ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第24話 コウジンタウン

 コウジンタウンに着き、このまちで有名だという化石研究所に向かうと、

 

「あっ、カルムじゃねーか」

 

 丁度カルムが化石研究所から出てきたところだった。

 

「もしかして、カルムはもう化石を手に入れたのか?」

 

 そう尋ねると、頷かれて肯定される。そして、アマルスの入ったボールを見せられた。

 

「まじかー……。よし、俺も化石を探しに行こうかな。けど、その前に……」

 

 そこで言葉を区切り、モンスターボールを構える。

 

「ポケモンバトルしようぜ。カルム」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カルムに出会った時、ふと思ったのだ。「あれ?カルムと戦ってないのって俺だけじゃね?」と。

 ゲームの記憶が正しければ、サナはチュートリアルの相手で、ティエルノとトロバとも途中で戦っているはずだし、セレナもカルムと共闘しているはずである。

 同期組の中で、唯一俺だけがカルムにバトルの腕前を見せていないのだ。それに……。

 「この世界の主人公と戦ってみたい」なんて、思ってしまったのだ。

 

「まずは手始め……。ヒノヤコマ!」

「いけ、ゲコガシラ」

 

 カルムが繰り出したポケモンを見て舌打ちしたくなるが、すぐさま『こうそくいどう』を指示する。と、

 

「『あわ』」

「っ!?避けろ!」

 

 『こうそくいどう』を中断させて回避させる。中途半端だが一段階は上がった速度でゲコガシラの『あわ』をヒノヤコマは躱すが、、

 

「ぴっ!?」

 

 躱した先に放たれた『あわ』が命中してしまい、効果ばつぐんのダメージが入ってしまう。

 しかも、上がった速度が元に戻ってしまった。

 

「『したでなめる』」

「っ!『でんこうせっか』で躱せ!」

 

 伸びてきたゲコガシラの舌を見て、すぐさま指示を出すが、

 

「ぴいっ……!」

 

 回避が間に合わずに、命中してしまう。その上、麻痺まで引いてしまった。

 ここは一度戻そうとモンスターボールを取り出すも、

 

「『でんこうせっか』『いあいぎり』」

「げこっ!」

 

 ゲコガシラは『でんこうせっか』でヒノヤコマに体当たりをし、そのまま『いあいぎり』で切り捨ててしまった。

 

「くっ……。戻れヒノヤコマ。……次はお前だ、ケロマツ!」

「けろっ!!」

 

 繰り出したケロマツはやる気満々の様子で、目の前のゲコガシラを睨む。その姿を頼もしく思いながら、カルムがポケモン交換をするか様子見をする。すると、

 

「『したでなめる』」

「っ!?『でんこうせっか』!」

 

 おそらくまひ狙いの『したでなめる』。俺は咄嗟に『でんこうせっか』を指示するが、ゲコガシラの舌がケロマツに命中する。しかし……

 

「けろっ!」

「げこっ!?」

 

 ケロマツは一切ダメージを受けた様子を見せずに『でんこうせっか』を命中させた。

 

「俺のケロマツの特性はへんげんじざい……。使ったわざのタイプに変わる!」

「っ!?ノーマルタイプにゴーストタイプは効かない……」

「そういうことだ!」

 

 驚くカルムに気分を良くしながら次は『あわ』を指示する。が、

 

「ケロムースで防いで『でんこうせっか』」

「っ!?今度は『したでなめる』だ!」

 

 まさかの防御に少し反応が遅れてしまい、『でんこうせっか』をまともに食らってしまう。

 しかし、今のケロマツはゴーストタイプ。『でんこうせっか』と『いあいぎり』さ無効化される。が、

 

「『したでなめる』」

「『でんこうせっか』で迎えうて!」

 

 やはりゴーストタイプになった途端に効果ばつぐんを取れるゴーストわざの『したでなめる』を繰り出すと思った。

 それを逆手にとって先制わざの『でんこうせっか』でノーマルタイプに変化させて無効化しつつ反撃する。が、

 

「『いあいぎり』でカウンター」

「なっ!」

 

 それすらもカルムには読まれてしまい、『でんこうせっか』の勢いのままに、ケロマツは『いあいぎり』の刃に自ら突撃してしまった。

 

「くそっ……。次は頼む!イーブイ!」

「お疲れゲコガシラ」

 

 戦闘不能になってしまったケロマツを戻し、最後のポケモンのイーブイを繰り出すと、カルムもゲコガシラを戻し、今度はカビゴンを繰り出した。

 

「『アイアンテール』だ!」

「ぶいいっ!」

 

 尻尾を硬質化し、カビゴンへ向けて走り出すイーブイ。それをカルムとカビゴンは突っ立ったまま見ていた。

 それを不気味に思いながらも、イーブイは跳躍してカビゴンに向けて尻尾を叩きつけようとした。その時だった。

 

「『いわくだき』」

「ぐおおっ!」

 

どがあん!!

 

 カウンター気味に放たれた『いわくだき』。かくとうわざはノーマルタイプに効果ばつぐん。イーブイはいとも簡単に返り討ちにあって吹き飛ばされてしまった。

 

「イーブイ!」

 

 地面に倒れ伏すイーブイに向かって慌てて駆け寄れば、「ぶ〜い……」と目を回して戦闘不能になっていた。

 

「ははは……。まさかこんなに強いとは」

 

 俺はカルマを称賛しつつ、震える手で賞金を渡し、イーブイを抱えあげてポケモンセンターに駆け込むのだった。




 オリ主、初めての敗北です。

現在手持ちポケモン
イーブイ♀:Lv.17
ヒノヤコマ♂(色違い):Lv.16
ケロマツ♂:Lv.15
タマゴ:生まれるのにまだまだかかりそうだ……
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