ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第12話 御三家

「だいたいわかった!」

「なにがですか?」

 

 博士とカルム、サナとセレナ。二組のポケモンバトルを終えた後、唐突な博士の言葉にサナが疑問を投げかける。それに対して博士は微笑みながら口を開く。

 

「カルム!キミはおもしろいポケモントレーナーだね!よし!もう一匹ポケモンを連れていくといいよー!」

 

 「ほら!選んじゃってよー!」と言って差し出した三つのモンスターボール。それは先程のカルムとのバトルで博士が使っていたポケモンたちが入っている物で、右から順にフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの三体である。

 カルムは驚いた表情をした後、三つのモンスターボールを前に暫く考え込む。そして、決めたのか真ん中のボール……ヒトカゲのモンスターボールを手に取った。

 

「ヒトカゲかー!なるほどいいねー。いいよー!ヒトカゲを選んだのならこのメガストーンも渡しておくよ」

 

 そう言って白衣のポケットから、中に黒い模様が濃く澄んだ青色の丸い石を取り出すと、カルムに手渡した。その色合いから俺はそれが『リザードナイトX』だと分かった。

 

「ほらほら!キミたちもなかよく選ぶといいよー!」

 

 そう言って残りのゼニガメとフシギダネの入ったボールをサナとセレナに差し出す。

 キミたちの中に入っていなさそうな俺は少し羨ましく思いながらも黙っていると、次は俺の前に立った。

 

「キミはまだポケモンを貰っていなかったよね?選ばせてあげられなくてごめんだけど、この子を連れて行ってあげてよ」

 

 そう言って手渡された一つのモンスターボール。何が入っているのだろうと確認してみれば、

 

「えっ、ケロマツ!?」

 

 思わず驚きの声をあげてしまう。博士は「そうだねー、ケロマツだよ」と言いながら俺の驚きようが面白いのか苦笑していた。

 「なんでケロマツを俺に……?」と問えば、博士が困った顔をして口を開いた。

 

「初心者トレーナーに渡すポケモンはみんなおんなじ特性なんだけど、そのケロマツは違うみたいでね、なんの特性を持っているのかが分からないんだよねー」

 

 「だけどキミなら問題なさそうだと思ってね」と言っているが、俺はそれどころでは無い。

 げきりゅうの特性では無いケロマツ。それはつまり、このケロマツは夢特性のへんげんじざいという事だ!

 使いこなすのは難しいが、使いこなせた時はとてつもなく強いポケモンへと変わるはずだ。

 

「これからよろしくな、ケロマツ」

 

 そう呼びかければ、手の中のモンスターボールが応えるように震えるのだった。




現在手持ちポケモン
イーブイ♀:Lv.12
ヤヤコマ♂(色違い):Lv.11
ケロマツ♂:Lv.10
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