「ミアレシティに着いたー!」
元気に叫ぶサナを、俺とセレナは微笑ましく眺めていた。
ここはカロス地方最大の都市、ミアレシティのサウスサイドストリート。ここからでも、まちのシンボル、プリズムタワーがよく見えた。
「それで、サナとセレナはポケモン研究所に行くんだっけ?」
「ええ、博士に呼ばれているの」
「俺も研究所に遊びに行こうかね。特に次の目的地もまだ決まってないし」
「いいんじゃないかしら」と笑うセレナと共に、「早く行こー♪」と呼ぶサナの元へと駆け寄り、一緒にポケモン研究所に行くことになった。
「あら、話に聞いていたより一人多い気がしますが……」
「まあ、途中で合流したので」
研究所前に立つ女性、ジーナさんにそう答えれば、「まあ、いいでしょう!カルムさんは既に到着していますよ」と中へと案内してくれた。
「ここがプラターヌ博士の研究所……」
ゲームでも見たことのある内装に内心ワクワクしながら、エレベーターに乗り、三階へ上がる。と、
「博士ー、サナです♪」
サナが一人博士のところへと突撃する。セレナと共にその後に続き、セレナは丁寧に「お待たせしました」と博士に挨拶した。
「おや、キミは……」
「すいません、呼ばれてないのに」
俺を見て目を丸くする博士に頭を下げると「気にしなくていいさ。けど、ポケモン勝負しようと思っていたからねぇ」と眉を下げる博士に「なら、俺は見学でいいですよ」と言えば、「悪いね」と笑ってカルムへと向き直る。
「キミの相手はこのプラターヌがするよー」
博士の言葉に無言で頷くカルム。そしてモンスターボールを取り出すと、カルムはヤヤコマを、プラターヌ博士はフシギダネを繰り出した。
「フシギダネ、『やどりぎのたね』!」
「躱して『つつく』」
フシギダネが植え付けようと発射した『やどりぎのたね』をヤヤコマは見事な飛行技術で全弾回避し、『つつく』をお見舞いする。
それに対して、博士が『つるのムチ』を支持するも、フシギダネの死角を利用し、ヤヤコマは回避し続ける。そして、
「『でんこうせっか』『つつく』」
指示通りに動いたヤヤコマによって、フシギダネは倒されてしまった。それに一瞬驚いた顔をする博士だったが、すぐさまフシギダネをボールに回収して次のポケモンを繰り出した。
「頼むよ、ゼニガメ」
「ぜにっ!」
気合いを入れるように鳴き声を上げるゼニガメに対して、一瞬眉を顰めたカルムはヤヤコマに『こうそくいどう』を指示すると、博士もゼニガメに『からにこもる』を指示した。
「ヤヤコマ、『つつく』」
「ぴっ!」
「『みずでっぽう』で迎え撃とう!」
「ぜに!」
勢いよく放射される『みずでっぽう』を躱しながら飛行するヤヤコマだが、それによって中々ゼニガメに近付けていないようだった。が、カルムは何かを狙うかのように鋭く睨み続ける。そして、
「『でんこうせっか』で近付け!」
「ぴっ!」
わざの息継ぎを狙い、ヤヤコマに『でんこうせっか』を指示。ヤヤコマは『みずでっぽう』が止まった僅かな間にゼニガメに接近して『でんこうせっか』をお見舞いした。
「付かず離れず、『つつく』!」
吹き飛ばされるゼニガメを追いかけて、追撃の『つつく』を喰らわせる。痛みに顔を顰めているゼニガメには対応ができず、もろに食らう。
『つつく』が急所に当たったか、ゼニガメは地面に落ちると目を回して戦闘不能になっていた。
「追い込まれちゃったねえ……。よろしく頼むよ、ヒトカゲ!」
「交代だ、ケロマツ!」
博士がヒトカゲを繰り出すと同時にカルムもヤヤコマとケロマツを交代させる。
タイプ相性で有利を取ったカルムは、ケロマツに『でんこうせっか』を指示した。
「ヒトカゲ、躱すんだ!」
「かげっ!」
真っ直ぐに突っ込んでいったケロマツを横に飛んで躱すヒトカゲ。しかし、
「『したでなめる』」
「けろっ!」
人影の方に顔を向けたかと思うと、ケロマツの舌がとてつもなく伸び、まだ対空していたヒトカゲに命中する。
「か……げぇ」
「うわぁ……」
そのうえ、まひ状態になったヒトカゲを見て、思わず声を漏らす。タイプ相性で有利を取られている上にまひ状態。その上、ケロマツを倒したとしてもまだまだピンピンしているヤヤコマが後に控えている状態。プラターヌ博士は圧倒的な不利な状態である。
「ケロマツ、『あわ』」
「ヒトカゲ、避けるんだ!」
博士の指示に応えようとするヒトカゲだが、まひの影響で動きが鈍くケロマツの『あわ』を躱せずに、まともに喰らってしまう。そして、
「かぁげぇ……」
目を回して倒れたヒトカゲを「頑張ったね」と労いながらモンスターボールに回収すると、博士はカルムに向き直ると、
「いやーまいったなー。すごいじゃないか!!」
と言って、カルムの勝利を褒め称えた。
ZAでイーブイをゲットしようとワイルドゾーンに行ったら、トリミアンの色違い親分と遭遇しました。
いや、まじでビビったw