ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第16話 コボクタウン

「とうちゃくだー!」

「いっぶーい!!」

 

 ポケモンの群れから逃げたり、逆に倒したりしながら5番道路を抜けて、コボクタウンに無事到着した。

 コボクタウンではポケモンセンターかホテルのどちらに泊まろうかと悩んで、ここは少し奮発しようとホテル・コボクに泊まることにした。が、

 

「……え、満室?」

「申し訳ございません」

 

 結局、今回もポケモンセンターに寝泊まりすることになったのだった。

 

「ま、まあ宿があるだけいいな。うん……」

 

 気を取り直して、コボクタウンの観光名所ショボンヌ城へと向かう。城内に入ると、古城特有の雰囲気で、少しワクワクした気分になっていると、

 

「あ、シェード!」

「んお?サナか。よう」

 

 サナもショボンヌ城へとやってきた。ので、

 

「気になるところには行ったのか?」

「うん!トレーナープロモスタジオに行ってきたんだけど、いい感じのが撮れたよ!」

 

 「ほら!」と見せられたのはサナとフォッぷが楽しそうに映っている10秒のプロモーションビデオだった。

 そう言えば、前世ではトレーナープロモって黒歴史製造機とか言われてたなあ。なんてどうでもいい事を思い出しながら「いいね、可愛いじゃん」と褒めていると、コツコツと後ろから足音が聞こえてきた。サナと一緒に振り向けば、そこにはカルムがいた。

 

「あっ、カルやん!」

「よう、元気そうで何よりだ」

 

 そうやってカルムに挨拶をしていると、城の奥から道着姿の男がやってきて俺たちの姿を見て目を丸くする。

 

「お知り合い?ショボンヌ城に観光客が三人だなんてすごくにぎやかですね!」

 

 嬉しそうに笑う男性にショボンヌ城の解説を求めてみると、嬉しそうに話してくれた。

 

「このお城……いわばシャトーは貴族のマナーハウスだったのです。ちょっと古めかしいですが、それは歴史があるからで、その歴史の中でみんなにいろんなものをあげたので広々とした感じです!終わり!」

「えーっ終わり?メガシンカに関係するモノとかないの?」

 

 サナが不満気にそう言うが、男性は「終わりですし、メガシンカってなんでしょう?」と不思議そうに首を傾げるのみ。これは本当に終わりだなと思い、無言でサナとカルムと見合わせていると、何やら慌てた様子の男性が城へと入ってきた。

 

「だんな!またあいつが来たよ!」

 

 「あいつ?」と俺たちが疑問に思っている間にも男性二人の会話は更に進む。

 

「そんな時期ですか?といってもね、あたしなんにもできないですけどね」

 

 そして、そこで道着の男性が振り返ると笑顔で「あたし7番道路に行きますが、ゆっくり見学しててくださいね」と言い残して城を出て行った。

 

「なんだろう?」

「……さあ?」

 

 サナとカルムは不思議そうに首を傾げ、サナが「どーする?サナたちも7番道路に行こっか」と言うと、カルムは無言で頷いていた。

 

「シェードは?」

「うーん……。俺も行くよ、なんか心配だし」

 

 同行の意をしめすと、「それじゃあいこう!」と駆け出す二人。それを追いかけながらも手持ちのポケモンたちの状態を確認する。

 前世の記憶が確かなら、この後は強敵と戦うことになる筈だ。気を引き締めなければならないだろう。

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