大往生したと思ったら星見雅に良く似た妖狐の魔人に転生した件   作:レイギス

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第十七話 激突の時と嵐牙の進化とレイギスの思惑

レイギスがトレイニー達に自身の過去を語っていた時、リザードマンの首領の元に、配下からある報せが届く。

 

「首領!…首領!」

 

「何事だ?」

 

「侵入者です!鍾乳洞の入口で首領に会わせろと…それと、レイギス・エミリオン様よりの使者とも名乗っております!」

 

「!?直ぐその者連れて参れ!」

 

「は!」

 

「首領、危険では?」

 

「其方も感じるか、この妖気…只者ではない…何より、あのレイギス殿の使者を名乗っておるからな。」

 

首領は嘗て、レイギスがこの地に来た事を思い出していた…自身の息子が、無礼を働き、危うく消されかけた当時の事を…そうしてその使者の二人が来ると、首領は感じた、精鋭のリザードマン数百体以上で掛かっても敗北すると、そして、蒼影と風乱が首領達の前に来た。

 

「失礼、今取り込んでおりましてな、おもてなしも出来ませぬ…貴方がたが、レイギス殿の使者を名乗る者ですかな?」

 

「如何にも、正確には我が主レイギス様と、同格であらせられるリムル様の使者も兼ねている。」

 

首領は立ち上がりレイギスの使者か問うと、風乱が答え、蒼影が続く。

 

「俺達は単なる使者…風乱が言った様に、我らが主の言葉を伝えに来ただけなのでな。」

 

そうして風乱と蒼影が首領と話している時、リムル達は、豚頭族軍の相手をする事を配下の者達に伝え、第一陣に赴くメンバーを発表していた。

 

そんな中蒼影も、リムルとレイギスの伝言を伝える。

 

「要件を言おう、我が主達が、お前達リザードマンとの同盟を望んでいる。」

 

「同盟?はて、其方の勢力が如何様なものか、儂は知らんのだがね。」

 

「我が主リムル様とレイギス様は樹妖精より直に要請を受け、豚頭族軍の討伐を確約されている。」

 

蒼影の言葉にリザードマン達が動揺している中、蒼影は樹妖精から豚頭帝が豚頭族達を率いている事を伝え、良く検討する言った…しかし、一人の若いリザードマンが…言ってしまった。

 

「ふんっ、リムルだと!?聞いた事もない、そもそもレイギス様の使者を名乗っているのも疑わしい!どうせそいつも豚頭帝を恐れて我らに泣きついて来たのだろう?素直に助けてと言えば良いものを…「やめろ。」

 

その時若いリザードマンの言葉を首領が止め、若いリザードマンが疑問を口にしていると首領が今すぐ口を閉じるよう言ったが、リザードマンは気づいていない…既に首には、蒼影の糸が絡んでおり、何時でも殺す事が可能な事を。

 

「首領その様な態度では舐められ…「蒼影、何をしている?」

 

蒼影がリザードマンの首に付けた糸を締めようとした時、声が響く。

 

「!?レイギス様!」

 

「…はぁ、やっぱり着いて来てましたか、レイギス様…いや、分身体ですね。」

 

「ああ、風乱はともかく、蒼影、お前は我慢が利かないかもしれないと思ったのでな…私は言った筈だ、対等な交渉の場で血を流すなと…よもや忘れた訳ではあるまい?」

 

レイギスが圧を強めながら蒼影に言い、蒼影も糸を戻し、レイギスに跪いた。

 

「申し訳ありません、レイギス様、しかし我らの主を侮辱され、耐える事も出来ず…。」

 

「…ふん、まぁ良い…首領よ、息災か?」

 

「えっえぇ、レイギス殿…その説は息子が迷惑をお掛けしました…この者には儂からキツく言って…「その必要はない。」

 

首領が言い終わるよりも前に、レイギスが言い、首領は険しい冷や汗を流すが、レイギスは笑顔となって告げる。

 

「案ずるな、首領よ、殺しはしない…ただ私のスキルの実験動物(モルモット)になって貰うだけだ。」

 

その言葉にリザードマンは震え上がり、思わず逃げようとしたが、風乱が取り押さえ、レイギスの元に連れて来た。

 

「風乱、感謝する…さて、お前が我が友であり、私が同格と認めたリムルを侮辱し、侮った者だな?」

 

「おっお許しをレイギス様ぁ!知らなかったのです!貴女様の友人であり、同格であったなどと!どうか!…どうかお許しをぉ!」

 

リザードマンは涙を浮かべて必死に嘆願しているが、レイギスの笑みは深まるばかり…そして。

 

「許しは要らぬ、ただ先程言った様にスキルの実験動物になってくれれば良い。」

 

笑顔のまま告げるレイギスにリザードマンは絶望し、首領に手を伸ばすが首領からは。

 

「…諦めよ、儂でもレイギス殿の不興は抑えられん…殺されないだけマシと思え。」

 

「さて、首領から許可も得た、では、実験をしようか…私が新たに創ったスキルによる…「心核」への干渉の実験を。」

 

そうレイギスが言った後、結界を張り、リザードマンとレイギスの二人きりとなった…そして、リザードマンに触れたと思うと、レイギスから魔素の霧とは違った、黒いモヤの様なものが溢れ出し、リザードマンの体を徐々に染め上げていく…その間、リザードマンからはとても言葉に出来ない程の悲鳴が響き渡り、反対にレイギスは…無邪気な笑顔を浮かべていた…そうして全身に黒いモヤが染まり、悲鳴が止んだ…その後結界を解いたレイギスが黒く染まってしまったリザードマンに言う。

 

「さぁ、起きろ、生まれ変わった気分を聞かせてくれ。」

 

そうレイギスが言うと、黒いモヤが消え、以前と姿が変わっていないリザードマンが居た…だが、その場に居た全員が、何故か根本的に違うと本能が告げていた…そうして目を開けたリザードマンはレイギスに跪いた。

 

「とても良い気分です、レイギス様…殆ど変わっていない筈なのに、見える景色が全く違う…ははは、首領とても良いですよ!これ。」

 

そう言ってリザードマンは笑った…さっきまでとは明らかに違うと全員が感じ、風乱が問う。

 

「レイギスさん、あれは一体、何をしたんです?」

 

「なに、少々心核を弄っただけだ、私とリムルに対して、決して侮らないというものをな…これにより、お前達が我が友リムルを侮辱した事を手打ちとする…文句は無いな?蒼影、風乱。」

 

「「は。」」

 

そうしてひと騒動あったレイギス達だが、無事同盟を結ぶ事となった…だが、首領は如何にレイギスと同格であると言われても、会わねば何とも出来ないと言い、同時刻、着せ替え人形にされていたリムルは、準備等の時間で七日後となり、最後に、リムルから伝言があった。

 

「"背後にも気をつけろ"とのことだ。」

 

「私からも一つ、お調子者の様子には目をくばっておけ、以上だ。」

 

そうして蒼影と風乱、レイギスの分身体は消えた…首領は一筋の光明を見いだした…その後籠城戦を展開し、来たる七日後に向け、戦力を温存させる構えをとった。

 

そして、会合から四日後、動きが起きる。

 

「親父殿。」

 

そう、ガビルが戻ったのである。

 

「おお、戻ったか、してゴブリン達の協力は上手く取り付けて来れたのか?」

 

「は!」

 

首領の問いにガビルが返した後、ガビルは言う。

 

「しかし、豚頭族相手に籠城とは、一体どう言うつもりなのです?とても誇り高きリザードマンの戦い方とは思えませんな。」

 

「いや、お前がいない間に同盟の申し出があったのだ、その者達と合流するまで、防衛に徹するのが最善だ。」

 

しかし、ガビルは首領の言葉に納得する事は出来なかった…首領は豚頭帝の恐ろしさを知っていたが、ガビルは知らなかった…それ故なのかもしれない…ガビルは老いてしまった首領に代わり豚頭帝を討伐すると言い出し、首領は待ったをかけるが聞く耳を持たず、親衛隊長こと、ガビルの妹も呼び掛けたが答えなかった…そんな中、配下の一人が首領の使っていた槍、水渦槍(ボルテクススピア)がガビルを主と認めた…その後配下達から部族長達の掌握に成功したと知らせを聞き、若いリザードマン達はガビル指揮の下、豚頭帝討伐に打って出てしまった…後にガビル達は知るだろう…それがどれだけ愚かな行為だったのかを。

 

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「お待ちしておりました、リムル様、レイギス様、出撃用の武具の準備、整っております。」

 

「…へぇ、良いじゃないか。」

 

「そうだな、お前に良く似合う。」

 

そうしてリムルは朱菜が仕立てた青い服に着替え、私もタマモが作ってくれた羽織りを纏い黒兵衛を除いた、紅丸達鬼人に雷丸…嵐牙狼族の嵐牙達と炎狼精獣の炎牙、ゴブタ達ゴブリンライダーに偵察中の蒼影と風乱と言った、者達で出陣した…そんな中リムル達に報せが入る。

 

〔リムル様、レイギス様。〕

 

〔どうした蒼影?動きでもあったか。〕

 

〔交戦中の一団を発見しました、片方はリザードマンの首領の側近で、相手は豚頭族の上位個体のようです。〕

 

〔そうか、上位個体以外は始末しろ、情報を抜き取るならそいつからが良い。〕

 

〔御意。〕

 

〔風乱も頼むぞ。〕

 

〔ええ、お任せ下さいさいよ、レイギスさん。〕

 

さて、風乱達に指示も終えた…後は。

 

「リムル、急ぐぞ。」

 

「ああ、総員、戦闘体制を取れ!蒼影と風乱の元に向かう!」

 

ふむ、魔力感知の範囲を拡げてみたが、随分やられているな、もう動く力すらない…が、まぁ問題あるまい。

 

その頃、側近は諦めかけていたが、突然現れた蒼影と風乱によって命を救われた、その後リムル達も合流し、側近に回復薬を渡し、治療した。

 

「さて、風乱、蒼影、ソレが上位個体だな?」

 

「間違いありません。」

 

「そうか、さて…。」

 

「貴様がレイギス・エミリオンか、ふん、妖気もまるで感じられぬ女狐ではないか…豚頭帝様より授かったこの偉大な力の前に貴様らもはいぼ「痴れも…」

 

そう紫苑が言い、大太刀を振り下ろそうとした瞬間、レイギスが受け止めた。

 

「阿呆、情報を抜くと言うのに、殺すな、殺るなら抜いた後にしろ。」

 

「すっすいません!レイギス様!」

 

「いきなり消えたからビックリしたが…紫苑を止めに行ってたんだな。」

 

「そうだ、さて、そこのお前…先程まで余裕そうな態度を持ち、今は恐怖に震えているお前だ、お前。」

 

そうレイギスが笑顔で先程の紫苑の攻撃を受け止めた風圧で吹き飛ばされた豚頭族に指をさしながら近付いた。

 

「ふん!貴様らに情報など唯の一つもくれてや「何を言っている?」は?」

 

「お前に聞く気など初めからない…聞くのはお前の…心核からだ。」

 

そうして私は豚頭族の頭に触れ、情抜者を使い、情報を無理矢理心核から抜き出していく…その中でこの個体の記憶も見る事が出来たが…そうか、豚頭帝ゲルドよ…お前はの魂は……そうして思考し終えたレイギスは全身から血を吹き出し、既に動かなくなった豚頭族を無造作に捨てた。

 

「レイギスお前…。」

 

「敵に情けを掛ける気か?甘えた事を抜かすな…これは既に戦争であり、この者らも既に死ぬ覚悟程度あっただろう…その覚悟を侮辱する謂れはお前にはない…さて、抜き出した情報から色々分かったな…説明していくぞ。」

 

そうして私は既に死体となったソレから得た情報…豚頭帝の名がゲルドであること、その背後に魔人ゲルミュッドが居ること…更にその魔人が紅丸達の里の襲撃を豚頭帝に命じた事も告げた…紅丸達は敵が見つかった事に感謝していた…豚頭族から抜いた記憶の事は告げなかった。

 

その後ガビルの妹である側近は父達を助けて欲しいと言い、あの阿呆は、謀反を起こし、父達を幽閉、打って出た事を告げ、このままでは敗北しリザードマンは滅亡する…虫の良い話ではあるがどうか助けて欲しいと言ってきた…確かに虫が良いな、そう私が思っていると紫苑がよくぞ言ったと良い、勝手に、リザードマンは救われるなどと言っていた…秘書と言うのはああいうものだっただろうか…。

 

「えーと、君は首領の娘さんだっけ?」

 

「はっはい。」

 

「では君を首領の代理と認める、ここで同盟を締結する事に異論はあるか?」

 

リムルが首領の娘に告げ、異論はないと良い、私とリムルは風乱と蒼影に首領救出を命じた。

 

その頃ジュラの大森林のある場所では、ゲルミュッドと片目を閉じた仮面を被った男が話していた…その時、風が吹き、樹妖精のトレイニーが現れる。

 

「私の名はトレイニー、この森での悪巧みは見逃せません。」

 

そうして、トレイニーは精霊召喚で風の乙女(シルフィード)を召喚し、仮面の男の片腕を飛ばすも、取り逃してしまった…その頃リムルと私は、上空で戦況を見ていた。

 

「シミュレーションゲームなら詰んでるなこれ。」

 

「そうだな、そのシミュレーションとやらは良く分からんが、このままではリザードマンに勝機はない…む?誰か一騎打ちをしているな。」

 

そうして私が目をこらして見てみると、ガビルと黒い鎧に身を包んだ豚頭族が一騎打ちをしていたしかしよく見ると、豚頭族には鱗や水かきが着いているな…あれが飢餓者の権能か、しかし…部下を決して見捨てない漢気、こいつを憎めない理由はここにある…あの時も失礼を働いたのは自分のみ、どうか部下の事は許して欲しいと土下座をし私に嘆願していたな…その目に免じて、私は殺しはしなかったのだ…と私は多重思考加速を使って思考をし終えた。

 

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ガビルは目の前で起こった事に驚愕していた…何故なら、あの街の真の主(ガビルの思い込み)が自分を守ってくれたからだ…ガビルは言う。

 

「貴殿は、あの街の真の主殿ではないか。」

 

ゴブタは一体何を言っているのかと困惑していたが、ガビルは続ける。

 

「もしや、我々の助太刀に…。」

 

ガビルが言うと、嵐牙が言った。

 

「あれは、ゴブリンライダーの隊長、ゴブタだ…我が名は嵐牙、リムル様の命により、助太刀に来た。」

 

そうして嵐牙が説明していると、炎牙も現れた。

 

ガビルは嵐牙にどうやってここに来たのか聞いたが以前ゴブタにやられた影移動だと言い、学んでいないのかと聞いていた、すると、豚頭将軍(オークジェネラル)が言う。

 

「リムルだと?何処の馬の骨かは知らんが、邪魔立てするなら、容赦は…」

 

言っている最中、黒炎がドーム状にあちこちに現れ、豚頭族達を焼き殺していっていた、豚頭将軍は、リザードマンの大魔法と、認識し、早々に決着を付け、始末する為に動こうとする…ゴブタはガビルに防御陣形を整える様言い、ガビルはあの炎の正体が何なのか気になっていた、ゴブタは多分、味方の術だと言っていた。

 

その頃、紅丸、紫苑、白老、雷丸は。

 

「だから退けと言ったろう。」

 

紅丸は豚頭族達に言う。

 

「な、何者だ。」

 

「覚えていないのか?酷いな、里を食い散らかしてくれたじゃないか。」

 

紅丸達の角を見て豚頭族の一人が大鬼族かと問う。

 

「どうかな、今は少し違うかもしれないな。」

 

紅丸の言葉に続く様に、白老、紫苑、雷丸が言う。

 

「いよいよじゃな。」

 

「この機会を与えてくださったリムル様とレイギス様に感謝致します。」

 

「ああ、本当にな…斬り尽くす…レイギス様の為に。」

 

紅丸は手に黒炎で作った小さな玉を浮かべながら言う。

 

「もう一度言う、道を開けろ豚共、灰すら残さず消えたくなければな。」

 

そうして、紅丸は黒炎の玉を投げ、一定の場所までいった瞬間、爆発した、その光景を見てリムルは凄いなと、感心していた、その頃嵐牙達にも動きがあった。

 

「ふん、蜥蜴共を助けに来たらしいが、無駄な事を、ゴブリンに犬畜生、何処ぞの木っ端魔物の配下が加わったところで、我らの優勢は少しも揺るがんわ。」

 

ゴブタは豚頭将軍の言葉に憤っていたが、嵐牙と炎牙がそれぞれ前に出る。

 

「「では、見せてやろう!」」

 

二人はそう言い、嵐牙の力が天気を変え、黒雷を起こし、複数の竜巻を引き起こす、炎牙も大気を震わせ、極大の炎の竜巻を引き起こしていく…リムルはそれを見て大賢者に説明を求め、嵐牙の広範囲攻撃技、黒雷嵐(デス・ストーム)、炎牙の起こした技を獄炎嵐(ヘル・ストーム)と説明していた。

 

そして、豚頭将軍を二人の竜巻が巻き込み、二つが一つになり、更に強大な炎を纏う黒い竜巻へと変わり、そこへ黒雷と黒炎が、豚頭将軍に直撃し、跡形もなく消し飛ばした、その中で嵐牙は黒嵐星狼(テンペスト・スターウルフ)へと進化した。

 

「ん?おお!黒嵐星狼になったっす!」

 

「よく見たか、豚頭族共よ、これが貴様らが木っ端と侮った御方の力の一端だ!」

 

「そして、レイギス様のお力だ!」

 

「全部吹っ飛んじゃったっすよ…。」

 

「ああ!」

 

そんな中、紅丸達も豚頭族達を蹂躙していた。

 

「これが俺達の新たなる門出。」

 

「リムル様とレイギス様の華々しい勝ち戦の。」

 

「先ずは最初の一戦目、ですね。」

 

紫苑の言葉に豚頭族達は激昂し、迫る、しかし両手で大太刀を握り、振るう、その斬撃によって大地は割れ、射線上に居た豚頭族達は全滅した、そんな中雷丸は音も聞こえぬ程の速さで黙々と豚頭族達を斬り捨てて居た。

 

「ああ、もっとだ、レイギス様は心を痛めていた…我らの里が貴様らに滅ぼされたと知ったから…故に!もっとだ!もっと斬り捨てる…我が主の御心を痛めた事、万死絶刑だぁ!」

 

雷丸はそう叫んだ後、更に速度を上げ、斬っていく。

 

紫苑はリムル達に手を振っていた、内心、紫苑を怒らせるのは止めようと決心した…そして、圧倒的だった豚頭族軍がみるみる減っていき、鬼人達は優秀だと再認識し、今後とも仲良くしたいと思っていた…レイギスはリムルとは違い、ある決心を固めていた…豚頭族の記憶から見たあの光景が真実ならば…と。

 

一方蒼影と風乱達はと言うと。

 

中に侵入していた豚頭族達を蹂躙し、リザードマン達を救出していた…首領の娘は、その光景を見て、信じられないとばかりに、目を見開き、口を開けていた…蒼影に回復薬を渡され、リザードマン達を治療し、檻に幽閉されていた首領達の元に向かい解放して、外へと出ようとしていた。

 

「しかし、なぜ?」

 

「同盟は締結された。」

 

「そこの娘さんのおかげだ、感謝しろよ?」

 

蒼影と風乱がそう言い、首領の娘が首領に自分を代理と認め、同盟を結んでくれた事を伝え、援軍が来る事を伝えていた…二人は涙を浮かべ、まだ諦める時ではないと娘は言い、首領は一族が助かるのかという気持ちから…そんな中、二体の豚頭将軍が立ち塞がった。

 

「蒼影殿!風乱殿!」

 

「心配は要らない。」

 

「そうそう、こいつらもう動けないし。」

 

そう言うと、蒼影は糸を、風乱は風の力で豚頭将軍の動きを封じていた…それを見て首領は、娘と同じ反応をし、自身の判断は正しかったと改めて認識した、そして蒼影と風乱は互いに告げる。

 

「見えてるな、豚頭族を操る者よ。」

 

「次はお前だ。」

 

「「大鬼族の里を滅ぼし、鬼人/風鬼人を敵に回した事、精々後悔するがいい/しろ。」」

 

そうして、蒼影は豚頭族をバラバラに、風乱は塵に変え、救出したリザードマン達が先程の首領と同じ反応をしていた。

 

その頃、ゲルミュッドは、水晶越しに二人から言われた事を理解し、水晶を叩き落としていた。

 

「クソどもが!役立たずめ!鬼人に風鬼人だと?ゲルドには大鬼族共の里を襲わせたが、まさか、生き残りが進化したとでも言うのか!?しかもあれは何だあんな進化先など知らんぞ!…それにあの獣だ!ジュラの森にあんなレイギス・エミリオン以外の化け物が居るなど聞いてないぞ!」

 

ゲルミュッドは恐れていた、今回の件が失敗に終わってしまっては自分は…あの方に殺されてしまうと、そうしてゲルミュッドはゲルドの元に向かう…そんな中、ある城で白い紳士服にオールバックの髪型をした魔人が、ワインを片手に不敵に笑みを浮かべていた…その後ろには豚頭帝ゲルドが写し出されていた。

 

そしてリムル達も豚頭帝ゲルドを発見し、紅丸達にも共有した…そんな中レイギスは、タマモにある指示を出していた…今まで動いていなかった理由はこの為でもある…自身かリムル、どちらかが戦い、そして…結末を迎えたならば…と、その為にわざわざ、精神に侵入するスキルを、タマモではなく、複製した創作者で創り出していたのだから…そんな中ゲルドは言う。

 

「腹が減った、何でも良い、食いたい!」

 

リムルは仮面を被り、豚頭帝に引導を渡す決意を固めていた…レイギスの思惑を知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んで下さり有難うございました
最近余り、どうしたものか浮かばず、時間が掛かってしまいました…息抜きなどもしていたのですが、結局難産になりました…恐らく今後も、もしかしたら投稿に間が出来てしまうかもしれません…その為に、亀投稿のタグを入れてはいるのですが、なるべく無理はせず投稿していこうと思いますので、是非、お付き合い下さいますよう、宜しくお願い致します。
では、次回にまたお会いしましょう。
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