大往生したと思ったら星見雅に良く似た妖狐の魔人に転生した件   作:レイギス

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色々と展開が遅くて申し訳ありません、次でゴブリンや牙狼族達との戦闘に入らせますので何卒ご容赦ください、では改めてお楽しみください。


第四話 一時の別れと狐の進化

「レイギスよ、もう大丈夫なのか?」

 

そうヴェルドラが言ったのを見て、スライムもその方向を向くと…そこには岩に寄りかかっていたレイギスがいた。

 

「あぁ、もう大丈夫だ…お前からも魔素を貰ったからな」

 

そう微笑を浮かべながら言うとヴェルドラは目を逸らしながら言った。

 

「う、うむ…あのままでは3日以上眠ってしまうと思ったからな、そうなっては面倒だと思い魔素を分け与えたまでよ」

 

「ふふふ、そうか…そう言う事にしておくさ」

 

「むぅ……」

 

揶揄うような口調で言うレイギスに対し、ヴェルドラは唸ることしか出来なかった。

 

〈って2人して良い空気感出してるけどさ…レイギスさん見てたのかよ…何だか恥ずかしいんだけど…〉

 

「?何を恥ずかしがる必要がある…友情を育んだだけだろう、歳であれば前世も含めて私がお前よりも上だからな、余り気にするな」

 

〈そう言うんじゃないんだけどなぁ…〉

 

と首を傾げながら言うレイギスに対しスライムはそうじゃないと言いたげな表情で言った。

 

「スライムよ、あやつはこういう奴だから、余り気にしない方が良いぞ?気にする方が馬鹿らしくなってしまう」

 

とヴェルドラが言った瞬間、何故かヴェルドラはえも言えぬ悪寒に襲われた…壊れた人形のようにゆっくりと視線を向けるとそれはそれは良い笑顔をしたレイギスがいた

 

「ヴェルドラ?それはどう言う意味だ?私が気にしてはならないものでもあるのか??」

 

「い、いや違うのだレイギスよ!そのような意味で言ったのではなくてだな…」

 

「ではどんな意味があるのか正直に言ってみろ、言えるのだろう?」

 

そう言いながらレイギスは天月を構えながら聞いてきた…スライムはヴェルドラに内心合掌した。

 

その後、何がおこったのかと言えば…ヴェルドラが悲鳴を上げながら無限牢獄内を逃げ回りそれを追いかける黒い笑顔のレイギスで察して欲しい……

 

そんな騒動が収まった後、無限牢獄内では翼を折り畳み膝を抱えて座るヴェルドラとやり切った顔のレイギスという奇妙な光景がひろがっていた。

 

「我……もうお婿に行けない……」

 

「直ぐに再生する癖に何を言っている、それにこの程度ですませたのだからまだ良いほうだろう?」

 

「お前の仕置きは最早我にとっては一種の拷問なのだぞ…鱗を斬れるようになってからは余計に…それにお前だってちゃっかり、斬った鱗を全て刀に吸収しているであろうに」

 

「何か言ったか?」

 

「何も言ってません」

 

レイギスが笑顔で聞き、それに対して即答するヴェルドラ

 

それを見たスライムがヴェルドラに呆れていた…気を取り直してスライムがヴェルドラに言った。

 

「で、どうする?勇者がかけた無限牢獄の封印、傷を付けて拡げる事は出来ても、封印自体は解けなかったんだろ?友達が300年も封印されたままなんて、可哀想だからな」

 

とスライムが呟くとヴェルドラはの瞳は潤んでいた

 

「…お前」

 

「そんな瞳で見つめられても…レイギスさんみたいな綺麗な女性ならともかくドラゴンに…」

 

「ふむ、今の私はそう言う部類に入るのか…元は男だったし、その辺りの基準は、まだ私にはまだよく分からないな」

 

レイギスはそう言うと考える素振りをみせていた。

 

〈いや、転生したばかりの俺が言うのも何だけど、レイギスさんってかなりの美人だと思うぞ?俺の前世でもこんな綺麗な人今まで見た事なかったし〉

 

「うむ、我もお前程美しい女子は見た事はないな…たまにお前の尻尾を愛でさせて貰っているが毛並みにおいても極上であるからな」

 

「うわ、羨ましぃ…俺だってレイギスさんの尻尾モフってみたいのによぉ」

 

スライムが羨まし気にヴェルドラを見ているとレイギスがそんなスライムを見てある提案をした。

 

「では後で尻尾を触るか?余り強く触れないでくれるならば触って構わないぞ?」

 

〈お!マジで!?ありがとうレイギスさん!〉

 

「問題ない、お前ならば加減誤る事はないだろうからな…そこのヴェルドラと違って」

 

レイギスがそう言いジト目をヴェルドラに向けるとヴェルドラも言い訳しだした。

 

「確かにあの時は加減を見誤ったが、今ではそんな事はないであろうがそれに我が何度も触らせてくれと言って、渋々触らせてくれたと言うのに何故その小さきものには即決したのだ!」

 

ヴェルドラが不満げにそう言い放つとレイギスは言った。

 

「お前は力み過ぎる余り私の尻尾を切らんとする勢いで触ろうとするからだ…お前が触れた後は手入れに時間を取らされるのだぞ、その点であれば、このスライム殿ならばその心配はない」

 

レイギスはそう言いスライムを抱き上げて早速9本ある尻尾の一つに乗せた。

 

〈おおぉ!?すっげぇフカフカだああぁ…何だか触れてる所が暖かいような気がするし、すっごい多幸感〉

 

「ぐぬぬ…今程この肉体を呪った事はないぞ…我も姿を変えられればレイギスの尻尾を愛でられたものをぉぉ…」

 

ヴェルドラが恨めしげにスライムを見て唸っているのを尻目にレイギスは一つ咳払いをして話を戻した。

 

「話を戻すが、ヴェルドラの脱出方法を探らなければな、もう100年と保たない程魔素量が下がっているのだろう?」

 

「レイギスは気付いておったか…うむ、我の魔力はあと100年も待たずに底をつく所だったのだ、魔素は漏れ続けておるし」

 

そうヴェルドラが言うとスライムも、何故この洞窟に貴重な薬草や鉱石が出来たのかと納得し、一つの疑問をスライムは聞いてみた。

 

〈魔力が底をつくとどうなる?〉

 

「大した事はない」

 

〈え?大した事ないの?〉

 

「…朽ち果てるだけの事よ」

 

「……」

 

「気に病む必要はないぞ、レイギスよ…我は不滅の存在だ、また何処かで新生出来る…だからそのような顔をするでない」

 

そう言いヴェルドラは申し訳なそうな顔をするレイギスに爪を優しく当て、撫でていた。

 

その様子を見ていたスライムは何かを決心したのか無限牢獄へと近づいていった、ヴェルドラ達が疑問に思っていると

 

〈大賢者、捕食者で無限牢獄を捕食しろ〉

 

そう言い無限牢獄に伸ばした体を当てた、何かが拡がっていっていたが弾けてしまった。

 

《失敗しました》

 

〈そう簡単にはいかないかぁ〉

 

「無理であろう?我とレイギスの2人がかりでも終ぞこれを破壊する事は出来なかったからな」

 

ヴェルドラが言ったのを聞いてスライムは自分のスキルと共に何かを考え込んでしまった、それを見たヴェルドラは

 

「おい、自分のスキルとばかり話するでない」

 

「お前の封印を解除する為に考えている、少しは待ってやれ、その間は私が話し相手になろう」

 

そうレイギスが言いヴェルドラと話し始めた。

 

スライムは大賢者と呼ばれるスキルと話しある一つの可能性を大賢者が提案したのでそれを聞いていた。

 

話し終えたのかスライムがヴェルドラに向かって言った。

 

〈あくまで可能性だが、無限牢獄の内側と外側解析出来れば解除出来るかもってさ〉

 

「ほう?いやぁ、しかし内側からと言っても我のスキルは我と共に封印されて使えぬぞ」

 

〈情報だけ寄越してくれれば解析はこっちでやるから〉

 

「並ば私のスキルも使えるだろうお前のスキル大賢者とやらと同期し、共に演算させよう」

 

そうレイギスが言い、大賢者に自分のスキルを同期させようとしていた。

 

《告、個体名レイギス・エミリオンから、ユニークスキル求叡者が同期しようとしています、承認しますか?〉

 

(あぁ、頼む)

 

そうしてレイギスの求叡者、もといメーティスと、スライムの持つユニークスキル大賢者が同期した。

 

「しかし、それには時間がかかるであろうお前だってずっとここにいて良いのか?…ま、まぁ、我は別に構わんが」

 

〈そうだなぁ、俺も折角だから同郷の者を探したりしたい〉

 

「私もそろそろ、スライム殿以外の同郷を探す旅に出たいと思っている…すまないなヴェルドラ、また空ける事になる」

 

「…そうか」

 

ヴェルドラがスライムに対して聞き、その返答に少し寂しげな声で告げた後、スライムからある提案を持ち掛けられた。

 

〈それで提案だ〉

 

「!提案とな?」

 

〈俺の胃袋に入らないか?〉

 

それを聞いてレイギスと雷丸はスライムに対して問い質した。

 

「ほう?その提案がどうヴェルドラを無限牢獄から脱出させる事に繋がるのだ?その言葉だけではヴェルドラをただ喰らうだけにしか聞こえないが?」

 

「私にもそう言う事にしか聞こえませんでした、幾らヴェルドラ様やレイギス様の友だからと言って、素直に納得は出来かねます、説明してください」

 

そう2人から詰められてスライムも直ぐに説明した、自身の持つスキル大賢者と捕食者、更にレイギスの持つ求叡者で解析を行い、ヴェルドラが内部から破壊を試みる…胃袋の中であれば隔離され消滅の危険もないというものであった。

 

それを聞いていたレイギスは何故か直ぐに耳を塞いでいた…何故塞いでいたかは直ぐに分かることになる

 

「ふふふふふ、フハハハハハハ、フーッハハハハハハハハ!!それは面白い!是非やってくれ!お前に我の全てを委ねる!」

 

そうヴェルドラは宣言した。

 

〈そんなに簡単に信じて良いのかぁ?〉

 

「無論だ、ここでお前達が帰って来るのを待つよりも3人で無限牢獄を破る方が面白そうだ」

 

「ふふ、お前ならそう言うだろうと思っていた…耳を塞いだのは正解だったなあのままだったら、また…鼓膜が逝ってしまう所だった」

 

レイギスが笑みを浮かべながら言い耳を上げると先程言っていた内容に心配したのかスライムがレイギスに聞いてきた。

 

〈レイギスさんって随分耳が敏感何だな、というか鼓膜が破れるって大丈夫なのか…?〉

 

「問題ない、私が持つユニークスキル抵抗者の権能の中には痛覚無効も入っている、更に固有スキルとして超速再生もあるからな」

 

その返答に安心したのかスライムも納得し、話を戻した。

 

〈…1人じゃなく3人か…良いじゃないか!〉

 

「うむ!」

 

「ふふ」

 

三者三葉の反応をした後早速捕食者でヴェルドラを喰らおうとするのをヴェルドラは待ったをかけた。

 

「その前にお前にも名前を付けてやろうお前も、我に名を付けよ」

 

〈は?〉

 

「お互い同格だと言う事を魂に刻み、名無しのお前にはヴェルドラの加護を受けた名持ちの魔物になれるという事をヴェルドラは言いたいんだ」

 

「うむ、先程レイギスが言っていた通りだ」

 

スライムもそれに納得し名を考える事にしたようだ。

 

「それとレイギスよお前にも新たに名を付けたい」

 

「む?」

 

「お前と我とで同格だと言うのは既になされているがあの者とはまだであろう?だからこそ改めて名付けの上書きをするのだ、そうすれば改めて…我ら全員が同格だと魂に刻める」

 

「成程そう言う事なら私も考えよう」

 

レイギスもヴェルドラからの提案に納得し名を考えだした。

 

スライムは決まったのかヴェルドラに言ってきた。

 

〈テンペスト!テンペストなんてどうかな?〉

 

「何ィィィイイィテンペストだとぉぉぉぉ!?」

 

〈だ、ダメかぁ…?〉

 

そう言いスライムが溶けているとヴェルドラは叫びだした。

 

「素晴らしい響きだァァァァ今日から我は!ヴェルドラ・E・テンペストだあぁぁぁぁ」

 

〈き、気に入ったのかよ…〉

 

スライムが呆れていると、不意に近くから黒いオーラのようなものが気がした。

 

「…ヴェルドラよ嬉しいのは分かるが、叫ばないでくれないか?お前の喜びの代償として両耳の鼓膜が逝ってしまったのだが……」

 

「す、すまない!?レイギス頼むから斬るのだけはぁ…」

 

ヴェルドラが慌てて謝罪していると、レイギスもため息をつきながらいった

 

「…今回は特別に許す、次はない」

 

「そ、そうか…感謝するぞ」

 

レイギスがジト目を向けながら許すとヴェルドラもホッと胸を撫で下ろした。

 

「ンン!そしてお前には…リムルの名を与える」

 

〈リムルか…悪くないな!〉

 

「リムル・テンペストを名乗るが良い」

 

その瞬間スライムの中で変化がおき、リムル・テンペストの名が魂に刻まれた。

 

「さて、レイギスよ、お前にも名を付けよう…と思っていたのだがずっと同じ呼び名で呼び続けていたせいで全く浮かばなかった…なのでミドルネームとしてTの名を与える…今よりレイギス・T・エミリオンの名を名乗るが良い」

 

「あぁ、その名、確かに頂戴しよう」

 

その瞬間ヴェルドラから大量の魔素が漏れ出し、レイギスを包み込んだ瞬間、世界の言葉が聞こえてきた。

 

《確認しました。個体名レイギス・T・エミリオンが魔王種への進化を開始します》

 

「ぬぅ!?」

 

「レイギス様!!」

 

〈レイギス!?〉

 

そうして魔素の眉に包まれたレイギスは思考していた。

 

(…進化出来なかったのは条件が足りなかったからだと思ったが…成程、まさかヴェルドラからもう一度名を貰う事が私の進化の条件だったとはな…リムル達が心配している、直ぐに進化を終わらせよう)

 

そう心中で呟きメーティスを使い進化を直ぐに完了させた。

 

《成功しました。個体名レイギス・T・エミリオンは玉藻狐へと進化完了しました。》

 

そうして繭が消えると…そこに立っていたのは更に美しくどこか神々しささえ感じる程の美貌と、艶が増し煌びやかな印象を受ける九本の尻尾を携えたレイギスだった。

 

全員が沈黙していた…余りの美しさにリムルや雷丸はおろかヴェルドラでさえ、レイギスに見蕩れて惚けてしまっていたのだ。

 

「…見蕩れてくれるのは構わないが何か言ってくれないか?流石に私とて恥じらいはある」

 

そうレイギスが頬を赤らめて目を逸らすと全員が慌てて言い出した。

 

「も、申し訳ありません!余りの美しさについ惚けてしまいました!」

 

「う、うむ!我も見慣れておったとはいえ、それ程美しくなるとは思わなかったのだ!!」

 

〈そ、そうそう!俺なんて傾国の美女って言葉はレイギスさんの為にあったのかぁ…って惚けながら考えちゃったからさ!!〉

 

と全員が思い思いの賛辞をレイギスに浴びせるとレイギスが急に体を震えだした、全員何事かと心配しようとしたが直ぐにそれはかき消された。

 

「ふ、ふふふふ、ふふふふふふ…ハハハハハハハハ…アハハハハハ」

 

レイギスが笑っていたからだ、全員呆気に取られ、笑い続けるレイギスが落ち着くのを待った。

 

「ふ、ふふふふ…すまない、余りに必死に褒めてくるものだからつい可笑しくてな」

 

「な!?何か言えといっておいてそれはないであろうレイギスよ!?」

 

「仕方ないだろう…まさかお前まで惚けるとは思わなかったのだから…リムルや雷丸は仕方ないにしてもな」

 

そう言いケラケラとヴェルドラを揶揄うレイギスを見てリムルはある事を考えていた。

 

(ヴェルドラめぇ、実にうらやま…けしからん事をされおってぇ…)

 

そうしたやり取りをする事数分改めてリムルはヴェルドラを捕食しようとしていた。

 

〈じゃあ今から喰うけどさっさと、無限牢獄から脱出して来いよ?〉

 

「それまで暫しの別れだなヴェルドラ…その時に進化した私の尻尾をモフらせてやる」

 

「ふふふ、任せておけ、そんなに待たせずにお前達と相見え、勝利のモフりに浸ってやるわ」

 

そうしてヴェルドラはリムルのスキル捕食者によって封印事胃袋に取り込まれるのであった。

 

《ユニークスキル無限牢獄の解析を行いますか?》

 

〈Yes、頼んだぞ〉

 

「メーティスもな無限牢獄の解析、大賢者と共に成してくれ」

 

【了、ユニークスキル大賢者と共に無限牢獄の解析を開始します】

 

この日世界に激震が走った、天災級モンスターである暴風竜ヴェルドラの消滅が、確認されたのだ。

 

そうしてリムルが感傷耽っているとレイギスが言った。

 

「さて、私達も行くとしよう、ヴェルドラが消えた今、このジュラの大森林の近くに各国が騒いでいるだろうからな。」

 

〈そんなに凄い存在なんだなヴェルドラって〉

 

「当然だこのジュラの大森林でも神として崇められていたからな」

 

「えぇ、私は今は違いますが大鬼族の里でも暴風竜の守護神のように思っていましたから」

 

〈それってヤバいんじゃね?〉

 

「あぁ、だからリムル、ヴェルドラを体内に宿している事は決して気取られるな…どんな事をされるか分からん」

 

「私も同感ですリムル様、この事はどうかご内密に」

 

〈あぁ、そうするよ〉

 

リムルも納得し早速洞窟を出ようと歩きだした。

 

「さて、リムル、私や雷丸は洞窟への出口を知っているが、お前はもう少しこの洞窟の中で修行をしてくれ」

 

〈え、レイギスさんそれってどういう〉

 

「今のお前は他の魔物に比べれば強いがまだまだスキルや経験が足りていない、故にこの洞窟に住む魔物達のスキルを捕食者で喰らえ、有用なスキルを手に入れられる筈だ。」

 

〈分かった、そう言う事なら頑張るよ、レイギスさんも雷丸も後で会おうな〉

 

「あぁ、待っているぞ」

 

「お待ちしておりますリムル様」

 

「あぁ、それと、もし洞窟内で大きな物音や地響きがしてもそれは私達の修行の音だから気にしないでくれ」

 

〈お、おう〉

 

そうして私と雷丸はリムルと別れた。

 

洞窟の中をある程度歩いた後周辺に居た魔物を雷丸と共に切り伏せ簡易の修行場を作った。

 

「さて雷丸、今の私の力を最適化する為にも少々付き合ってくれ」

 

「は!全霊で当たらせて頂きます、レイギス様!!」

 

そうしてリムルと合流する数日間私は進化した力と新たに得たユニークスキル呪術者とエクストラスキル作成者や魔力妨害の力を最適化させていった。

 

そしてそれから数十日、私はすっかり力を最適化する事が出来、雷丸も剣の腕を上げていた。

 

そして、私達は封印の洞窟の出口前でリムルと合流した。

 

「リムルか、その様子だと様々なスキルを獲得出来たようだな」

 

「おう、レイギスさんも進化した力を馴染ませたみたいだな」

 

「む?お前喋れるようになったのか?」

 

「あぁ、別れた後に戦った魔物の中にジャイアントバットってやつがいてさ、そいつのスキル超音波で喋れるようになったんだ」

 

「成程…あの蝙蝠のスキルか、それ以外にも多数獲得し、ものにもしているようだ」

 

〈やっぱりレイギスさんにはお見通しかぁ…〉

 

「ふ、私を欺きたいならもっと腹芸を磨いた方が良いぞ?」

 

そうしてレイギスとリムルが話していると不意に洞窟の扉が開こうとしていたのでレイギス達は岩陰に身を隠しレイギスが新たに得たスキル呪術者で認識阻害をかけてやり過ごす事にした。

 

そうして聞いているとこの世界の人間…恐らく冒険者であろう三人組が何やら話していた。

 

しかし一つ不可解な事がリムルの中であったためレイギスに小声で聞いてみた。

 

「なぁ、レイギスさん、あいつらが言ってる変じゃないか?レイギスさんは外にも出ていたんだろ?だったらなんで300年間誰も出てないなんて事になるんだ?」

 

「それは私が転移で外に出て且つ魔素を完全に抑え気配を偽っていたからだな」

 

レイギスがそう説明し終えると冒険者の一人が隠密のアーツを発動させ洞窟内に入っていった。

 

「…リムルあのアーツを見て何を思ったのか正直に話せ」

 

「え!?いや、あんなアーツがあるなら友達になりたいなぁって思ってさはは、ははははは」

 

「はぁ、まぁ良い…行くぞ」

 

そうしてレイギス達は洞窟の外へと出たのであった。

 

 

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