ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 どうも、5日連続...とはならず少しヘコんだレイヴェルです。



 明日からラブライブ!The School Idol Movieの挿入歌CD第一弾が発売ですね~
 予約してあるのでアキバのゲマズに行ってきます。

 はよう15日になってくれ...はやく僕光をっ


第89話

 記憶を失ってから今日で1週間が経つ。

 周りの協力のおかげで、生徒会の事務は問題なく過ごせるまでになった。

 特に一緒に住むことになった希の存在が一番大きいだろう。家に帰宅してからも、態々書類を少し持ってきてもらい、手取り足取り教えてくれた。

 初日はソレの報酬に一緒に寝ようとせがんできたが、神綺が自分のベットを使わせると言うと喜んで飛び込んだ為、ある意味神綺の精神が削れずに済んだ。

 その後も希から猛アタックを受けているが、なんとか回避して持っているような状態が続いている。

 そして今、関係が一方的にとはいえ冷え込んでいた真姫が神綺にメールが届いた。

 内容は短く、放課後に話があるから音楽室にきて欲しいとのこと。

 昨日なら断っていたが、幸い今日はフリーの為に了解と打ち込んで送信をしておいた。

「んー?どうしたん神綺君」

 希の席が隣ということもあり、ちょっとしたことでなにしてるかわかってしまうのは少し困るところでもある。恥ずかしい。

「メールが来たから返信しただけさ」

「ふーん。........ん、真姫ちゃんから?」

「え?」

「ちっちっちっ♪ とぼけても無駄だよ。私にはカードがあるからね!」

 ドヤッと言いながらタロットカードをこちらへと見せてくる希。

「嘘つけ。今出したばっかじゃねぇか」

 だが甘い。確かに一枚は懐に忍ばせてあたかも今やってましたみたいな風に見せることができるが、他のカードが見当たらないからアウトだ。

「...ま、本当は今神綺君にメールしそうな子の名前挙げただけなんだけどね~」

「さいですか。ま、わかってるなら話は早い。放課後は西木野さんの所に行くから先帰っていてくれ」

 一緒に住むのに伴って、合鍵は希に渡してある。だから希一人でも家に入ることが可能になった。

「え?待ってるよ」

「何時になるかわからないのに待たせられるか、それに早く終わったとしても高坂さん達の方を見に行くからどの道待たせられん」

「あー そっかぁ」

 段々と新歓の日が近づいている今、穂乃果達μ'sに休みはない。毎日朝練と放課後の練習で埋まっている。

「それじゃぁしょうがないか~、絵里ちと帰ろっと」

「そうしてくれ」

「でもさ....」

「ん?」

 のほほんとしていた希の雰囲気が急にかわり、神綺は眉を潜める。

「夜には、帰ってくるよね?」

 お前は新婚の妻か、と内心ツッコみながら

「当たり前だろ?夕飯は家で食べるさ」

「なーに、新婚さんみたいなことしてんのよ」

「ん?あ、絵里ち」

 聞き慣れた声が聞こえた方を向くと、絵里が軽く頬を赤く染めて呆れ顔で腕を組んでいた。

「あなたたちよく恥ずかしくもなく堂々としていられるわね」

「んなこと言われてもな...」

 実際そうとしか答えられない為困ってしまう。

「そんなことより絵里ち!」

「な、なによ...」

「今日一緒に帰ろ?」

「今日?いいわよ。神綺君は?」

「俺は西木野さんに呼ばれてるんでね」

「西木野さん?」

「恐らくスクールアイドルの作曲関係だと思う」

 この時期に呼び出しといえばそのくらいしかない。だが...行き詰まってどうしようという相談でないことを願うのみだ。

「そういえば....上手くいきそうなの?新歓でライブするんでしょ?」

「どうだろうな。.....それも全て彼女達次第だ。最後までやり遂げようという気があるのなら、俺はそれをサポートするだけだ」

 そんじゃトイレ行ってくる。と二人に伝え、教室を後にした。

 

 

 

 

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「それじゃぁね、神綺君」

「あぁ。買い物、頼んだぞ」

「うん。今日は私が当番だもんね」

 希が住み始めてから一つだけルールを設けた。それは一日おきに食事を作るという当番制にしたこと。

 これは希の頼みによるもので、なんでも自分もなにかやらせて欲しいとのこと。

 幸い母には好きにしていいわよと言われているので、2つ返事で了承した。

「...今日は私もそっちにおじゃましてもいいかしら?」

「絵里ちも来る?」

「いいかしら?」

「構わないぞ。それじゃ、またあとで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 希達と別れた後教室を出て、音楽室へ向かっている。

 そして2年生の教室があるフロアを歩いていると、

「あ!斉藤せんぱ~い!」

 後ろから元気な声で呼ばれ、振り向くと

「こんにちは、高坂さん」

「こんにちは! 今日の練習どうしましょうか」

「今日はいつもどおりウォーミングアップをした後に、柔軟中心のトレーニングをするように」

 あれから神綺は穂乃果達に数種類の練習メニューを渡している。それから今のように帰り間際に神綺の所に3人のウチ誰かが、もしくわ全員で練習メニューを聞きに来るようになった。

「柔軟ですね。了解です! 先輩は今日どうされますか?」

「俺はこれから少し用事があるから。それが終わったら顔を出すよ」

「わかりました。では、また後程!」

 と穂乃果らしく元気いっぱいに手をこっちに振りながら海未達が待っているであろう方へと駆け足で去っていった。

「....さ、俺も行くか。待たせると何言われるか...」

 未だに真姫に避けられている神綺はできるだけ刺激しないように早く行こうと早歩きで向かおうと....したのだが。

 

 

 

「あ.....どうも」

 いざ音楽室へ行こうと振り返れば、真姫が目の前に居た。

 

 

 

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「まさか目の前にいるとはな」

「....まさか高坂先輩が来るとは思いませんでしたよ。声かけるタイミング逃しました」

 軽く不機嫌な真姫をどうしたものか、と戸惑いながらもなんとか音楽室についた神綺は扉を開ける。

「さ、どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

 神綺がここに来るのは2回目になる。一週間授業を受けたとはいえ、高3にもなれば芸術系の授業はなくなる。それで神綺は音楽室を使うことはなかった。

 そして前と同じように椅子を引っ張りだしてどこに置こうかと見渡せばすでに真姫はピアノの前で座っていた。

「そういえば、話ってなんだ?」

 さっきも危惧したお手上げだけはやめてくれよ、と密かに思いながらそう聞く。

 それに真姫は軽く吃りながら

「そ、それはですね。....曲ができました」

「なに?」

 今彼女はなんと言った?曲が...できた?こんな短時間で?」

「だから完成したんですって」

「は、早くないか?」

 これは神綺の本音だ。まだ彼女が作曲をすると決めてから一週間経ったか経ってないかだ。

「私を甘く見ないでください。それに、園田先輩からも歌詞を貰いましたからね....作るのは楽でした」

 真姫は少しムッとしながら足を組む。

「そうか。....だが、完成したのを俺に言わなくてもいいだろ?」

 そうだ。それこそ出来たのであれば穂乃果達本人に伝えるべきだ。

「....ソレができれば苦労しませんよ。私は先輩に頼みたいことがあるんです」

「頼み?」

「はい」  

 すると真姫はバックからCDケースを神綺の前に出す。

「これに曲が入ってます。なので、高坂先輩達に渡して欲しいんです」

「ふむ。なるほど」

 試しに受け取るとケースの端に前に海未から見せてもらったメモ帳に書いてあった奴と同じタイトルがマジックで書かれていた。

 そして神綺は、

「わかった。...と言いたいところだが、それはできない」

 そう言いながら神綺はCDケースをピアノの上に置く。

「っ なんでですか?」

 まさか神綺が断るとは思わなかったんだろう。

 さっきまでの得意げな顔は消え、明らかに動揺していた。

 ...どうやら彼女は、予想外のことが起きるとすぐに素が出るようだ。

「まず、今の君の態度が頼む態度じゃないのがひとつ」

 今の真姫は足を組んでいる。それで相手に、しかも先輩に向かってモノを頼む態度ではない。

「っ」

 真姫もそれは理解できたのだろう。すぐに姿勢を正した。

「そして2つ。これは君に聞きたいことがあったからまず先に聞きたい」

「....なんですか?」

「率直に聞くよ?なんで最近俺を避けるんだい?俺、何か君にしたか?」

 どうしても聞きたかったことだ。避けられていい気はしない、ならばどうして避けるのかを聞かなければならない。自分に落ち度があったとは思えないから尚更だ。

「そ、それは....」

 しかし、真姫は真姫で言いにくい。なんせ、先輩が頭に浮かんで困ってるんです。なんて言えるわけがない。

 そして中々言い出さない真姫に困る神綺は質問を変える。

「なら、こう聞こう。俺は君になにかしたか?」

 真姫からすれば、しましたね。あの八百屋の一件から大変です。と言いたいところだが、それも言えない。仕方なく、いいえ。としか答えなかった。

「...そうか」

 その答えに神綺は折れた。これ以上聞いてもなんにもならんと悟ったから。

「それじゃぁそういうことにしておくよ。それで最後に3つ目。これは君の作品だ。俺が彼女達に渡すものじゃない」

「え....」

「高坂さん達は君に依頼をした。そしてそれを完成させた西木野さんが自分で渡すべきだ。違うか?」

「それは....」

「君になにがあったかは知らない。だけど...それは守らなくちゃならない」

「....でも」

 それでも折れようとしない真姫にため息をついた神綺は一息空けて、

「ならこういう手もある。彼女達と直接会いたくないのであれば、俺なんかを通さずに、彼女の家に直接渡せばいいんだ」

「家...ですか?」

「ポストがあるだろ。そこに投函するのさ」

「っ なるほど」

 真姫もこれは思いつかなかったらしい。

「でも、私...高坂先輩達の住所なんて知りませんよ」

「大丈夫だ、教える。そして投函するのは...今だ」

「今ですか?」

「あぁ。今彼女達はライブの為の練習中だ。....ということはだ、今高坂さんの家に行っても彼女と接触する可能性は限りなく低い」

 まぁ、忘れ物かなにかで帰っていたとすれば目も当てられないが...大丈夫だろう。

「なるほど」

「....そういうことで、俺は仲介しないからな?自分でやれよ」

「....わかりました」

「よし、なら俺は彼女達が家に帰らないように練習に付き合って見張ってるから、ちゃんと届けろよ」

 そう言いながら神綺は地図データをメールに添付して真姫へと送る。

「....なるほど、ここにあるんですね」

「そうだ。...それじゃぁな」

 ここ数日間避けられていたからか、無意識に真姫への苦手意識を持ち始めた神綺は足早に話を切り上げて音楽室を後にした。




 閲覧有難うございます。

 90話でライブするのは諦めました。
 段々書いていくウチにドンドン構成が浮かんできて中々進まなくて.....

 100話までにはしますよ(震え声)


かずもんさん、はどあさん、ゆぎわさん、ないねこさん。投票有難うございます。
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