EPⅠ「お前達の罪を数えろ! 前編」
Side亮護
「ふおおおおー!」
異世界線の日本に転生を果たした俺達はミラモン退治をしながら来たる日々に備えていた。
その傍らで俺と迅蛇はすっかりとドルオタになっていた。
俺は推しができ、迅蛇の方は由貴乃ちゃんがスカウトされて芸能界入りして純粋に応援したいからだ。
「は、始まるぞ!」
「おう!準備万端だ!」
「わーい!わーい!♪」
「お前等そこまで騒ぐ事か? 」
俺達とケミーカードから出てきて一緒に過ごしているリュウタロスは生放送ライブを今か今かとTVにかじりついていた。
モモタロスは若干ドン引きしてたが。
だが…生放送が開始される時刻になる瞬間の事だった。
ドン!
「「はっ!?…」」
明らかにあの場で聞こえてはならない轟音が響いたかと思うと次の瞬間には悲鳴へと変わった。
「『きゃあああー!?』」
「『スタッフさんが!?…』」
どうやら番組スタッフが一人、何者かに銃撃されたらしく倒れてしまったのだ。
「『我々は「ワイルドハント」この局は完全に我々の手中に墜ちた!
こうなりたくなければ要求を呑んでもらおう!』」
どうやら着ぐるみを着用したスタッフの中にテロリストが紛れ込んでいたようだ。
ソイツの合図を皮切りにライフル銃を持ち、犬の覆面を被った集団があっという間に占拠してしまった。
「『警察、政府並びに「ブラックラベル」の諸君共よ!無駄な抵抗などせず我々に従え!
良き返答が得られなかった場合は三十分経過する毎に人質共を始末する!』」
「ゆ、由貴乃お姉ちゃん達が!?…」
「おいおいおいヤベー状況なんじゃねえか!?」
ワイルドハントと名乗ったテロリスト連中は警察やブラックラベル?に要求していた。
リュウ達も慌てている。
「いくぞ皆!…」
「ああ!…テロリスト風情が僕達に喧嘩を売った事必ず後悔させてやる!」
現場に居る由貴乃ちゃんは他の人質の身の安全を考慮して動けないであろうしこのままでは彼女だけでなく大勢の罪無き人々が命の危機に晒されてしまう。
ブラックラベルが何かは分からないが俺達は放送が行われているNEOTV局へと突撃する事を決めた。
ミラーワールドを経由し現場前まで急行する。
「俺とリュウはMW経由で真正面から突破する!
迅蛇とモモ達は他所で囚われている人質達の救出と潜伏しているであろうテロリスト共の殲滅を頼む!」
「了解した!」
「分かったぜ!」
「「変身!」」
俺は龍騎に迅蛇はレジェンドに変身しそれぞれ行動を執る事にした。
「あ、迅蛇ちょっとゼッツのケミーカード借して」
「ほい」
Side由貴乃
「…」
転生して早々にアイドルデビューを果たした私が加入したグループ「CELL」や他アイドルグループの生放送ライブが行われる予定でしたが突然意味不明な事を要求するテロリスト組織に占拠されてしまいました。
この状況では私の力を使える隙が無くて大人しく連中の人質として従うしかありませんでした。
「さてそろそろか…では最初のみせしめの処刑を始めるとしよう。
まずは…おいそこの女をこっちに連れてこい!」
「はっ!」
「ひっ!?…い、嫌!?…むぐう!?…」
「杉原さんっ!…」
私達のグループリーダーであり亮君の最推しでもある杉原 亜矢さんがテロリストリーダーの指示を受けたメンバーの手によって薬物を無理矢理かがされて気絶させられて捕まってしまう。
「残りの人質共は男は此処で監視、女は全員屋上へと連れていけ」
「はっ!」
私達はテロリストメンバーに拘束され屋上へと連れて行かれる。
そして…
「お前達全員身ぐるみ剝いでもらおうとしようか」
「そ、そんな!?…」
「こ、こんなの屈辱よ!…」
私達は全員下着姿にさせられる。
成程、私達を過去の事件にも使われた牽制と狙撃の肉壁にしようというのですか。
「ふん、人質にされているのに随分と落ち着いているようだな…」
「…テロリストさん達、もう普通の死に方なんて出来ませんよ…」
「強がりか?…面白いまずはお前から野次馬共の席へとダイブしてもらおうか」
「…分かりました」
私の言動でテロリストは神経を逆撫でしたのかそんな指示をしてくる。
「ちょっと一体何をしてるの由貴乃ちゃん!?」
「大丈夫だから…!」
私が屋上の断崖絶壁に立つとメンバーである小峰 蓉子ちゃんが絶叫を上げるが私は大丈夫だと静止する。
そして私は目を閉じ足を地面から離した。
『ビッグプリーズ!』
聴き慣れた音を耳にしながら…