東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんお久しぶりなくるくる雛です。
ひとまず皆さんに言うべきことが一つ…投稿遅れて申し訳ありませんでしたあああ。
活動報告で連絡致しましたが、急にパソコンがネットにつながらなくなってしまいまして投稿が不可能な状況になっていました。
活動報告は文字数が少なめなのでスマホからでもやれるのですが小説のような文字数の多いものだとパソコンでないと厳しいものがありまして、そのために投稿をストップしてしまいました。
こんな作品でも待って居てくれていた皆様には申し訳ございませんでした。
それでは久しぶりの今回もどうぞ!


第一三話 道場破りではない

次の部活見学はどこに行くか…俺は学園案内のマップをみながら考える。

 

(この後買い物にも行くから行ける部活はあと3つが限度か…じゃあまずこの部から行ってみるか。)

 

俺はどこの部へ向かうかを決めると校舎から出て体育館と繋がっている和風の建物へと向かった。

その建物の入り口には武術部と書かれた表札のかかってある入り口で「すいません」と中の人を呼ぶと直ぐに扉が開かれた。

 

「何か御用ですか…ってあなたは転校生さん?」

 

扉を開けた女性の声に少しの疑問が混じっていた。

その女性は紫色の髪をポニーテールに束ねた美人という言葉が適切な女性だった。

少し見とれていると彼女が話しかけてくる。

 

「何かご用でしょうか?」

「ちょっと部活見学をしていてな、入ってもいいか?」

「あぁ成程、別に構いませんよ。」

 

そう言って俺を中へ招き入れる。

 

「へぇこの道場、外に庭まであるんだな。」

「えぇ、実践的に稽古をするには必要ですから。」

「俺の前にいた家の裏にも道場があるがここまですごくはなかったな…」

「そういえば武術を学んでいるのでしたね。」

「あぁまだまだじいちゃんや親父には勝てないけどな。」

 

そういって俺は二人のことを思いだす。

じいちゃんには俺は一生かけても勝つことはできないだろう、だが俺はあの親父は絶対に超えて見せる。俺は奴を絶対に…

 

「どうしました?顔が強張っていますよ?」

 

はっと気づくと彼女が前から覗き込むようにこちらの顔を見ていた。

 

「いや、問題ない。少し考え事をしていただけだ。」

「そうですか。ならば良いのですが。」

 

まだ彼女はすこしこちらを訝しげに見ているので俺は話題を変えることにした。

 

「そ、そういえばあんたの名前を聞かせてくれないか?俺は信貴峰…」

「信貴峰空華さんですね。同じクラスなんですから覚えておりますよ。先ほどのクレープは美味しかったです。私の名前ですがとりあえず部の皆を呼んで一緒に言うとしましょう。」

 

彼女はそう言って道場にいた他の人たちに呼びかける。って全員クラスで見たような…

そして全員が集まった所で皆が自己紹介を始める。

まずは銀髪のおかっぱ頭の少女から自己紹介が始まった。

 

「私は魂魄妖夢です。この部活の副部長をしています。」

 

そういって手を差し出してくる、俺はそれを察し握手をする。

次いで自己紹介をしたのはピンク色のロングの髪で無表情な少女だ。

 

「我は秦こころ「無理に芝居口調にしなくていいですよ。」…私は秦こころ、よろしく。」

 

言い終わった後こちらに握手をしてくる…なんだろうなこの子が依姫さんにつっこみを入れられた時に老女のようなお面をかぶってから少しだけ落ち込んでるように見えるのは。

次は私ですねと言って猫耳?を頭につけ尻尾を生やした白髪の少女がこちらに語りかけてくる。

 

「私は犬走椛です。新聞部と掛け持ちでやっています。同じクラスでもあるのでこれからよろしくお願いします。」

 

あぁよろしく頼むと握手をする。

最後に先ほどのポニーテールの彼女が自己紹介をする。

 

「最後に私は武術部部長の綿月依姫です。本当はもう一人部員が居るのですが本日はお休みだそうです。」

「そうか、それじゃあ依姫さんこれからよろしく頼む。」

 

そう言って俺は手を差し出すが彼女は少し顔を赤らめて前で組んでいた手を後ろで組みなおした。

なんだろう握手が苦手なのだろうか。と考えていると秦のさんが話し始めた。

 

「実は部長は初心なのだー。」

「こ、こら!こころ!」

「あぁ成程…嫌われてるのかと思ったよ。」

「いやそんなことありませんよ!?」

「本当か?内心貴様の汚い手など触れられるか!とか思ってたりしてないか?」

 

そういって少し肩を落とすフリをする。

 

「だ、だからそんなことはありませんって!むしろ少しカッコい…コホン!」

 

依姫さんは何かを暴露しかけて咳払いでごまかした。初対面の印象は固くて馴染みづらい人かと思ったがいじると中々に楽しい人のようだ。

そんなことを考えていると隣から犬走さんが話しかけてきた。

 

「信貴峰さんは武術を習っていたんですよね?」

「あぁ名前を付けた奴の感性を疑う名前の拳法を学んでいる。」

 

少しだけ本音を混ぜたがそれには突っ込んでこず犬走さんは話を続ける。内心つっこみが欲しかった俺様である。

 

「それじゃあ少し手合わせしませんか?」

「手合わせ?俺と?」

「駄目ですか?」

 

手合わせか、随分ご無沙汰だし別にやってもいいんだが…稽古はいつもしているが対人戦の腕がなまってないかな。

 

「多分腕がなまってるとは思うがそれでもいいか?」

「えぇ構いませんよ。」

「わかった。それじゃあ籠手と脛当てを貸してもらえるか?」

「籠手と脛当てですか?別に構いませんが他の防具はいらないんですか?」

「あぁ他はいらない。」

 

俺がそう言った後、直ぐに籠手と脛当てが用意され手合わせをすることになった。

 

 

 

 

 

「準備はいいですか?」

「いつでも大丈夫だ。」

準備も終わり俺と犬走さんの間に5メートルの空間を開け対峙する。

 

(犬走さんは白色に椛の絵を描いた盾と竹刀か…盾はそのまま守りにも使えるし打撃武器としても使えるから面倒だな。)

 

「それでは…はじめ!」

 

綿月さんの声で試合が始まった。

 

「ってい!」

 

犬走さんが一気に距離をつめ縦に振りおろしてくる。

俺はそれを左へ体を逸らし回避する。

成程基本は抑えているってタイプか…でも。

 

「ふん!」

 

俺は犬走さんの左肩を狙う起動でハイキックの回転蹴りを放つ。

だがその動きを犬走さんは読み軌道に合わせて盾を構えに入る。

 

(よし!予想通り!ここから…)

 

俺は回転蹴りの軌道を大きく上に変更し膝が下を向いた状態になるまで内旋させ、犬走さんの頭上から攻撃する。

 

「くっ!」

 

犬走さんは横に振りそうになっていた盾を上にあげ俺のブラジリアンキックをガードする。

凄い動体視力と運動神経だな、だが基本に忠実すぎてフェイント等の経験で手に入れる技が欠けている。

武術を学んでからそんなに日数が立っていないんだろう。

とりあえず、他の格闘技の技はこの辺りにして天星拳の技を使うか。

まぁほとんど合気道とか柔道みたいな感じだがな。

 

「すー…はー…せやあぁ!」

 

犬走さんは少し距離を取り一度深呼吸した後覚悟を決めたのか盾を正面で構えた状態で突っ込んできた。

俺は正面から受ける覚悟を決め、身構える。

そのまま犬走さんは盾を前から外し全力の力を籠めた突きを放ってくる。

ふむ、速さは凄いがやはりフェイントなどがない動きだどうにも見切れてしまう。

 

「はっ!」

 

俺は突きを右から左へ左手を使い犬走さんの突きを逸らす、そしてそのままかかとで足払いをして犬走さんの体制を崩す。

そのまま右手で首の後ろ部分の服をつかみ力を籠めて手を斜め後ろへと降ろす。

すると体勢が崩れていたので犬走さんはあっさりと半回転し、背中を打った。

相手の突進の威力を利用する天星拳の基本技・流影だ。

相手の勢いを利用する分それなりに威力はあるがこんな簡単に半回転するとは犬走さんってものすごく軽いな。

まぁ一先ず…

 

「俺の勝ち…でいいか?」

「…はい」




今回もお読みいただきありがとうございました。
自分の中で椛は基本はできるけど応用は自分ではできないイメージです、真面目といったほうがただしいかな?
久々に投稿したばかりで皆様には悪いのですがこれから2月くらいまで投稿は少しだけ遅れるかもしれません。
ですが最低、週に2、3回は投稿したいと考えておりますので一週間投稿しないことは無いと思います。
連絡は以上です、それでは皆様また次回!
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