「どんなに手を伸ばしても届かないものもあるでしょう。ですが、あきらめないこと。どんなときでもどんな相手でもあきらめないこと。戦うあなたたちの中にその心を感じました。そんなグレードの高いあなたとポケモンのチームワークにウォールバッジを!」
そう言ってザクロさんから手渡された壁を模したジムバッジを掴み、バッジケースに収める。
「さらにこちらもお持ちください」
更にわざマシンを渡されると、ザクロさんが手渡してきたわざマシンの説明を始める。
「がんせきふうじ。岩を投げつけ攻撃しつつ、落ちた岩が動きを封じて相手のすばやさをさげるでしょう」
くるりと反転して、今立っている岩を見下ろしながらザクロさんは更に語る。
「このジムの壁登り……。ボルダリング以外にながーい手足をどう活かせばいいのか、あなたはともに戦うポケモンをどう伸ばせばいいのか。お互い考えましょう、笑顔になるために」
そう言って手を伸ばしてくるザクロさんに応え、握手する。
「さあ、あちらからならすぐに降りれますよ」
そう言って指し示した階段を、俺は「ありがとうございます」と伝えて早速岩を降りていくのだった。
ジムを出ると外は既に真っ暗だったので、山を下ってホテル・ショウヨウに入ると、
「あら、シェード」
偶然セレナに遭遇した。ラウンジで優雅にコーヒーを飲んでいた彼女はにっこりと微笑みながら片手を軽く上げて「こんばんは」と挨拶してきた。
なんだか絵になるなぁ。なんて思いつつ、先にホテルにチェックインを行い部屋をとってからセレナの元に向かう。
「おまたせ、セレナ。いつショウヨウに着いたんだ?」
「夕方よ。そういうシェードは?」
「昼前ぐらいだなあ。俺はもうウォールバッジ手に入れたぜ」
そう言ってバッジケースを見せると、「あら、先に越されたわね」と言いながらコーヒーカップを傾けるセレナ。
「セレナは明日挑むのか?」
「ええ、その予定よ。……まあ、この辺りの海でかるーく鍛えてからにしようと思っているけど」
「ほへぇ……。なら、明日の朝付き合おうか?これで」
そう言いながらモンスターボールを見せれば、「へぇ……」と呟きながら鋭い視線を向けてきた。
流石はセレナ、すごい眼光だ。しかし俺も負けじと獰猛さを意識して笑えば、「なら、明日が楽しみね」と笑いながらセレナは言うのだった。
「俺も楽しみだよ。……さて、俺はこれから遅めの夕食だけど……。セレナは?」
「私はもう食べたわ。そうねえ……。もうそろそろ寝ようかしら」
「コーヒー飲んでたけど、寝れるのか?」
心配してそう尋ねれば、ふふんと笑いながら「これ、カフェインレスだから」と言って残りのコーヒーを飲み干して去って行った。
「……相変わらず、美人だなあ」
後ろ姿を見送った後、腹が空腹を訴えて鳴ったので、外の飲食店に向かうのだった。
ぽこ あ ポケモン、Switch 2だけだなんて……。
いまだに2買えてない……というか、買う条件すら満たせない人間もいるんですよ!!チクショー!!