嬉しいです!」

「そうか....そう言ってもらえると助かる。....それじゃぁな、凛ちゃん。君もごめんな?ぶつかっちゃって」

「い、いえ!私こそすみません....」

「そう思いつめた顔しなくていいから...それじゃぁまた」

「さよなら~」

「さ、さようなら」

--------------------

「そういえば、かよちんはなんで先輩と話しての?」

 先ほどから凛に『かよちん』と呼ばれているが勿論本名ではない。名は小泉花陽、ちょっと内気で引っ込み思案な所があるが、やるときにはやる子だ。

「えっとね....さっき私が廊下走ってて....それで階段から下りてきた先輩にぶつかっちゃったの」

「なるほど。怪我は?」

「ないよ。先輩も心配してくれたけどどこも痛くないし」

「よかった~ でも珍しいね。かよちんが廊下走るなんて」

 花陽は目立つのを嫌う。それなのに誰の目にも止まる廊下を走るなど意外でしかないのだ。

「ちょっと焦ってて....今日はアイドルショップに行こうと...」

「あ~かよちん好きだもんね~」

 そう。花陽は大のアイドルオタク?だ。小さいころからアイドルに憧れ、あのスクールアイドルにも関心がある。

「そっ そういえば....斎藤先輩ってどういう人なの?」

「ん?んー....凛でもよくわからないにゃ~ 何度か見かけて話しかけてみようとは思ったんだけど....」

「?」

 凛は真っすぐで思った事をすぐ実行するタイプなのを花陽は知っている為、凛がどもるのが新鮮に思えた。

「その...ね。いつも先輩の隣に....生徒会長と書記さんがいるんだよ....」

「?そりゃぁ....斎藤先輩も副生徒会長だもん。普通じゃない?」

 そう。花陽は生徒会関係の話でもしている所をみたのだろうと考えたのだが

「いや、それが偶にならわかるんだけど....いつもなんだにゃー....」

 と凛は弱弱しく答える。

「いつも....元々親しいのかな?」

「うーん....親しいを越してる気がするんだにゃ~ まるで....恋人?」

「こっ 恋人!?....でもそんな噂とか聞かないよ?」

「そうなんだよね~。それでそれで、その二人から近寄るなオーラが....」

「う、うわぉ.....」

 流石にそれには花陽もどん引きだ。

「今度かよちんも見てみる?」

「い、いやぁ...私は、別に....」

「えー行ってみようよ~ かよちんもきっと感じるって!近寄るな~ってオーラ」

「えぇ.....」

 どうしよう。そう花陽が頭をフル回転させるが凛がこうなったらもう無理だ。なにがなんでも引きずられる。

「まぁ、でもそうだなぁ....やさしい先輩、かな?凛以外からも結構好かれてるみたいだよ?斎藤先輩」

「へ?へ~ そうなんだ....そういえば先輩。凛ちゃんって呼んでたね」

 急に凛が話題を戻したため困惑したが、いつものことの為慣れたようにサラッと花陽は話題を変えた。

「うん。....その、凛がスカートに抵抗あったの憶えてる?」

「う、うん」

 花陽は軽く後悔した。スカート、この話題は凛にとってはあまりいいとはいえない過去があるから....

「それで公園で泣いてた時だね。泣いてたら急に先輩が話しかけてきたの」

「え?先輩が?」

「うん。たしか.....先輩はランニングしている時に凛を見かけたーって言ってた」

「へ~ トレーニングしてるんだね、先輩」

「うん。今もしてるかはわからないけど.....それで、話しかけられてね?相談したの。スカート似合うかって」

「....どうだったの?」

 さっきの凛と神綺の雰囲気を見る限り、とげがあるようには感じられなかったがどうしても気になった。

「ん?似合ってるって、可愛いよーって。...嬉しかったな~」

 そう言う凛の笑顔は眩しい。

「そんなことが....」

「うん。それで、その後に名前を聞かれたから教えたの。そしたら凛のこと凛ちゃんって先輩が呼んだんだー」

 と凛は恥ずかしがりながらそう言った。

「......」

「さ!アイドルショップ行くんでしょ?いこ!」

「え?あっ 待ってよ~」




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