ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第27話 VSザクロ

 ショウヨウジムへと到着すると、ゲームでも見たことのある巨大な岩が聳え立っていた。

 岩の側面にあるクライミングウォールを使って、ボルダリングして登っていくのだ。

 

「イーブイ、登ってる時に落とさないよう、ボールに入っててくれ」

「ぶいっ!」

 

 モンスターボールにイーブイを戻し、早速クライミングウォールに手を掛ける。

 

「こういうの、前世も含めて初めてだけど、行けるかな?」

 

 少し不安に思いつつも登り始めると、自分でも驚く程にすいすいと登ることが出来た。

 

「うわぁ、すげーな我ながら」

 

 登った先にある足場に降り、下を見れば後者が苦手でなくても足がすくみそうな高さ。大体ビル1階分の高さはあるのではなかろうか?

 

「これで、まだまだ先があるんだもんなー……。気が遠くなりそう」

 

 弱音がこぼれてしまったが、気を取り直して次のクライミングウォールに向かい登り、登った先の足場に降りて、次のクライミングウォールに向かって、それを登る。

 途中、ジムトレーナーのマノンに勝負を挑まれたり、道を間違えた先に居たタケモトと戦ったりしながらようやく頂上に上り詰める。

 

「ふぅ……ふぅ……。バトル前にこんな疲れるとからありえねぇ……」

 

 膝に手を当てて荒くなった息を整えようとしつつ愚痴を溢す。なんとか息を整えると、岩の頂上にはバトルコートが広がっていた。

 

「わたしは待っていました。首を長くして……。いえ、首だけでなく手足も伸ばして……」

 

 「これボケてんの?突っ込んだほうがいい?」そんな疑問を抱きながらザクロさんの語りを聞いていると、

 

「なにを待っていたか?もちろんチャレンジャーです。あなたは壁を登りここに到達しました」

 

 「非常にすばらしいことです」と拍手しながら真顔で祝われる。なんだか独特なテンポの会話に戸惑いつつも「ありがとうございます」と返すり

 

「それでこそ、わたしも伸ばした首と手と足を使い、存分に戦えます。もちろん手足の長さは壁登りには役立ちますが、ポケモンの強さになんの関係もありません」

 

 そう言いながら首や肩を解し、ボールを構えるザクロさんを見て、俺もボールを構える。

 

「頼むぞ、ケロマツ!」

 

 俺はケロマツを、ザクロさんはアマルスを繰り出す。

 俺はケロマツに『あわ』を指示するが、アマルスは躱し『とっしん』してきた。が、

 

「迎え撃て、『みずのはどう』!」

 

 真正面から『みずのはどう』を放って『とっしん』の勢いを殺しつつダメージを与える。

 

「あまるぅ〜」

 

 その上、運良くこんらん効果も引き、前後不覚になっているアマルスを見てケロマツに更に『みずのはどう』を指示。

 

「けぇ……ろっ!」

 

 勢いよく放たれる『みずのはどう』を食らい、アマルスは戦闘不能になった。

 

「すばらしいですね、ではお次はこのポケモンです!」

 

 そう言ってザクロさんが次に繰り出したのはチゴラスだった。

 

「チゴラス、『かみつく』」

「『あわ』を地面に!」

 

 大顎で噛みつこうと突撃してくるチゴラスだったが、地面に向けて放たれたケロマツの『あわ』で足を滑らしてずっこける。

 その隙を狙って『みずのはどう』で追撃の指示を繰り出すと、命中してチゴラスを吹き飛ばした。

 

「まだまだいけますね、チゴラス。『かみつく』!」

「ぎゃおっ!」

「『みずのはどう』を乱れ打ち!」

「けろろろっ!」

 

 立ち上がって再び突撃してくるチゴラス目掛けて『みずのはどう』を乱発させる。

 技が掠っても怯まずに走るチゴラスだったが、再び滑ってすっ転んだ。

 

「一体なにが……!?まさかその白い泡は」

「ケロムースです」

 

 『みずのはどう』を連発する中に混ぜて、ケロムースを仕掛けさせておいたのだ。チゴラスはそのケロムースに足を滑らしたのだ。

 

「とどめの『みずのはどう』だ!」

「けろおっ!」

 

 チゴラスを戦闘不能に追い込むと、ザクロさんは「ふぅ……」と息を吐きながらチゴラスをボールへと戻した。

 

「わたしの前にそびえる高い壁……。それは、あなたです」




現在手持ちポケモン
イーブイ♀:Lv.17
ヒノヤコマ♂(色違い):Lv.16
ケロマツ♂:Lv.17
タマゴ:生まれるのにまだまだかかりそうだ……
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