「バリアユニットを破壊しました~」
グレース・ウリジンのマーダmk2がナギナタスラッシュでシェルストロームの周囲に浮かぶバリアユニットを切り裂く。
「オラオラ、こいつで最後だぜ!」
トビー・ワトソンが最後のバリアユニットをスパイラルランスで貫くと、シェルストロームを覆っていたバリアフィールドが消滅する。
「今だ、全艦微速前進、一斉射撃。機動部隊各機にも同時に攻撃するように通達しろ。」
リー・リンジュンが各員に告げると、シロガネはシェルストロームに前進しながら連装衝撃砲、連装副砲、ホーミングミサイル、艦首魚雷を発射する。
「バスターモード起動!」
インペリアルヴァレイのブースターユニットがパージされ、巨大なキャノン砲へと変形し、再びドッキングする。
「インペリアルランチャー発射!」
デンゼルがシェルストロームを狙撃すると、それに合わせてキャノンヴァレイやBER-01b、ゼイビスも砲撃を開始する。
「ジェス、とどめを!」
「了解!うおおおお・・・・!」
NGCー01は全身にエネルギーを纏い、装甲が赤く発光する。
「トルネードォ・アタ―ック!!」
そしてその巨体をジャイロ回転させながらシェルストロームに突撃し、その船体を貫いた。
「アルバート・ライネン、意外とあっけなかったな。」
シロガネのブリッジでリー・リンジュンがが呟く。
「いえ、どうやらあの艦には人は乗っていなかったようです。生命反応が感知できませんでした。」
ブリッジオペレーターが報告する。
「何だと?生命反応が無いにもかかわらず犯行声明を出していたと言うのか?」
その報告を聞きテツヤが尋ねると、ブリッジが静まり返る。
「ふざけているのかテツヤ大尉?気を緩めるな。」
リー・リンジュンがテツヤに冷たい視線を送る。
「ち・・・違います!別に生命と声明を掛けたわけでは・・・」
テツヤは艦長とブリッジクルーに対し必死に弁明した。
▽▽▽
「シェルストロームの反応が途絶えた・・・やったのはグローリー・スターとシロガネの部隊、流石ね・・・。」
マリナ・カーソンがシェルストロームの反応が消失した事を確認し呟く。
「タック中尉、ガンアークを発見しました。我々は攻撃に移ります。」
マリナのガンアークに追いついてきたソルプレッサ隊のパイロットがタック・ケプフォードに通信を入れる。
「待ってくれ、まずは話を・・・」
ソルプレッサ隊はタックの制止を聞かず、マリナ・カーソンのガンアークに迫ると、更に上空から砲撃は降り注ぎソルプレッサは撃墜される。
「なんだ!?」
上空からはガンアークと酷似したフォルムの漆黒の機体が現れる。
「黒い、ガンアーク?」
タックはソルプレッサ隊を打ち落とした黒い機体を見て呟く。
その隙にマリナ機は飛び去って行く。
「待て、マリナ!!」
タックがマリナ機を追おうとした瞬間、黒いガンアークがそれを遮る。
『・・・ガンアーク、このブラッドアークの性能を試す相手としては丁度いい。』
「ブラッドアークだと!?バカな・・・ガンアークはロールアウトしたばかりの最新鋭機、現時点で派生機なんて・・・」
『「存在するはずがない」・・・か?その認識は正しい。』
タックはブラッドシットライフルで射撃してくるブラッドアークに対し、アークライフルで応戦する。
『だが目の前の事実を受け入れなければ死ぬだけだ。』
「どけ!お前に構っている暇はない!」
今度はタックの方からアークブレードでブラッドアークに斬り掛かると、ベルクトはカオスブレードそれを受ける。
「パワーは奴の方が上なのか!?」
ガンアークはブラッドアークにを押し負け、距離を取る。
『そのガンアークではブラッドアークには勝てんさ。私を退けたいのならば貴様もガーディアンシステムを起動させることだな。』
「ガーディアンシステム?ひょっとしてマリナがフラワーを落とした・・・」
「タック中尉、耳を貸してはいけません!」
戦域にイクスブラウとARTー1が現れ、タック機を援護する。
「イクスブラウに・・・あの時のRシリーズ!?フェイ中尉、どうなってるんだ!」
「話は後、彼は味方です!今はそれよりベルクトを!」
『イクスブラウ・・・フェイか。・・・そして平行世界のRシリーズ、ARTー1、どちらもこの世界には不要な存在だ。』
ブラッドアークはカオスブレードでイクスブラウに斬り掛かると、バレルがレーザーエッジでそれを受ける。
「ううぅ・・・なんだ!?」
バレルは突如、脳が貫かれるような感覚に襲われる。
『この感覚・・・そうか・・・お前が乗っているのか、バレル・オーランド。』
ベルクトもまた、バレルに対し特殊な反応を見せる。
「え・・・?なんで僕の名前を・・・!?」
『不愉快だ・・・お前は消えろ・・・デモニックダークネス!』
ブラッドアークの砲身から黒いエネルギーの球体が複数発射され、イクスブラウを襲う。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!?」「きゃぁぁぁぁ!!?」
「フェイ中尉、バレル・・・!?」
リュウセイが援護に回ろうとすると、正面にエリゴルとグリゴリ部隊が現れ妨害する。
『アレがSRXチームのリュウセイ・ダテ少尉と[RXR計画]のART-1。どうせならSRXの方が都合が良かったんだけど・・・。』
エリゴルを駆るアンジェ・レイバーがそう告げると複数のグリゴリがミサイルやマシンガンを斉射する。ARTー1が上昇しそれを回避すると、別の数機が近接戦闘を仕掛けてくる。
「この動き・・・・こいつらひょっとして無人機か!?」
リュウセイはグリゴリのパンチを避けながら肘打ちで相手の態勢を崩す。
「スイッチエルボー!からのヒールスピン!!」
そして回し蹴りで別のグリゴリを迎撃する。
「どうだ!たとえSRXに乗って無くても俺のスーパーロボットスピリッツは健在だぜ!!」
『あなたが強い事は想定済みよ。全機、エナジーシェイブ。』
グリゴリはARTー1を取り囲み、その両腕を掲げると黒いフィールドが発生しARTー1を包み込む。
「なんだ!?エネルギーが低下している!?エナジーテイカーの類なのか!?」
『どうせ吸収するならトロニウムエンジンでも積んでてくれればいいのにね・・・。』
アンジェは残念そうにそう告げる。
「へっ!舐めんなよ!こんなもん一気に突破してやるぜ!!」
リュウセイは咄嗟にARTーウィングへと変形し、フィールドから離脱する。
『それも想定内よ。』
「何!?」
待ち構えていたアンジェがエリゴルのエネルギーライフルでARTーウィングを撃ち抜いた。
「ちくしょう・・・」
リュウセイが嘆くと、被弾したART-ウィングは咄嗟にART-1に変形する。しかしART-ウィングの機首パーツだったシールドは破壊され半分割れている。
「どうしてくれんだ!?これじゃART-ウィングがカッコ悪くなっちまうじゃねえか!!」
リュウセイは怒鳴りながらズレた主張をアンジェにぶつける。
『この状況でその余裕・・・気に入らないわね。』
▽▽▽
「ザロムが退いていく・・・デンゼル大尉達がやってくれたか?」
シェルストロームが撃墜され、ザロム部隊が撤退してく。
「後は帝国観察軍か・・・出来れば戦闘を終わらせたいが。」
リッシュとエルリッヒが部隊を率い戦闘を行っていると、突如黒い霧が発生し、視界を遮るとともにジャミングが発生する。
「うわあああ!?」
暗闇の中で量産型アシュセイバーやランドグリーズが爆散していく。
「なんだ!?何が起こっている!!?」
エルリッヒが味方機がやられた事すら確認できない状態でノウルーズの背面に突如激しい衝撃が加わる。
「・・・ぐっ!?」
エルリッヒは衝撃に耐えながら咄嗟に機体の体制を整える。
「そこですわね!」
アイシャ・リッジモンドが上空から霧の中の違和感を見つけ、エルブルスビーム砲を発射すると、そこから三本足の巨大な起動兵器が現れる。
『この[バトルクラッシャー]の[ダークオクトパス]を見破るやなんて、たかが戦闘機の分際で生意気やで!』
現れた巨大兵器[バトルクラッシャー]から、その機体に似つかわしくない少女の声が響く。
「特機タイプ!?なんて巨大な・・・。」
「乗っているのは強化兵じゃない・・・指揮官機か!?ならば停戦を・・・!?」
アイシャとエルリッヒは現れた巨大兵器に驚きながらも、相手にコンタクトを試みる。
『知らん!大将からは地球人を潰せ言われとるだけや!』
バトルクラッシャーはノウルーズに向けてその巨大な拳を構える。
『いっくで~、バトルクラッシャー!バトルパンチや、いてこましたれ!!!』
少女が叫ぶと、バトルクラッシャーはその巨大な両腕を前に構え、射出する。
「はあああ!」
そこへヴァイローズが割って入り、その巨大な腕部を咄嗟に蹴り上げた。
「面白い獲物だ、コイツは俺が貰うぞ、エルリッヒ・シュターゼン。」
「待て!ここは協力して・・・!?」
カーツはエルリッヒの返答を待たずにバトルクラッシャーに仕掛ける。
『ウチの拳を蹴りで防ぐなんて、なかなかやるやん!その機体、ヴァイローズやったか・・・?なるほどアンタか、武機覇拳流っちゅうんは?ウチはヤヤ・ドバン、そっちも名前教えたってや。』
ヴァイローズの動きを見て、がカーツに語り掛けてくる。
「俺の名はカーツ・・・カーツ・ファルネウス。貴様が人生の最後に覚える名だ!」
カーツがそう名乗ると、ヴァイローズはバトルクラッシャーに接近し、鋭い蹴りを繰り出す。バトルクラッシャーはそれを防御する。
『カーツカーツ?えらいけったいな名前やな?なんか今月キビシイみたいな響きやわ。』
「違う、カーツだ!」
カーツは名前を間違われ、不愉快そうに訂正する。
『ほんならいちいちカッコつけて繰り返すなや、ハゲ!』
「俺はハゲてなどいない!」
カーツはそう返しながらバトルクラッシャーとの戦闘を開始した。
▽
一同が巨大な起動兵器、バトルクラッシャーに対応している最中、今度は反対から10Mほどの虫のような小型の機体が両腕のチェーンソーを駆使して友軍を切り裂いていく。
「ちっ・・・今度はやたら小せえのがでたな!?」
リッシュのシグルーンがヴァルキュリアソードでチェーンソーを受け止める。
『ほう、この[ジャム]の刃を受け止めるとはなかなかやるのう・・・』
鍔迫り合いの最中、小型の起動兵器[ジャム]から音声が聞こえてくる。
「随分と饒舌だな、こっちも乗ってるのは例の強化兵じゃねえのか!?」
『わしの名はチョイト・ドバン、生粋のバルマー人ぜよ。』
ジャムのパイロットが名乗ると、シグルーンのモニターに胡散臭そうな老人の顔が映し出される。
「バルマー・・・それがお前等帝国観察軍の名前か・・・!」
リッシュがそう確認しながらヴァルキュリアソードを振り抜き、ジャムとの距離を確保した瞬間グレネードランチャーを発射する。
ジャムは膝に装備されたガトリング砲でグレネードランチャーを迎撃すると、腹部から高出力の熱線砲を発射した。
「このエネルギー反応は・・・!?」
シグルーンは撃墜こそされなかったが、直撃を受けかなりのダメージを負う。
『キーヒッヒッヒッヒ!どうじゃ?おまんら地球人の技術で作られた[ブラスターキャノン]の威力は?』
「まさかそのなりでブラスター系の武装を積んでるとはな・・・だが本家より劣るぜ?」
『言うのう・・・じゃがその余裕、いつまで持つかの?』
▽
『バトルクラッシャー!バトルパンチBや!!』
バトルクラッシャーはヴァイローズに接近し拳を繰り出す。
「そんな攻撃が当たるとでも思っているのか?」
ヴァイローズはそれをかいくぐりながら蹴りをヒットさせていく。
「頑丈だがバランスが悪い、羅刹脚!」
カーツはバトルクラッシャーの巨体を支える三本の細い脚部を狙って蹴りの斬撃を繰り出す。
『舐め腐ったマネしてくれるやん・・・タコスミ発射!』
バトルクラッシャーは再び黒い霧[ダークオクトパス]を発生させ、その姿をくらます。
『ほんでハイメガキャノンも発射や、焼きローズにしたんで!!』
バトルクラッシャーは三本の足で上空にジャンプし、両腕から高出力のビーム砲を発射する。ヴァイローズはそれを避けるように飛翔し、バトルクラッシャーの更に上を取る。
「一撃で仕留める。これで終わりだ、ヤヤ・ドバン!」
『こっちのセリフやで!』
カーツがバトルクラッシャーに攻撃をしようとした瞬間、その頭頂部からビームの刃が生えヴァイローズの腕部を切り裂いた。
『どや?必殺のビームモヒカン、死に晒せ!!』
「・・・ちっ!?」
カーツは咄嗟にバトルクラッシャーから距離を取る。
『このままタコ殴りや!』
バトルクラッシャーは再びダークオクトパスを発生させ追い打ちをかける。
「貴様の技は見飽きた、真槍烈脚!!」
闇に紛れて攻撃しようとした瞬間、周辺に竜巻が発生し、ダークオクトパスを吹き飛ばすと同時に鋭い蹴りが連続でバトルクラッシャーを襲った。
『な・・・出鱈目なヤツ!?』
「とどめだ・・・」
ヴァイローズは流れるような動きでバトルクラッシャーに接近する。
『ビームモヒカン、フルパワー!真っ二つにしたる!!』
バトルクラッシャーはビームモヒカンを高出力で噴射し、向かってくるヴァイローズに斬り掛かる。
「爆斧無双断!」
『なんやて・・・!!?』
ヴァイローズは渾身の蹴りでバトルクラッシャーのビームモヒカンごとその巨体を両断した。
▽
『なんじゃ?バトルクラッシャーがやられてしもたんか!?』
味方がやられチョイト・ドバンが動揺する。
『旗色が悪そうじゃの。ここは一旦・・・』
「逃げられると思うなよ。」
ジャムが戦線を離脱しようとすると、シグルーンとノウルーズ、上空にはエルブルスがその行く手を遮る。
「チョイト・ドバンだったな?投降してくれ・・・行き違いはあったが、そもそもUCEは帝国観察軍と事を構えるつもりは無い。」
エルリッヒがチョイトに呼びかける。
『・・・もう無理じゃ、どうやらあんお人は地球を蹂躙するとお決めになられよったみたいじゃきに・・・。』
チョイトは冷や汗を垂らしながら空を見上げ呟く。
セントクルス・シティの遥か上空に一体の起動兵器が現れる。全身が深い紫色の水晶のような装甲で覆われた巨大な人型の機体である。
「あれは・・・」
『キッヒッヒッヒ、あんお人が降りて来た以上、おまんらはもう終わりぜよ。』
▼
『これが、この星の新たな時代の幕開けである・・・』
紫の機体の中でジュデッカ・ゴッツォが呟くと、装甲の一部が複数パージされ、激しい光を放ちながらその場で高速回転を始める。
『オメガウェーブ、発射。』
パージされたクリスタルから激しい光が降り注ぎ、セントクルス・シティは消滅した。
【登場機体】
[Another Century's Episode3]
ブラッドアーク
[新スーパーロボット大戦]
バトルクラッシャー
ジャム
ニンテンドー64に[スーパーロボットスピリッツ]という格闘ゲームがあるのですけど、ART-1が使ったスイッチエルボーやヒールスピンは本来はRー1改の技です。