ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
明日、明日書こう。とズルズル伸ばしてたらこのざまです。
遅れましたが、私は元気にやってますので....
翌日。
登校中の神綺はいつもと違い、こころなしか足取りが軽かった。
すこし上機嫌で鼻歌を歌いながら登校していると、後ろから神綺を呼ぶ声が聞こえ、振り返る。
「お、彰じゃないか。おはよう」
「おはよう斎藤。珍しいな、この時間に登校なんてな」
「そうか?今日は特に生徒会で急ぐ用件もないしな。なにもなければこのくらいさ」
「そっか。....んで?なにかいいことあったのか?」
「ん?どうしてそんなこと聞くんだ?」
「そりゃぁ見るからに上機嫌って感じだからな」
最近神綺とあまり話すことも少なかった彰だったが、それでもいつもとは違う神綺の様子に気が付き、聞いてみることにした。
「まぁたしかにいいことはあったな」
「どんなことだ?」
「そうだなぁ....今までモヤモヤしていたことがスッキリしてね」
「へぇ、お前が悩み事か?」
「ま、もう解決したさ」
「そっか、ならいいか。...っと、もう一ついいか?」
「なんだ?」
「東條とかはどうしたんだ?」
「希?なんでここで希がでてくるんだ?」
「いつも一緒に登校してるじゃないか。それに絢瀬も一緒にいるだろ?」
「下校する時は確かに一緒にいることはあるが...登校する時まで一緒じゃぁないぞ?」
「そうなのか?お前達でも別行動してる時あったのな」
とからかうように彰は言った。
「当たり前だろ?なんでいつも一緒にいなきゃならないのさ」
「ん?嫌なのか?」
「嫌...ではないが、希がいると疲れるんだよ」
希はテンションが高いことが多い。その為それにずっと付き合っていると疲れるのだ。
「あーまぁわからなくはないな...」
「大体行き過ぎれば絵里が止めるからな。だがあいつがいなければ止めるのが大変だ」
「それだと絢瀬が可愛そうじゃね?東條のこと丸投げしてんだろ?」
「あいつはあいつで面倒見がいいところあるからな。案外いい感じのバランスなのさ」
「へぇ....そう言われてみればそうだな」
「だろ?だから俺はあいつらについて行っているだけ、俺よりあの二人の方が一緒に居る時間は多いだろ。それに俺は男だしな」
「そうかぁ?....のわりには3人でいるの多いだろ」
となにげなく彰は言うが、神綺には軽い嫌味に聞こえてしまった。
「....付き合いが悪くなったのは謝るが、生徒会で話し合うことも多いからな」
「おおっと、そんなつもりじゃないさ。確かに前よりも遊ぶことは少なくはなったが、俺たちも受験だろ?それにお前は生徒会だ。しゃーないしゃーない」
とケラケラとあまり気にしている様子ではないことに安心した神綺は彰に感謝した。
「そう言ってもらえると助かる」
「いいっていいって、...んで?斎藤はどう思ってるんだ?」
と少し間を空けて彰は真面目な顔でそう聞いてきた。
「ん?なにがだ?」
「廃校のことだよ。....俺達は廃校阻止の為に共学になって入学したろ?」
彰も一生徒だ。やはり不安らしい、表情でわかる。
「それは生徒会副会長として聞いてるのか?それとも俺個人?」
「お前の考えを聞きたいな」
「そうか。.....俺自身からしてみれば、今廃校を阻止する為の手段を見つけた所だ」
「なんだって?」
彰からすればなにか答えを求めてではなく、時間つぶしの為に聞いたのだが、予想外の答えが返ってきた為に目を細めた。
「スクールアイドルって知ってるだろ?」
「あぁ、ここらへんならA-RISEとか有名だよな。...それが?」
「それをウチの学校でもやろうってね」
「ここでか?」
「あぁ」
「おいおい...誰がやるってんだよ。まさか東條達か?....まぁ悪くはないと思うが」
「いいや、希達は関係ない。高2の...「あ!おはようございます!斎藤先輩!」...彼女達だ」
「...へぇ」
穂乃果達の名前を言おうとしたらタイミングよく穂乃果達3人が走りながらこちらへと向かってきた。
「おはよう、穂乃果、海未、ことり」
「「「おはようございます」」」
「高2の三人だ。彼女達がスクールアイドルを目指すと言ってね」
「! はじめまして!高坂穂乃果です」
「園田海未です。よろしくお願いします」
「南ことりです。はじめまして」
神綺の説明を察した穂乃果達は順に自己紹介をしていった。
「なるほどね。小林彰です、よろしく」
「んで?どうだ彰、彼女達は」
「俺に聞くのか?.....いいんじゃないか?」
「??」
彰の含みのある言い方に疑問に思った穂乃果の頭の上に?が浮かぶ。
「彰はこれでも結構人を見る目はあるんだ。それに色々と情報収集に長けていてね」
「ほぇ~」
「たいしたことじゃないさ。....俺個人としてはいいと思うぞ。元気もあるし、ルックスも十分だ。これならA-RISEに負けてないだろ」
「ほぉ、珍しく褒めるな」
彰は自他共に認めるほどの大量の情報を持っている。その収集する過程で人付き合いの経験や、目も肥えている為に指摘することはあっても褒めるということはあまりないのだ。
「褒めることもあるぞ?ま、頑張れよ。応援する」
「ありがとうございます!」
「...にしても、君達は経験あるのか?」
「経験...ですか?」
「あぁ。たとえば踊りもそうだし、声量もそう。後スクールアイドルはただ突っ立って歌うもんじゃなく、踊りでも表現を必要とする。....体力も大丈夫なのか?」
とごく当たり前の指摘をする。だが、とても核心を突いている。
「っ それは大丈夫です!今の私達ではダメですが...斎藤先輩に教えてもらいます!」
「なんだって?斎藤が?」
「あぁ。昨日そう話がついてな」
「へぇ。斎藤がね...確かにお前ならいけそうだな」
「....なんだその曖昧な言い方」
「ん?だって斎藤はダンスの成績、ほかの奴らより頭一つ飛び出てたろ」
「まぁ、そうだが」
「ならなにかしら習ったことあるってことだろ?運動神経がいいだけじゃダンスはいい点取れないからな」
そう。いくら運動神経がよくても日ごろから身についていなければ、ある一線まではいけるだろうが、身についている人を超えることはできない。
「なるほどな」
「ま、頑張れよ高坂さん達」
「?はい!」
穂乃果は応援として受け取ったのだが、彰の言いたいことは違った。
「そうじゃない、そうじゃない。斎藤はな?やると言ったら最後まで徹底的にやる節があるから、音をあげてもやめてくれないぞ?」
「え゛」
「望む所です」
その死刑宣告とも言える言葉に穂乃果は顔を引き攣らせ、海未は穂乃果とは正反対に目をキラキラとさせていた。
....海未はMなのだろうか?
「当たり前だ。逆に楽して今の穂乃果達がA-RISEとかに勝てると思ってるのか?」
「そうですよ。穂乃果。やるならキッチリです」
「うそん!?」
「昨日斎藤先輩が言ってたよね...穂乃果ちゃん」
そう。確かに神綺は言った。とことん、厳しくやると。
「そ、そういえば....あれって冗談じゃなかったんですか!?」
「そんなわけないだろ」
「がーん.....そんな....」
うなだれる穂乃果に呆れながら神綺はこれからちゃんとやっていけるのか、と少し不安に思いながら校門をくぐった。
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