ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第10話 4番道路

 バグバッジを獲得し、鼻歌交じりで次のまちに向かおうと4番道路を歩いていると、

 

「ぶい?いーぶいー!」

 

 と鳴きながら、肩に乗っていたイーブイが道の横に茂って居る花畑に突入して行った。

 慌てて追いかけると、目を回している野生のミツハニーをぺろぺろと舐めている、口の周りがベタベタになっているイーブイが居た。

 なるほど、甘い蜜の香りに誘われたのか。と納得していると、茂みがガサガサと音を立てる。

 嫌な予感がしつつそちらを見れば、鋭い目つきとなったミツハニーの群れがいた。

 

「やばっ」

 

 慌ててイーブイを拾い上げると、大慌ててで逃げ出す。

 

「ぶい?」

「ほんとなにやってくれたんだか……!」

 

 とぼけたような顔をするイーブイに少しばかりイラっとしつつも、なんとか逃げようとするが、結局囲まれてしまう。

 仕方ないと腹を係り、ヤヤコマも繰り出して迎え撃つことにした。

 

「ヤヤコマ『つつく』!イーブイは『スピードスター』!」

「ぴぴっ!」「ぶーい!」

 

 波状攻撃を仕掛けて来るミツハニー達になんとか抵抗するが、まだまだそこまで育っていないポケモン二匹では、圧倒的な物量を前には無意味だった。

 

「ぴぃ……」

「ぶいぃ……」

「イーブイ!ヤヤコマ!」

 

 目を回して戦闘不能に陥った二匹。まだまだミツハニーが残る。と、その時、

 

「フォッぷ、『ひのこ』!」

「ハリマロン『つるのムチ』!」

 

 聞き覚えのある声と共に、赤い火としなやかな蔓がミツハニーを打ち倒した。

 

「ちょっ、大丈夫シェード!」

「怪我は無い!?」

「サナ……。セレナ……」

 

 助けてくれたのは同期のサナとセレナだった。

 

「一人でこの数相手にするとか、無謀ね」

「したくてした訳じゃないから。……イーブイが勝手にミツハニーに襲い掛かっちゃってな」

「ずいぶんやんちゃなのね……」

 

 呆れた視線を向けられるが、自分だってまさかあまいミツにやられるとは思ってなかったんだよ。

 急いでイーブイとヤヤコマにげんきのかけらとキズぐすりを使うと二人の隣に並ぶ。

 

「まさか共闘することになるとは……」

「たしかに、こんなことでね……」

「とにかく、やっつけちゃおう!」

 

 一斉に『かぜおこし』を放とうとするミツハニー目掛けて、俺たちはそれぞれのパートナーに指示をする。

 

「フォッぷ!『ひのこ』!」

「ハリマロン、『ころがる』!」

「ヤヤコマは『つつく』!イーブイは『スピードスター』!」

 

 指示に従い、同時に技を放つポケモン達。『かぜおこし』は不発に終わり、あれだけ居たミツハニー達はなんとか撃退することができたのだった。

 

「イーブイ……。今日のおやつは抜きな」

「ぶい……」

 

 俺の言葉にこくりと力なく頷くイーブイ。バカではないので自分がやっちまったことを理解しているのだろう。

 

「とにかく、セレナ、サナ。助けてくれてありがとう。もうやばいかと思った」

 

 そうお礼を言えば、二人は「気にしなくていいよ!」「気にしないで」と言ってくれた。本当にいい友達である。




ポケモンZA、空いた時間にコツコツやって、ようやっとクリアしました。早期購入特典のサーナイト。彼女にはバチくそおせわになりました。
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