ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第15話 5番道路

 コボクに向かう途中。セレナとカルムが行っている筈のカフェ・ソレイユから例のクソコラ(フラダリ)さんが出てくるのが見えた。

 ちょっと二人が不安になってカフェ・ソレイユに近付くと、

 

「あら、あなたは……」

「か、カルネ……さん?」

 

 カロスを代表する大女優、そしてポケモンカロスリーグのチャンピオン、カルネさんとバッタリ遭遇してしまった。

 

「それは、ポケモン図鑑……。あなたも例のこどもたちの一人なのね」

 

 腰にぶら下げていたポケモン図鑑を見るとそう言って面白そうに笑うカルネさん。芸能人を前にどう反応すべきかと戸惑っていると「名前聞いても良いかしら」と尋ねられた。

 

「えっと、シェードです」

「シェードくんね、もしかしたらまた会えるかもしれないわね。その時を楽しみにしてるわ」

 

 そう言って颯爽と去っていくカルネさん。その後ろ姿をぼーっとしながら見送ってしまう。

 

「あっ、二人は……」

 

 慌ててカフェ・ソレイユの中を覗き見れば、何事もなかったかのように会話しているカルムとセレナ。どうやら問題はないようだと胸を撫で下ろすと、5番道路の方へと向かって歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、シェード!」

 

 5番道路を歩いていると、ティエルノとトロバが立ち止まっていた。

 

「どうしたんだ?」

「あのですね、すごいんですよポケモンの群れ!」

 

 尋ねれば、興奮した様子のトロバが5番道路の茂みを指差して教えてくれた。

 

「あー……ポケモンの群れかぁ」

「あれ、どうしましたかシェードさん。そんな顔をして」

「いや、俺4番道路で既にミツハニーの群れに襲われたことがあってなあ」

「それは……」

 

 苦々しく思い出せばドンマイと言わんばかりにティエルノに肩を叩かれた。

 

「ドンマイドンマイ。気にしない方が良いよお」

 

 実際に言われてしまった。俺は気を取りなおすと二人に「なら、後から来るであろうカルム達にも教えてあげてよ」と言えば、「そうだねえ。そうした方が良いかも」と頷くと、

 

「それじゃあ、俺はちょっと先を急ごうと思うし」

「わかったよお」

「それでは頑張ってください」

 

 ティエルノ達二人に手を振りながら先へと進めば、ルカリオ二匹が突然やってきて、俺の周りを回り始めた。

 

「くわんぬ!」

「くぅーん?」

 

 どうしたもんかと動かずにいると、

 

「ちょっとちょっと二人ともー!ってあーっ!?すみませーん!」

 

 シャーッという音と共にローラースケートで登場した少女にものすごい勢いで謝られた。

 

「ほんとごめんなさい!何かあなたから感じるものがあったのかも……」

「いや、気にしてないですけど……」

 

 謝りながらも不思議そうにルカリオを見る少女。どこかで見たことあるなー。なんて思いながら見ていると、「ああ、そうだ!自己紹介!」と思い出したのか、慌てる彼女。そして、

 

「わたしはコルニ。シャラシティのジムリーダーです。あなたがジム巡りをしていけば、いつかは戦うことになるわ」

「くわんぬ!」

「がるっ!」

 

 その名乗りを聞き、「ああ、どうりで既視感があるわけだ」と納得した。そして、このタイミングで登場してたっけ?なんて思いながらも「俺はシェード。その時はよろしく頼む」と言うと「楽しみに待っとくわね」とコルニは笑った。かと思うと、

 

「っ!くわんぬ!」

「……って、あー!またなのー!」

 

 と今度は一匹だけ走り去って行くルカリオ。「ごめんなさい!それじゃあっ!」と慌てて追いかけるコルニともう一匹のルカリオを、俺は見送るしか無かった。とりあえず後ろ姿に「気をつけてー」と声をかけたが、聞こえているだろうか。分からん。




 XYのジムリーダーで一番好きなキャラ、コルニちゃん。
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