「とりあえず、よかったよかっただね!」
ショボンヌ城のご主人たちが帰っていくのを見送った後、サナがそう言って笑うのを俺とカルムも肯定して笑う。
「さて、カビゴンちゃんが寝ていたさき何が待ってると思う?」
「新しい出会い……とか?」
そう言って笑っていると、「あっ!みんなー」と聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り返れば、ティエルノとトロバが並んで歩いていた。
「よっ、トロバ。ティエルノ。どうしたんだ?」
「トロバっちが育て屋さんをみたいって!一緒に行こうよ」
ティエルノの言葉に、サナも「なにそれ!?面白そう!」と行く気満々で、カルムに「どうする」と聞けば、「おれも行ってみたい」と答えたので、
「なら、俺たちも行くよ。育て屋さん」
と言えば、「では、案内します」ととろばが先導して歩き出した。
カビゴンが塞いでいた橋を通り抜け、到着した育て屋さんの中はまあまあ広く、受付には優しそうなおばさんがニコニコと俺たちをみていた。
「ここがポケモンを育ててくれる、ズバリ!育て屋さんです」
トロバの説明を聞きながら、近くの看板を見ると
「へぇー、一人につき二匹まで預かってもらえるのか」
「二匹預けるとたまーにポケモンのタマゴのようなものが見つかるんですよ」
俺の呟きにトロバが付け加える。と、「へえー、ポケモンがでてくるの?自分預けてみようかな!」「サナはまだまだ一緒にいたいし、また今度にしよーっと♪」と話し合うティエルノとサナの声が聞こえた。
「カルやんはどうする?」
ティエルノが呼びかけると、カルムは暫く考えて「今は手持ちは鍛えているところだし、また今度にするよ」と答える。ティエルノも「それもひとつの考えだよね」と笑うと
「自分はダンスチームを組める、踊れるポケモンを探すねえ!」
と言って、育て屋さんを飛び出して行った。
「あっ!ちょっとティエルノさんってば!」
「あははっ。サナももう行くねー♪」
トロバとサナもそう言ってティエルノの後に続いて育て屋さんを出ていき、カルムも「……おれも先に行くよ」と言い残して出て行った。
さて、俺も出ようかなと思っているところに、「あれっ、他の三人はもういっちゃった?」と育て屋のお兄さんが話しかけてきた。
「はい、あいつらやりたい事があるって」
「そっかー……。ならきみにあげるよ。このタマゴ」
そう言ってお兄さんからポケモンのタマゴを手渡された。
「えっ、ちょっ!?いいんですか!?」
慌てて聞き返すが、「いいのいいの。正直言ってこのタマゴはどのポケモンが持っていたか分からないモノだし、ここにあっても孵化させてあげられないから」と言って押し切られてしまう。
「あ、ありがとうございます」
なんとかお礼を言うと、俺はタマゴを丁寧にリュックの中にしまい込み、お辞儀をしてから育て屋を後にするのだった。
現在手持ちポケモン
イーブイ♀:Lv.14
ヤヤコマ♂(色違い):Lv.13
ケロマツ♂:Lv.13
タマゴ:生まれるのにまだまだかかりそうだ……