兵隊さんへ   作:夢月あい

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兵隊さんへ

「小さな兵隊さんが十人、ご飯を食べにいったら

一人がのどをつまらせて、残りは九人

小さな兵隊さんが九人、夜ふかししたら

一人が寝ぼうして、残りは八人

小さな兵隊さんが八人、デヴォンを旅したら

一人がそこに住むって言って、残りは七人

小さな兵隊さんが七人、まき割りし

一人が自分を真っ二つに割って、残りは六人

小さな兵隊さんが六人、ハチの巣をいたずらしたら

一人がハチに刺されて、残りは五人

小さな兵隊さんが五人、法律を志したら

一人が大法官府に入って、残りは四人

小さな兵隊さんが四人、海に出かけたら

一人がくん製のニシンにのまれて、残りは三人

小さな兵隊さんが三人、動物園を歩いたら

一人が大きなクマにだきしめられて、残りは二人

小さな兵隊さんが二人、ひなたに座ったら

  一人が焼きこげになって、残りは一人

小さな兵隊さんが一人、あとに残されたら

自分で首をくくって、そして誰もいなくなった」

 

紫織「おはよう!」

聖司「あぁ、うん、おはよう」

紫織「何してたの?」

聖司「何って…これみてた」

紫織「あぁこれ…」

聖司「また起きたんだってよ、行方不明事件」

紫織「この近辺だけなんでしょう?物騒だね」

聖司「まぁ、隣町の情報とかはいってこないからな、」

紫織「確かにそうだね」

春奈「おっはよ〜!!」

弥生「おはようございます…」

隆太「おはよ…」

聖司「お、3人ともおはよう」

紫織「眠そうだね」

聖司「どうせゲームしてたんだろ」

弥生「残念ハズレ」

隆太「勉強教えてもらってた」

春奈「あ〜…相変わらずのお馬鹿さんだったか」

隆太「馬鹿じゃねえよ」

春奈「それはどうでもいいとして」

隆太「良くねえよ」

春奈「ビッグニュース!」

紫織「え、何!?」

隆太「無視すんな!」

春奈「また、誰か来たよ!」

紫織「マジで?誰だろ〜♪」

隆太「ふざけんなよ…」

弥生「また教会ですか?」

春奈「そう!」

聖司「あれ、3人一緒に見たわけじゃ無いのか?」

隆太「途中で合流した」

聖司「あ、そうなのか」

紫織「じゃあ他の人も呼んで行く?」

弥生「そうですね…、お〜い!」

 

聖司「ある日、目が覚めたらこの家の、教会のようなところに横たわっていました。

それも1人だけでした。なぜか、1人で迷い込んできたのです」

紫織「ここに来る前のことは、何も覚えていません。どこに住んでいたのか、何をしていたのか、

友達はどれだけいたんだろう覚えているのは年齢と名前、それだけです」

姫華「毎週、当たり前かのように人が来ます。1週間に一度、1人ずつ…曜日はバラバラなんです、本当に。違う、曜日感覚が無いって言った方が正しいのかも…」

春奈「今日も人が1人来ました。もう毎週のように自己紹介をしあっています。毎週のようにここについての分かる限りの説明をしています。」

隆太「ここにいる人は初めて会ったはずなんです、でも、なぜか、どこか懐かしい気がします。そしてこの後、なんか嫌なことが起きそうな予感も…」

千鶴「何がどうなっているのかはわかりません。でも、リビングに違和感が

あるような気がします。こんなもの、あったかな…?」

真人「ここは、隣町の情報は入ってきません。かろうじて、近隣の情報が入ってくるぐらいです。でも、それもニュースを見てしれるだけで、事実かはわからないのです。」

慶樹「閉ざされ過ぎている空間になぜ私たちは集められたのでしょう。なぜこの9…

いや、10人がいるのかはわかりません。これが、運命というものなのでしょうか」

弥生「夕方になると、たまに流れてくることがあります。小さな兵隊さんが10人…」

 

信介「ここはどこなのでしょうか。目が覚めたらここにいました。

周りには結婚式場にあるような椅子があります。前には大きな十字架があります。

教会なのでしょうか。あ、誰かの話声がする。

誰だろう、結構いるな…ここは本当にどこだろう。俺は死んだはずなのに…」

 

紫織「あ、いたよ!」

聖司「はえーよ全然ついてきてないぞ」

紫織「うっそごめん」

信介「えっと…」

姫華「相変わらずせっかちなんだから…」

紫織「違うもん!」

信介「あのー」

紫織「あ!ごめん!初めましてようこそ私たちの家へ」

信介「私たちの家…?」

姫華「細かいことは全員来てから伝えるね」

聖司「まずは心を落ち着けとけ」

信介「心…はい…、」

春奈「お待たせ〜全員来たよ〜」

聖司「じゃあ自己紹介するか、」

姫華「いつも通り、ここに来た順番でいい?」

全員「うん!」

聖司「じゃあまず俺から聖司です1番最初に来ましたよろしくな」

信介「聖司…」

紫織「次私ね、紫織です!2番目に来ました!よろしくね♪」

信介「紫織…」

姫華「姫華です、3番目に来ましたよろしくね?」

信介「姫…華、」

春奈「春奈です!4番目に来ました!よろしく〜笑」

信介「…春奈、」

隆太「隆太って言います。5番目に来ました。えっと…よろしく、」

信介「緊張…してる?」

隆太「まあ…」

信介「…よろしくね?」

隆太「おぉ…、」

千鶴「いいかな?千鶴で〜す!6番目かな?来たのは、よろしくね!」

信介「うん…」

真人「真人…7番目に来た…よろしく…」

信介「えっと…うん、」

慶樹「慶樹って言いま〜す!うるさいってよく言われるんねんけど、絶対うるさく無いと思っとりま〜す!8番目に来ました!よろしくねん☆」

信介「おぉ…」

弥生「最後ですかね、弥生って言います。9番目に来ました、よろしくお願いします」

信介「はい、」

紫織「じゃあ最後!君の名前は?」

信介「お、俺の名前ですか?俺は…し、信介言います、よろしくお願いします、」

春奈「信介君ね!これからよろしく!」

信介「えと、それで、ここは?」

春奈「あ、説明してなかったね。みんな気づいたらここにいたんだよ、」

聖司「1週間に1回人が倒れてるんだよな、この教会の中心に」

信介「あ、ここ教会なんだ…」

姫華「勝手にみんなが言ってるだけだよ〜。教会っぽいでしょう?ここ。」

信介「まぁ…そうですね…」

慶樹「ここじゃあれやし、この屋敷案内せぇへん?」

紫織「それもそ〜だね〜」

慶樹「さらなる深みへ、さぁ行くぞ!」

みんなで冷たい目をする

慶樹「おい!なんか言えよ!」

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