ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第4話 2番道路

「それじゃあ、俺とイーブイはここらへんのポケモン相手に、少し鍛えてから行くわ」

「うんわかった!がんばってね、シェード!」

 

 そう言って、ブンブンと手を振るサナとも別れると、俺は「よし、行くか」とイーブイに話しかけて、草むらへと突入する。すると、

 

「ビードル!」

 

 と、鳴き声からもわかる通り、ビードルが勢いよく飛び出してきた。ので、

 

「イーブイ、『しっぽをふって』『たいあたり』」

「ぶーい!」

 

 と指示すると、肩から飛び降りたイーブイは指示の通りに『しっぽをふる』。そして、そのままビードルへ『たいあたり』をお見舞いした。

 

「ビー……」

 

 『しっぽをふる』によってぼうぎょが1段階下がった状態で、イーブイの『たいあたり』をくらったビードルは力無く鳴きながら小さくなって逃走した。

 無事、転生してこの世界での初戦は勝利出来た。

 

「よし、なかなか良いぞ。イーブイ」

「ぶい〜♪」

 

 俺が褒めると、自慢げに胸を逸らすイーブイ。その姿が可愛くて、思わず「よしよーし」と某動物研究家でエッセイストなあの人ばりに撫でると、「ぶーい♡」と気持ちよさそうに鳴き声を上げる。

 

「さて、まだまだ行けるか?」

「ぶーい!!」

 

 「自分、まだまだ行けるっす!」と言わんばかりに鳴くイーブイに「よし」と頷くと、更なる獲物を求めて草むらを歩き回った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー……まさかこんな序盤に色違いが出るとは」

「ぴぴぴっ?」

 

 不思議そうに首を傾げる、()()()()()()()()()()()()を前に、「うわー……」と、自分の運に我ながら引きながらも観察する。

 

「別段群れ内でのいじめとかにあってなさそうだし、それは良かったな」

「ぴぴっ♪」

 

 楽しそうに囀るヤヤコマに微笑ましく思いながら、「取り敢えず戻って」とボールの中に収めると、ハクダンの森に視線を向ける。

 

「そろそろ次に進んでもいいか」

「ぶいーぶい!」

 

 当たり前のように俺の肩へと飛び乗ったイーブイも元気よく返事したのを確認し、俺はハクダンの森へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 ……が、

 

「トレーナーとトレーナーの目が合うってことは……ポケモン勝負の始まりさ!」

「まあ、良いけど……」

 

 ハクダンの森の入り口に立つたんぱんこぞうに勝負を挑まれてしまった。

 

「いけっ、ジグザグマ!」

「頼むぜ、イーブイ!」

 

 たんぱんこぞうと俺のポケモンが勢い良く場に出る。そして、

 

「ジグザグマ!『しっぽを……」

「いつものパターン」

「ぶいっ!」

 

 2番道路での戦闘中にパターン化させた『しっぽをふる』からの『たいあたり』を指示し、イーブイもすぐに応えてくれ、ジグザグマを瞬殺した。

 

「なんだ!?きみ強すぎるぞ!?」

 

 驚くたんぱんこぞうをよそに、戻ってきたイーブイと俺は勝利のグータッチをしたのだった。

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