「くらえ!ヘッドビーム!!」
NGC-01が落下するメカギルギルガンに打撃で追い打ち加え、更に至近距離で頭部からビームを発射する。
「もう、ジェスったら、また一人で突っ走ってるわね・・・BER-01b、ミーナ・ライクリング、出撃します!」
「アーウィン・ドースティン、ゼイビス、出る!」
シロガネから更に2機の汎用機サイズのロボットが出撃した。
ショルダーラインが大きく特徴的な赤い機体[BER-01b]、そして両腕に巨大なシールドを装備した緑と水色を基調としたカラーの起動兵器[ゼイビス]が、落下していくNGC-01とメカギルギルガンを追う。
「アーウィン、貴方の新型は実践データが無いんだから無理しちゃダメよ!」
「問題ない、このゼイビスはお前のBER-01bの流れを汲む機体、基本性能はそちらより上だ。」
アーウィン・ドースティンはそう答えながらゼイビスのシールドからガトリングガンを展開し、メカギルギルガンに斉射する。
「言ってくれるじゃない!だったら見せてあげる、BER-01bはまだ現役だってね・・・マルチキャノン、Fモード!」
ミーナはBERー01bの専用携行武器、マルチキャノンをファイヤーモードに切り替えて一直線に伸びる火炎をメカギルギルガンに浴びせる。
「俺もやるぞ、ビッグ・ミサァァイル、GO!」
NGC-01の胸から巨大なミサイルを発射し、メカギルギルガンを爆撃した。
「流石はBM計画の機体でございますね。」
「ええ・・・けれど。」
現れた3機の戦いを見てマナミが怪訝な表情を見せる。
「その機体に乗っているのはマナミ・ハミルなのか?」
「防衛戦争で連邦とライフとの間を取り持っていた貴族のお嬢様ね?」
NGC-01とBER-01bのパイロット、レナンジェス・スターロードとミ―ナ・ライクリングがマナミに声を掛ける。
「PTXチームのジェス大尉にミーナ中尉・・・。」
レジスタンス組織を支援している伯爵家の令嬢と連邦軍の兵士たち、両者の間に微妙な空気が流れる。
「お互い事情や立場はあるだろうが、後にしてくれ。今はヤツを倒すのが先だ。」
アーウィンが注意を促すと、爆炎の中からメカギルギルガンが何食わぬ顔で現れた。
「ええ、そのようですね・・・よろしくお願いします、PTXチーム。」
「ちなみに今はBMXチームって名乗ってるわ!」
▽
『BMXだと・・・なぜ急に自転車の話を!?』
キナハ・ソコンコのゲイオス=グルードがシロガネを攻撃しようとした時、シロガネのカタパルトから更に人型起動兵器が出撃し割って入る。
現れた機体は箒にまたがり飛翔するその姿は、白と暖色系のカラーリングと相まってさながら魔法少女のような意匠をしている。
「はい~、このマーダちゃんは~、BM計画の~、次世代型指揮官機、NGC(NEXT GENERATION COMMANDER)プランと~、戦闘能力強化機、BER(Battleability Enhanced Robot)プランの二機をベースに~、新たに開発した人型きど~兵器・・・」
『そのイライラする喋り方を今すぐ止めろ!!』
魔法少女のような機体[マーダmk2]のコックピットで、パイロットのグレース・ウリジンは延々と自分の機体の説明を延々と続ける。
キナハ・ソコンコはグレースの喋り方を聞き、苦手な上司を連想しながらランチャーミサイルを発射した。
「クリスタル〜、ボ~ル!」
マーダmk2の指先から収束されたビームが発射され、ミサイルを迎撃する。
「まだまだ行きますよ~、ブルームキャノォン!発射~!」
そして箒の先端からキャノン砲が発射され、ゲイオス=グルードに直撃した。
『箒からキャノン砲だと!?バカな・・・それは原始的な清掃に使用する道具のはず・・・!?』
ゲイオス=グルードはまだ健在だったが、キナハがマーダmk2の戦闘スタイルに戸惑いながらドライバーキャノンで反撃する。
『これは・・・レストグランシュに続きカレイツェドの反応も消えたか・・・シュリコもグロフィスも口ほどにもありませんね。』
キナハは状況を確認しながらレーザーブレードでマーダmk2の乗るブルームキャノンを両断する。
『これ以上この空域にとどまるのは危険か・・・口惜しいが時には損切も致し方ありません。ドライバーキャノン、パージ!』
ゲイオス=グルードは両肩のドライバーキャノンを切り離し、高速で離脱していく。
「逃がしませんよ~、アルテミスウィーング~!」
マーダmk2の背面から光の翼が展開され、ゲイオス=グルードを追う。
『箒無しでも飛べるというのですか!?ではなぜわざわざ箒にまたがる!!?』
「ナギナタスラッシュ~!」
グレースはマーダmk2の両腰のパーツをドッキングさせた薙刀でゲイオス=グルードを切り裂いた。
『馬鹿な・・・こんな損失・・・!!?』
両断されたゲイオス=グルードはそのまま落下していった。
▽
「ビームサーベル二刀流、連続切り!」
「シールドソード展開、ダブルシールドアタック、シーケンス!」
BER-01bが二本のビームサーベルで、ゼイビスがシールドに仕込んだ剣でメカギルギルガンに連続で斬り掛かる。
「焼き尽くせ!アルファ・レーザァー!」
「アルティメットビーム、発射!」
NGC-01が胸部から高出力の熱線砲を発射すると、同時にスイームルグがアルティメットビームを叩きこむ。
「ガオオオオオン!!!」
しかしメカギルギルガンはそれをものともせず、超破壊光線を発射し、辺り一帯を吹き飛ばす。
「そんな!?効いてないの!?」
メカギルギルガンの装甲にはダメージの跡が見えるが、それはすぐに修復されていく。
「修復しているか。・・・火力が足りない、この戦力でヤツを止めるのは骨が折れるな。」
「以前戦ったときははライフのブラッドやカーツも味方してくれてたし、あの人たちも一緒だったもんね。」
「だからと言って、コイツを放っておくことは出来ない!」
ジェスが再び攻撃に移ろうとすると、メカギルギルガンの周囲に重力の歪みが生じる。
「空間が歪む・・・これはヴァルシオンの・・・!?」
「重力制御は元々インスペクター由来の技術だけど・・・こんな生き物に装備されてるなんてね!?」
「考えている暇はない!みんな、奴から距離を取るんだ!」
メカギルギルガンはDC総帥、ビアン・ゾルダークが開発した究極ロボヴァルシオンの最強武器であるメガグラビトンウェーブと同質の重力波を繰り出す。
「ガオオオオオン!!!」
メカギルギルガンの放った重力波は辺り一帯を包み込み、その空間を潰す。
「うぅ・・・キツイ・・・!?」
マナミが苦悶の表情を浮かべる。
「お嬢様、この空域に新たな機影を確認いたしました。」
突如、見慣れぬ起動兵器群が現れ、メカギルギルガンを取り囲む。
「見た事ない機体、何なのこいつ等?」
「識別は新連邦・・・友軍のようだが・・・。」
ミーナとアーウィンが現れた機体に戸惑う。
現れた機体は流通している人型起動兵器に比べ明らかに可動域の狭い土偶のようなフォルムで、マニピュレータとも呼べないような無骨なその腕部を掲げる。
「ガオオオォン・・・!!?」
メガグラビトンウェーブの重力波が収縮され、更にはメカギルギルガンの動きも鈍る。
「これは・・・メカギルギルガンのエネルギーを吸収しているのか!?」
「よくわからないけど、これなら行けるんじゃない・・・!!?」
ジェスとミーナが勝機を見出したところで、味方であるはずのオルフェスとライラスが現れ、謎の起動兵器群に対し攻撃を開始する。
「何っ!!?」
「オルフェス!?・・・リチャード少佐が何故!!?」
アンノウン・エクストライカーズの突然の行動にBMXチームはもちろん、救援を依頼した本人であるマナミも戸惑う。
「グリゴリを撃墜してしまってよろしいのですか、少佐?」
「ああ・・・マナミ嬢には悪いが、奴らを放っておくわけにはいかない!」
サヤ・クルーガーとリチャード・クルーガーが謎の起動兵器[グリゴリ]を次々と破壊していく。
「邪魔しないでもらえるかしら、少佐?」
グリゴリ群の中から一体だけ頭部の形状が違う上位機種らしき機体が現れ、オルフェスの前に立ちはだかる。
「エリゴル・・・その声、アンジェか!?」
「私たちの目的はエネルギーのチャージ。今はあなたとやり合うつもりは無いわ。」
エリゴルのコックピットで、青いショートヘアの女が気だるげに答えると、エリゴルとグリゴリ群がマシンガンやミサイル、グレネードでオルフェスとライラスを攻撃する。
「くっ・・・!?」
「・・・いずれはその機体に組み込まれている次元結晶[オデュサイド]とそっちの制御用のお人形さんも貰ってあげる。それまでは無事を祈ってるわ・・・じゃあね、少佐。」
アンジェはそう言い残し、残ったグリゴリと共に飛び去って行った。
「なんだったの?・・・リチャード少佐、お話を・・・」
「ガオオオォン!!」
マナミがリチャードに確認しようとした瞬間、パワーダウンしていたメカギルギルガンが再び動き出す。
「後始末が残っている、話は後だ!」
「協力してくれるってことでいいのね!?」
「ああ・・・サヤ、仕掛けるぞ!」
「了解です、少佐!リュラーマインを設置します!」
ライラスがメカギルギルガンの周囲に機雷を設置する。そこへリバービームを撃ち込と、そのエネルギーが電磁網となってメカギルギルガンを包み込む。
「メカギルギルガン、思えば哀れな生き物だが・・・生かしておくわけにはいかん。」
そう言ってリチャードはオルフェスのダグスライフルをメカギルギルガンに向けて発射する。
「俺たちも仕掛ける!ゼイビス、最初からクライマックスだ!!」
ゼイビスが左のシールドからバズーカを展開し、脚部のミサイルポット、右腕のガトリングと同時に撃ち込む。
「こっちも続くわ!いっけー!!」
BER-01bもマルチキャノンをマシンガンモードに切り替え、シールドから発射される爆撃[シールドマイン]と共に斉射する。
「間に合いました~。こちらからも仕掛けますよ~、アルテミスウィーング~!!」
背面から光の翼を展開したマーダmk2が高速で駆けつけ、その翼をメカギルギルガンにぶつける。
「今よ、ローレンス!ディストラクションブーメラン!!」
「承知いたしました、武装選択、ディストラクションブーメラン!」
スイームルグは身の丈ほどの巨大なエネルギーのブーメランを発生させ、投擲する。その刃はメカギルギルガンの腹部装甲を大きく切り裂く。
「こいつで止めだ!飛ばせ鉄拳、ロケットパーンチ!!」
「ガオオオオオン!!?」
NGC-01は胴体の裂け目に向けて右腕部を射出し、その拳で貫かれたメカギルギルガンは爆散した。
▽▽▽
「救援に感謝します、リー・リンジュン中佐。」
「任務ですのでお気になさらず、マナミ・ハミル伯爵?」
シロガネのブリッジでマナミは艦長のリー・リンジュンと挨拶を交わす。
「伯爵は結構です、中佐。確かに私はハミル伯爵家の後継者ではありますが、女の身で爵位を名乗るつもりはありません。」
「身分にジェンダーを問うとは、これはまた前時代的な事を・・・。」
「前時代的でなければ貴族ではありません。古い時代を否定し、家柄や財産を引き継ぐだけなら継承する意味はありませんから。」
リー・リンジュンは興味無さげに「なるほど」と頷く。
「それならば尚の事、あのようなテロリストまがいの傭兵と関わるべきでないな。」
当の傭兵、アンノウン・エクストライカーズはメカギルギルガン撃破後にいつの間にか姿を消していた。
「軍上層部でも問題になっている、新連邦に加盟している貴族の中にテロリストとつながっている者がいるとな・・・。」
「彼らは前大戦で地球防衛に尽力してくれた者達です!テロリストなどではありません!」
「だが今回、連中は新連邦の機体に攻撃を加えたことは黙認できんぞ?場合によってはキミの言う『継承する価値のある爵位』とやらを失う事になる。」
「・・・・。」
「私はキミを追求する立場にはない、申し開きはセント・クルスシティですることだな・・・。」
リー・リンジュンがそう告げると、シロガネは艦首セント・クルスシティに向けた。
【ロボット出典紹介】
[スーパーロボットバトルメーラー]
BER-01b
ゼイビス
マーダmk2
[Another Century's Episode3]
エリゴル
グリゴリ
【人物紹介】
[スーパーロボット大戦(第四次/F・F完結編)]
レナンジェス・スターロード(CV:難波圭一)
ミーナ・ライクリング (CV:日髙のり子)
アーウィン・ドースティン (CV:モモタロス)
グレース・ウリジン (CV:宮村優子)
[Another Century's Episode3]
アンジェ・レイヴァー
アンジェはキャラクターボイスはあるのですが、Another Century's Episode3のエンディングテロップではキャラクター名を表示せずに声優名を50音順に羅列してるため、どなたが演じてらしたのか不明です。
旧作ファンの方々なら常々思われていると思うんですけど、イルムとリン以外のF主人公もOGに出て欲しい!
ゲシュペンスト、ヒュッケバイン、グルンガストに乗せたいという思いもあったんですが、ここはパイロットのいないバトルメーラーの機体をあてがう形で登場してもらいました。
バトルメーラーの機体がどんな物かを少し解説しますと
NGC-01
外見はゴーグのような雰囲気でありつつマジンガーZのように内蔵武器を色々仕込んでる
BER-01b
ヘビーメタルとレスキューロボを合わせた感じ
ゼイビス
見た目はなんとなくディジェSE-Rに近い、武装は実弾砲撃系
マーダmk2
フェイ・イェンの魔法少女仕様みたいな感じに昔の宇宙人みたいな触覚が付いてる
です。