ポケットモンスター 影   作:瓶詰め蜂蜜

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第8話 ハクダンジム

 部屋に戻りイーブイと荷物を回収すると、近くの喫茶店でモーニングを食べる。

 

「美味いな、このトースト」

「ぶいぶい!」

「ぴぴぴっ♡」

 

 それぞれポケモン用のフーズを美味しそうに食べるイーブイとヤヤコマと一緒に朝食を楽しんでいると、「あ、シェード!」と元気な声が聞こえてきた。

 

「んお?サナか!おはよう」

「うん、おはよう!シェードは……朝ごはん?」

「まあな」

 

 相席するサナに「何頼む?」と尋ねれば、「んー……。ディアボロ・フレーズで!」と元気よく答えるサナに苦笑しつつ、店員に「ディアボロ・フレーズを一つ」と注文する。

 

「そういえば聞いた!?カルムの事なんだけど……」

「あー……。ハクダンジムを突破したことか?」

 

 今朝方セレナ伝手に聞いた事を答えれば「あ、知ってたんだ」と少し興奮したような様子だったサナはスーンと落ち着いた。

 

「それで、シェードも挑むの?」

「まあ、挑むつもりだよ。ジムバッジなんて、いい旅の記念になるだろうしね」

「おおー、不敵だねぇ」

 

 にやりと笑って言えば、サナもからからと笑う。と、そこへ「おまたせしました、ディアボロ・フレーズです」と、サナの目の前にイチゴシロップを使用したディアボロ、ディアボロ・フレーズが置かれる。

 

「おお~」

「それは俺が奢るよ。……じゃ、俺も挑んで来るよ」

「いってらっしゃーい!」

 

 伝票を取り、席を立つ。ヤヤコマは自分からボールに戻り、イーブイはいつものポジション(肩の上)に飛び乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 サナに見送られながら店を出ると、店を出てすぐに見えるハクダンジムへと入ると、入ってすぐにいるおじさんからハクダンジムについての説明を受け、中心のバーを使って下へと降りる。と、

 

「ふーん……。ここらへんはゲーム準拠なのね」

 

 クモの巣の様な足場にボヨンと着地し、辺りを見渡しながら呟く。

 ジムトレーナーの立っている足場はコート分の広さはあり、ゲームでは気になっていた「あのスペースでポケモンバトルできるのか?」という疑問はこれで解消された。

 その後、ゲームの知識を思い出しながらジムトレーナーのミクさん以外をスルーし、今からミニスカートを履いたジムトレーナーのミクさんと戦う事となった。

 

「あなたは、あたしというクモの巣にからめとられるかよわい獲物」

「おおう……。まあ、勝たせてもらいます」

 

 同時にモンスターボールを投げれば、俺のボールからはヤヤコマが、そしてミクさんのボールからはコクーンが飛び出してきた。

 

「コクーン!『かたくな……「『速攻2連つつく』」!?」

 

 俺の指示を受け取ったヤヤコマは『でんこうせっか』でコクーンに近付き、『つつく』を2連続発動してコクーンを瞬殺する。

 

「くっ……!お願い、ミツハニー!」

「『つつく2連』」

 

 ボールから伸びるビームを目印に『つつく』の2連撃でリスキルすると、ミツハニーもまた瞬殺する。

 

「なんてパワフルなの……!あなたをからめとれないよ」

 

 目を回して倒れたミツハニーをモンスターボールに回収しながら、ミクさんはそう言って拍手した。

 

「なんかすみません……」

「別にいいわよ。それもまた戦法なんだから」

 

 そう言って賞金を手渡してくれるミクさん。その時少しばかりフローラルな香りがしたのに、ドキッとしたのは秘密なのである。




現在手持ちポケモン
イーブイ♀:Lv.12
ヤヤコマ♂(色違い):Lv.11
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