大往生したと思ったら星見雅に良く似た妖狐の魔人に転生した件   作:レイギス

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プロローグ

初めまして…色々と小説を見てきて自分でも書いてみたいと思い投稿しました

スマホ編集、亀投稿、駄文等…でも問題ない方は…最後までお楽しみください

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とある家の某所にて…

 

私は霧雨零…霧雨家第120代目当主だったものだ…今は私の孫が当主を継ぎ隠居生活を続けていたが、老衰ばかりはどうにもならなかった。

 

あぁ…充分だ…もう充分生きた…大正の時代に生まれ…あの戦争を越え

愛おしき子宝達にも恵まれた…この110年…無駄ではなかった。

 

だと言うのに…どうやら私は…まだまだ修行し足りないらしい

 

《確認しましたユニークスキル修行者を獲得…成功しました続けて『求道者』獲得…成功しました》

 

…死の間際の願いでも聞こうと言うのだろうかこの、頭の中に聞こえてくる声は…であるならば…そうだな次があるのならば、かの玉藻の前のような長命な狐になってみたいものだ。

 

《確認しました新たな種族を作成…成功しましたそれに伴い種族固有スキルとして

『自然操作』『狐火』『思考加速』『物質創造』『魔力感知』『超速再生』を獲得…成功しました》

 

…しかしこんな死ぬ寸前の老いぼれの願い等聞いてどうするというのか…あぁ、だが病や様々な攻撃…精神を崩壊させるようなものをくらって、動けなくされては困るなぁ、特に精神への攻撃等以ての外だ。

 

《確認しましたユニークスキル抵抗者を獲得、続けて『精神攻撃無効』『聖魔攻撃耐性』を獲得…成功しました》

 

…意識が遠のいていく、だが最期に…次の生を与えてくれるやもしれぬこの聞こえてくる声に請願する、今まで私が築いてきたあらゆる経験、及び技の持ち越しを…願わくば二度とこれを忘れぬ為の力を…そして…常に私の事をサポートしてくれる存在を所望する

 

《確認しましたユニークスキル大賢者を獲得…失敗しました、代用スキルとして『求叡者』を獲得…成功しました、続けて新規スキルを作成…成功しましたユニークスキル『霧雨流』を獲得、続けてエクストラスキル『完全記憶』を獲得…成功しました》

 

私の意識はそこで途絶え…目を覚ました

 

「…本当に転生するとは思わなかったな」

 

目が覚め辺りを見回すとそこは、洞窟の中だったが、それ以上にある違和感に襲われた

 

「…若返っていたとしてもここまで私の声は高くはなかったはずだが…水の音がするな、そこなら今の私の姿も分かるか」

 

私は水音がする方へ歩き出した、道中妙な獣にも出くわしたが全て斬った…全盛期の頃よりも遥かに動けてしまっていたため、後でこの体に慣れる修行をしなければな、そうして湖に辿り着くと…目の前には赤黒い羽織を纏い現代風な服装を着た黒い狐耳と九本の尻尾、前世の私の愛刀を携えた見目麗しい女がいた

 

「…流石に性別まで一緒にしなくても良かったと思うのだが…まぁあの老いぼれの姿では満足に動けなかったから良くはあるが…しかしこの姿には少し見覚えがあるな…以前曾孫が私に見せてくれたゲームとやらのキャラクター、星見雅という者に良く似ている…一部差異はあるが」

 

そうして生まれ変わった私の姿を水面越しに眺めていると頭の中に声が聞こえてきた

 

【解、マスターが死ぬ寸前に願った事象によって新たな種族妖狐魔人になった影響です】

 

「む?似てはいるがあの時私が聞いた声とは別のものだな、お前は誰だ?」

 

【解、ユニークスキル求叡者の効果です、能力が定着した為反応を行えるようになりました】

 

「成程お前は、あの時私が願ったスキルとやらの権能の一部という事か…して、私が願い得たスキルの中に霧雨流というものがあったが、それは具体的にどのような権能を持っている?」

 

【解、ユニークスキル霧雨流はマスターがこれまで得てきた技、そして今後増えていく霧雨流全ての技を行使可能にするスキルです」

 

「成程、道中の獣を斬っていく最中覚えのない技が使えたのはそのせいか…ならば、残りのスキル事を教えてくれるか?」

 

【了】

 

私は早速自分の体にあるスキルの事を知った、その中で私が固有に持つスキル自然操作や、狐火、物質創造の汎用性の高さには驚かされた。

まず自然操作はその名の通り私の魔素が続く限り想像する通りの現象を引き起こす事が出来、狐火も同様に魔素がある限り消えない蒼い炎を出し、自在に操る事が出来る、最後に物質創造だが、私が具体的に覚えている無機物であればあらゆるものを創造出来るスキルだった、その影響で私は無意識の内に近くの鉱石や魔素を吸い尽くし愛刀を作り出していた、求叡者曰く私が作り出した愛刀、天月はこの基軸世界に置ける等級のうち伝説級に匹敵しうる特異級であるという事が分かった。

 

「しかし、私は魔素や鉱石吸っていたという自覚がないのだが、これも私の種族としての影響か?」

 

【解、マスターの種族妖狐魔人は半精神生命体であり、その影響で少量の魔素さえあれば飲食は不要です、それの応用によって妖刀天月を無意識の内に作り出したものと推測します】

 

「成程、仔細は分かった、それと…私のサポートをしてくれるのだいい加減スキル名だけで呼ぶ訳にもいかん、お前に名を付けたいのだが良いだろうか?」

 

【…了問題ありません、しかしこの世界で名付けを行う際は今後気軽に名付けを行わない事を推奨します】

 

「それは何故だ?」

 

【解、名付けをする種族次第でマスターは魔素を大きく失うリスクが存在している為です】

 

「…成程、次からは気をつけよう…さて、お前の名と私の名を考えなければな」

 

「…さっきから貴様に対して問いかけている我の事は無視か?小さき者よ」

 

「む?」

 

聞こえた声の方に向いてみるとそこには巨大な竜がいた。

 

…考えながら歩いていたらここまで来てしまっていたらしい、それにこの竜の力…私等軽く超えているな。

 

「すまない考え事をしていて気付くのが遅れた、して貴殿は?」

 

「ほう、我の姿を見ても恐怖しないのだなお前は、我が名は暴風竜ヴェルドラこの世界に四体しかいない竜種の一人である!!」

 

…余りに大きな声で話されるせいで危うく鼓膜が死ぬかと思った、思わず私は耳を伏せ顔を顰めていると先程名乗ったヴェルドラ殿が聞いてきた。

 

「む?どうした、何故を耳を塞ぐ?」

 

「…貴殿の声が大き過ぎて鼓膜が破れかねないからだ、すまないがもう少し声量を抑えてくれると助かる」

 

そうして耳を若干上げながら私が言うとヴェルドラ殿は少し申し訳無さそうに言った。

 

「それは済まなかったな、この位であれば負担にはならぬか?」

 

「あぁ、それならば問題はない」

 

そうして私に配慮してくれたヴェルドラ殿に感謝した、いくら再生スキルや抵抗者の権能の一つ痛覚無効があるとは言え耳が聞こえなくなるのは不自由過ぎるからな。

 

「さて、先程自ら名付けをしようとしていたようだがお前の他にもう一人いるのか?我には一人しかいないように思えるが」

 

「それは私の持つユニークスキル求叡者に対して名付けをしようとしていたからな、一人に見えるのも無理はない」

 

「自らのスキルに名を与えようとしていたのか…しかしお前であれば出来るやもしれんな、一瞬とはいえ我が封印されている洞窟から魔素を全て吸い尽くしてみせたお前であれば」

 

「それ程まで吸っていたのか…」

 

「逆に気づいていなかったのか…我に施されている封印を越えて危うく我の魔素まで吸われる所だったわ、それで気になって探ってみれば生まれたばかりのお前がこの洞窟の魔素を吸い尽くし、その服と武器を創り出していたのだから久方ぶりに驚いたぞ」

 

そう呆れながら言うヴェルドラ殿と少しばかり話をしていた所私はかなり稀な産まれ方をしたのだと聞いた、なんでも魂だけで世界を渡りあまつさえ前世の記憶と望んだ体を手に入れる等有り得ないとも言われた……そう言われても今目の前に私という例外がいるのだが…

 

そうして話し込んでいくうちにヴェルドラ殿の話になった。

 

「そう言えばヴェルドラ殿は何故この洞窟に封印されているのだ?それ程強ければ早々遅れは取らぬ筈だが」

 

「よくぞ聞いてくれた!100年前の事だ…ちょっとうっかり街を一つ灰にしちゃってな、そんな我を討伐に来たものが現れた…ちょびっと舐めてたのは間違いないが、途中から本気を出したのが…負けてしまったな!」

 

「ほう…それ程強き者がこの世界にはいるのだな」

 

「あぁ、強かったよ、加護を受けた人間の勇者とやら呼ばれる存在だ…ユニークスキル絶対切断で我を圧倒、そして無限牢獄で我を封印したのだ」

 

「成程、さっきからヴェルドラ殿の周りに光っているものが無限牢獄というものか」

 

「あぁ、その勇者は自分の事を召喚者だと言っていたな」

 

「ふむ、私以外にも同郷から来たものがいたのだな…しかし、そう言うという事は話している間に聞いた異世界人とは根本から違ってそうだな」

 

「そうだな、30人以上の魔法使いが何日もかけて儀式を行い、異世界から呼び出すのだ…強力な兵器としての役割も期待されておる」

 

「兵器…か…となると召喚者とやらには自由はないな、それ程の力を持つ者をなんの備えもなしに召喚はすまい」

 

「いかにも、召喚者は召喚主に逆らえぬように魔法で魂に呪いを刻まれる」

 

「……何時の時代も戦争や戦いの歴史は繰り返されるのだな」

 

「お前が経験した戦争とやらもかなりのものであったと聞いたが」

 

「…あぁ……あれは、当時の私から見れば地獄だったよ…爆弾として使い潰されていく者、核に焼かれた者…他にも様々な要因で命を落としていった…私の友もその一人だった」

 

「そうか、それがどれ程元の世界で凄惨だったか知らぬがこの世界では弱肉強食こそが絶対の心理だ」

 

「ふむ…そういう価値観の世界なのだな、してヴェルドラ殿よ勇者とやらに封印されてからは100年間ずっとここに?」

 

「そう言う事だ…もう、暇で…暇で…」

 

紆余曲折あれど私は110年生きた…しかしヴェルドラ殿程私は孤独に苛まれる事はなかった…100年も独りであったなら私はどうなっていただろう…狂い果てていたか、それともその時間全てを修行に充てるかの二択だろうな…ふむ、試してみるのも悪くあるまい。

 

「ではヴェルドラ殿よ私と友誼を結んではくれないか?無論唯でとは言わぬ、私が生きた110年で起きた事や経験、様々な話を聞かせよう…それに、私だけではここまでこの世界について知る事は出来なかったからな、その礼も兼ねて私が友になる事を許してはくれないか?」

 

「なんだと!!妖狐の分際で暴風竜と恐れられるこの我と友達になりたいだと!?」

 

「あぁ、そうだ…それに暴風竜という称号がなんだと言うのだ、私が今知るのは100年を孤独に苛まれ誰かと語らいたいと思っていたヴェルドラ殿以外私は知らぬ…その程度で恐れていては…霧雨の当主など務まらぬ!」

 

私がそう語気を強めて言うとヴェルドラ殿もそう返されるとは思っていなかったのか少し怯んだ様子をみせた。

 

「ぬ、ぬぅ…貴様も中々言うではないかそれ程まで我と友になりたいのか?」

 

「あぁ、それ程までだ」

 

ヴェルドラ殿と目を合わせて私は言いきった。

 

「そこまで言うのであればこの我が友になってやるは感謝せよ」

 

「ふふ、あぁ、これからよろしく頼む」

 

私は笑顔でヴェルドラ殿に拳を向けると一瞬ヴェルドラ殿が面くらったような顔をしたのち、私に対して爪を向け合わせてくれた…この日、私は初めてこの世界で友と呼べる存在と出会えたのだった。

 

 




改めまして作者のレイギスです。今回の作品お楽しみ頂けたでしょうか、なにぶん初めて行う事なので色々と間違いを犯してしまうかもしれません、あと玉藻の前とか言っておきながら見た目ほぼゼンゼロの雅かよと思ってしまったあなた、私が雅が好きなだけで選ばせて貰ったのでその辺はそう言うものかと納得してください、長々と書いてしまいましたが最後に…私の小説をここまで読んでくださりありがとうございました、今後も投稿していく予定ではありますので是非ともお待ちくださいませ。
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