ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第17話 6番道路

「カルやん!シェード!あれじゃない?」

 

 7番道路を走っていると、サナが道の先を指差す。

 そこには、橋のど真ん中に横たわる巨大なポケモンがいた。

 ポケモンシリーズにおいて、道を塞ぐポケモンとしてお馴染みのカビゴンさんである。

 

「こりゃまたため息がでるほど、みごとに眠っちゃってますね」

「ほら!山のようだろ?完全に通行止めだよ」

 

 眠るカビゴンの前で男性が「ほらだんな!ポケモンのふえ!」と道着姿の男性に言うが、道着姿の男性は困ったように首を横に振ると、それで思い出したのか、「あれ、もう持ってないんだっけ?」と言うと「そうだね、渡しちゃったからね」とあっけらかんに答えていた。

 

「というか取られたんだっけ……。宮殿の主人に」

 

 そう言ってこの世の終わりかと思うほどに深いため息を吐く男性。それを見ていたサナが、

 

「え?え?なあに、ポケモンのふえってなあに?」

 

 と疑問符を大量に浮かべていた。すると、男性二人が振り返ると説明を始めてくれた。

 

「ざっくり説明するとカビゴンを起こすにはポケモンのふえが必要なんだ。だけどそのポケモンのふえはパルファム宮殿にあるんです」

「なーんだ、取りにいけばいいのね♪」

 

 疑問が解消できたからか、いつもの明るい笑顔であっけらかんと言うサナ。そして、「二人とも、いこうよ♪」と俺とカルムに呼びかけてきた。

 

「パルファム宮殿は6番道路の先だし、それに宮殿ならメガシンカのことわかるかも!」

「……うん。わかった」

 

 少し考え込んだ後頷くカルム。俺も「そうだな、行ってみるか」と同意する。

 

「……っと、6番道路の場所は分かるか、カルム」

 

 ふとそう尋ねれば、首を横に張られたので、「ここに来る途中で二つに道が分かれていただろう?そこが6番道路の入り口だ」と教えると「ありがとう」とお礼を言われてしまった。

 

「それじゃあ、いこう」

 

 そう言って歩き出すカルム……って、滑り出したあいつ!?ローラーシューズ持ってんのかよ!

 俺とサナは慌てて、悠々と滑るカルムを追いかけるのだった。

 

 

 

 

 

 6番道路にてオタチやらフシデやらを撃退しつつ、カルムを追いかけてパルファム宮殿に到着すると、門番にて止められた。

 

「おさんかた、入場料1000円をいただきます!」

「ウソでしょ?おかねとるのー!?」

 

 サナが驚きの声を上げつつ抗議するも、「ご主人さまはですね、お金はいくらあってもこまらないという考え方の持ち主でして」とすげなく言われてしまう。

 

「もうっ!こうしてお金持ちはどんどんお金持ちになるのね。はい、入場料1000円!」

 

 イライラしつつも1000円払うサナ。俺とカルムも素直に1000円を支払う。

 

「いただいたお金は宮殿の修復などに使わせていただきます……。たぶんね」

 

 そう言って門番が門を開くと、サナはプリプリと怒りながら宮殿へと入って行く。

 

「俺たちもいくか」

 

 そう言えば、カルムもこくりと頷いたので、俺たちは今度はサナを追いかけるのだった。

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