ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 どうも、レイヴェルです。
 一度考えなおして書きなおした改訂版となります。





第79話【改訂版】

「いただきます」

『いただきます』

 一先ず落ち着いた神綺達は朝食ができたのに、冷めてしまっては勿体無いと急いで支度をして、食べ始めた。

「あ、美味しい....」

 真姫は目の前にあった卵焼きをぱくっと口に入れると、自然とそう呟いた。

「本当か?なら作った甲斐があったな」

 やはり自分の作った料理を美味しいと言ってもらえるのは嬉しい。

「これは先輩が?」

「てか全部俺だぞ。東條さんはダウンしてたし、絢瀬さんは別のことしてたからな」

「......」

 しかし、軽くドヤ顔でそう神綺は言ったのだが...真姫が黙ってしまった。

 反応してくれれば、と思いやったことがまさかのスルー...これは恥ずかしい。

「え、えっと...どうした?」

「え?いえ...ただ、今まで料理をする男の人を間近で見たことがなかったので...」

「そうだよね~ 私だって神綺君が料理するって言った時ビックリしたもん」

「別に普通だろ...遅かれ早かれ一人暮らしするとなったら自炊しなければならないんだし」

 と神綺は焼き魚の身を解しながら言う。

「でもこう...上手に作られちゃうとさー...ねぇ」

「...なんでそこで私を見るのかしら?」

 目の前にあるご飯と絵里ちを何度も見比べる希に絵里がツッコム。

「え?絵里ちだって料理できるでしょ?」

「できるけど、どうして私を見るのよ...」

「ん?いやぁ、絵里ちは神綺君の料理に思うところないのかなーって」

「そりゃぁ....自分より食べやすい味付けだから憧れてはいるけど...」

「けど?」

「人には向き不向きあるし、ね?」

「なるほどね~」

「ま、俺はこんなマイナーのしか作れんからな」

「でも男の人で料理ができるってなんかいいよね」

「そうかぁ?」

 神綺自身、美味しければどっちが作ってもいいという考えのため、あまりそういうことを気にしたことがなかった。

「私も希と同意見ね」

「絢瀬さんもか?まぁ...そう言われて悪い気はしないが...」

「私、ロシア料理はできるんだけどなぁ...」

 絵里は溜息をつきながら卵焼きを食べる。

「そうは言ってもさ、絵里ちは普通に作れるじゃん」

「神綺君には敵わないわ...」

「へぇ、絢瀬さんはロシア料理が作れるのか」

 ロシアと言ったらあれか?ボルシチか?

「私、ロシアと日本のクォーターなのよ」

「なるほど」

 道理で外国系の顔つきをしているわけだ、と少し引っかかっていたことがわかり上機嫌になる。

「あ、そういえば」

「ん?どうした?」

 味噌汁を啜っていると向かい側に座っている真姫が思い出したような顔で

「どうして先輩達はこんな早くに朝食を?」

「え?そりゃぁ....あ」

 見落としていた。そういえば昨日のあの場に真姫はいなかった。

「そ、そういえば...」

「なにかあるんですか?」

「昨日、西木野さんは風呂に入っている間に俺宛の電話が来てな」

「電話ですか...」

「なんでも俺はスクールアイドルって奴のコーチをしているらしくてな。それの朝練を頼まれたんだよ」

「っ」

 スクールアイドル。その単語を聞いた真姫は顔がこわばる。

「どうした?」

「えっ いえ....」

 なにか思うところがあるのだろう。真姫は箸を置いた。

「言いたいことがあるなら言ってくれ。じゃないとわからないんでな」

「....はぁ。わかりました、お話します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど...作曲ねぇ」

 真姫にこれまでのことを教えられた神綺は食べることをやめて腕組をしてこれからについて考えていた。

「....はぁ」

「どうしたのよ神綺君」

 しかし、あまりにも危ない状況にため息が出てしまう。

「どうもこうもない。...なんだよそれ、一ヶ月切ってるのに曲もないだと?なんで俺はこんなのを引き受けたんだ...」

 並みのユニットだって頭に叩き込むのにそれなりの期間がいる。それを素人が真似できるわけがない。

「まぁいい」

 だが引き受けてしまった以上、投げ出すことはしたくない。

「それで?西木野さんは作曲をする気はあるのか?」

「えっ....それは....」

「さっきの話だと、西木野さんはまだ同意していないんだろ?ならこれからどうするかを聞きたいところなんだが...なんせ時間がないんでな」

「......もう少し時間をください」

「...わかった。だが、あまりに長いとこっちで勝手に曲決めるからな?」

「わかりました」

「それで次だ。一つ聞きたい」

「ん?なに?」

 作曲の話は取り敢えず保留にし、次は

「メンバーの人数を知りたい。昨日の高坂って子とその友達...としか知らないんだ」

「あぁ、そうだったね。えっと、高坂穂乃果ちゃんと...後2人だね」

「3人か。取り敢えずクリアだ」

「どういうこと?」

「偶数人は面倒なんだ。奇数人のほうが何かとやりやすい」

「例えば?」

「そうだなぁ....」

 例えば、と手の平を肩の高さまで上げて親指を曲げる。

「ひとつ、センターがいることによってそいつを中心に振り付けを決められる」

 次は人差し指を曲げて

「ふたつ、明確にセンター...いや、リーダーを決めることによってメンバー同士の団結力向上が望める」

「ん?でもそれって人数関係ないんじゃない?」

 と絵里が興味深そうに聞いてくる。

「あるぞ。視覚的にリーダーを認識したほうが実感がわく。それとお前達、リーダーと言われたら中心人物と連想するだろ?」

「まぁね」

「それだ。観客が一目見てこの子がリーダーかな?っとすぐに分かるようにすることが大切なんだ。そして周りからそう思われればセンターの子自身、自分はリーダーなのだ。頑張らなくては、と思えるようになる」

「ほー」

「確かに...」

「別に偶数人のユニットを悪く言うつもりはないんだがな、そういう利点もあるのさ奇数組には」

 それと...と神綺は続ける。

「メンバーが全員顔なじみってのも大きい」

「というと?」

「変な遠慮がないということだ。初対面の奴にズバズバ言えるか?」

「言えないね....」

 と希は目を逸らした...様に思えたが違った。その視線を辿ると

「だからなんで私を見るのよ...」

 絵里を見ていた。

「別にー?前に聞いたよ?中学の頃は絵里ちすごかったって」

「なっ!?」

「なにかあったのか?」

 すると待ってましたとばかりに希は

「えー?聞きたい?...教えてあげる。西木野さんも耳出して」

「え?....」

「よろしい」

「ちょっと!」

 神綺と希と真姫、その三人がテーブルの上で顔を合わせている。そして絵里は蚊帳の外...

「実は絵里ちね。中学の頃は性格キツかったらしいんだよ」

「ほぉ?」

「希!」

「絵里ちは黙っててー。...それでね、その頃は...視線で人を殺せるほど目がキツかったとか...」

「...なに?」

「えぇ...」

 今とは想像のつかない変貌に目を点にする。

「そんなわけないでしょ!何嘘教えてんのよ!希!」

「えー?私はその時のこと見てないし~」

「ならそれは嘘よ!忘れなさい!」

「えー?どうしよっかなぁ~」

「希!」

 顔を真赤に訂正しようと必死な絵里がまた可愛くみえてしまう希はヒートアップ...することはなかった。

「まぁよせ、東條さん」

「えー」

「それ以上は絢瀬さんが可愛そうだ。実際嘘話しな様だしな」

「...はーい」

「なんで私のことは聞かないで神綺君ならすんなり聞くのよ!?」

「あのぉ..」

「ん?どうした西木野さん」

 絵里が我慢できずに希に突っかかろうとしたその時、控えめに真姫が

「えっと...時間、大丈夫ですか?」

「え?....はっ」

 あまり長い時間話し込んだつもりはなかった。しかし時計を見ると、身支度を考えると厳しい残り時間となっていた。

「やべぇっ」

 現実を突きつけられた神綺は急いで冷めてしまったおかずを口に頬張る。

「ちょっ 神綺君そんなに慌てなくても...」

 と口ではそう言う希だが、彼女も急いで平らげようと必死である。

「よしっ 悪い絢瀬さん!食器を水に漬けといてくれ。洗うのは後でやるから!」

「えっ えぇ、わかったわ」

 神綺はすでに食べ終わってゆっくりお茶を飲んでいた絵里にそう頼むと急いで洗面台へと向かった。

 

 

 

 

「東條さん準備は!?」

「いつでもOKです!」

 神綺のあまりの気迫に思わず敬礼をして返す希。

「そこまで焦らなくても...確実に間に合うんだからいいじゃない」

「なっ そうは言うが..って絢瀬さん?」

「ん?なにかしら」

「なぜ絢瀬さんが制服に?」

 これから外にでる希が制服なのはわかる。だが絵里がこの時間に制服を着る必要はないのだ。

「え?そりゃ...神綺君達について行こうと思っただけよ。ね?西木野さん」

「.....」

 とバツの悪そうな顔をした真姫が絵里の後ろから制服を着て現れた。

「西木野さんもか?」

「あら、行っちゃいけない?」

「そんなことはないが...いいのか?確実に絡まれるぞ?」

 さっきの話の通りなら...書いてくれると勘違いして絡まれる可能性が高い。

 だが真姫は真剣な顔つきで

「...それでも先輩が記憶を無くしてしまった原因は私にあります。それは変わりません。それを先輩は説明しに行くのに当の私が行かないなんて話になりません」

「西木野さん...」

 そこまで気にする必要はないのに...そう神綺は内心思うが、自分が一番いい加減に事を考えてどうする、と頭を左右に振って考えなおす。

「わかった。一緒に行こう。...準備は?」

「できてるわ」

「できてます」

「よし、なら行こうか...東條さん。案内よろしく」

「まっかせて!」

 

 

 

-----------------------

「なるほどな...ここが神田明神か....」

「前の世界にもあった?」

「あぁ、と言ってもあの時は車だったからな...おおまかな場所はわかっても正確な場所は知らなかった」

「なるほど。あ、そこに境内を右に行くと男坂だよ」

「わかった」

 そう希に案内されながら男坂と呼ばれたところへつくと先客がいた。

「あっ先輩!...あれ?東條先輩?」

「おはよう、穂乃果ちゃん。それに海未ちゃんにことりちゃんも」

「「「おはようございます」」」

「おはよう」

「どうして今日は東條先輩が?」

 と穂乃果が当たり前の疑問を浮かべる。

「私だけじゃないよ?」

 と希が来た道を振り返ると、

「久しぶりね...ここに来るの」

「.....どうも」

 遅れて絵里と真姫が顔を出した。

「生徒会長!?それに西木野さん!....どうしてここに?」

「それについて話がある。...よく聞いてくれ『高坂さん』達」

「....え?」

 神綺がそう穂乃果のことを苗字で呼んだ時、穂乃果達の動きがピタリと止まった。




 閲覧ありがとうございます。


 えーなんか引き伸ばす形になりましたがすみません。この方が書きやすかったのでつい....

 改定前は変にはしょったり急いだりして書いてる自分自身嫌になったので書き直しました。

ドロンさん、投票ありがとうございます。
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