東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんまたまた三日目あんちきしょう、くるくる雛です。
今回はあの人の話です。
それではどうぞ!


第一五話 昔語りと商店街

俺は校舎から出て自転車置き場へと向かい、鍵を外し下校する準備を始める。

 

「あー、やっぱ鍵二つ付けとくのは面倒だな。防犯対策だから仕方がないが…」

 

そう一人で呟いていると俺の後ろから声をかけられた。

 

「おや、空華じゃないか。まだ帰っていなかったのか。」

「あ、慧音先生。今まで部活見学していましたから。」

 

そうか、と慧音先生は呟き、俺の3つ隣の自転車の鍵を外し始めた。

 

「慧音先生も自転車何ですか?」

「いや、普段は車なんだが今車検に出していてな。だから今日だけ自転車なんだ。」

「成程そういうことでしたか。」

 

なんだ、慧音先生美人だから少しだけ毎日ここで会えるかと期待したんだが。

…そういえば慧音先生って何歳なんだろうな。見かけではもう完全わかんねえし。ただ俺が小5の頃にはもう教師をしていたから…いや小2の頃にも廊下では見かけていたからあのとき二十歳としても…単純計算で29か。

嘘だろ!?しかもこれ20歳と仮定した話だし実際はもっと上の可能性もあるってことだろ!?

俺が驚愕の事実にびっくりしていると鍵を外し終えたのか慧音先生が自転車にまたがっていた。

 

「そうだ空華。お前今日は買い物に行くのか?」

「え、はい。今日は駅前の商店街で買い物して帰ろうかと思ってますが。」

「そうか、だったら一緒に行ってもいいか?私もちょうど買い物に行こうと思っていたんだ。それに普段は車だから商店街はつかわなくてな。」

「別に俺は構いませんよ。拒む理由がないですから。」

 

そう言って俺は慧音先生と商店街の入り口へ向かった。

 

 

 

 

 

「たまにはこういう場所も活気があっていいな空華。」

「そうですね先生。俺も前の街だとスーパーとかショッピングモールばかり行ってましたがこういう所も良いものですね。」

 

そんなわけで俺は今慧音先生と商店街に来ている。商店街までの道中?慧音先生は真面目だから自転車で走る時に縦に並んで走るから話す場面なんてなかったよHAHAHA。

 

「そういえば空華。お前は今日の夕飯は何にする気なんだ?」

「今日ですか?今はこれといって決めてないですね。色々と商品を見て決めようと思ってましたから。」

「そうか。だったらとりあえず色々と歩いてみようか。」

 

そうして俺と慧音先生は商店街に入っていく。

 

「へー商店街って聞いてすぐに思いつくのは肉店とか八百屋くらいしかありませんが結構いろいろあるんですね。」

「そうだな。それに近頃はスーパー等におされて潰れていく商店街も少なくないというのにここは頑張っているな。」

「じゃあまずは肉を見に行っていいでしょうか慧音先生。」

「あぁ構わないが、空華。」

「何ですか?」

「学校の外でまで先生と呼ばなくてもいいぞ。それにお前も小学校の頃は魔理沙と同じく呼び捨てだっただろう。それにいっそのこと敬語じゃなくてもいいさ。」

 

…そういえばそうだったな。

慧音先生なんて呼ばずに慧音って呼び捨てにしていた。口調なんかも魔理沙の様な口調だった。

案外慧音先生も魔理沙に対して照れ隠しの頭突きで怒っているのは昔を思いだすからそのままにしているのだろう。

 

「でもこの年で呼び捨てにするのは恥ずかしい者があるぞ?同年代ならともかく、口調は御言葉に甘えるが。」

「おや、空華もそんなことを気にするようになったのか。」

「そうだよ、先生こそこんなイケメンに呼び捨てにされたら案外恥ずかしがるんじゃないか?」

「あはは、案外そうかもしれないな。」

 

そんな風に軽口を叩きあいながら肉屋の前まで来ると慧音先生は料理を考え始める。

 

「このひき肉でミートボールにしてから酢豚にしても良いが、こちらの薄切り肉で冷しゃぶにするのも悪くないか…ふむ、どうするか。」

 

その真面目に考えている慧音先生の横で俺は(もうこのメンチカツでいいかな。)なんて適当に考えていた。

 

「そういえば慧音先生って一人暮らし?」

「ん?あぁそうだが、それがどうかしたか?」

「いや、一人暮らしにしてはまともに食事をするんだなぁと。」

「私も昔は割と食事なんかはおろそかだったが、最近は一人暮らしでも余裕が増えてきたからな。できるだけまともな食事を取るように心がけているんだ。店主さんこれを包んでもらえるかな?」

 

慧音先生は買い物を済ませ店を出た。外で待って居てはくれているが待たせるのも悪いだろう。とりあえず俺はメンチカツを3つをパックに入れてもらいコロッケを2つ手で持つための紙の入れ物に入れて貰って金を払い店を出た。

 

「待たせたな。それとほいっ。」

 

俺は手に持っていたコロッケを一つ先生に差し出した。

 

「おや、いいのか?」

「いいさ。それに商店街とかの肉屋って言ったらやっぱりコロッケだしな。」

「それじゃあありがたく頂くよ。いただきます。」

 

そう言って先生はコロッケを小さく一口食べると予想外に熱かったのか口をしきりに動かしている。

その様子を見て俺は苦笑し気を付けながら先生に続きコロッケを一口食べる…熱っ!?

やべぇこの熱さは揚げたてのやつだ。いや、普通に考えたら当たりなんだけどこれは熱すぎる。

苦戦しながらもどうにかコロッケを飲み込むとホッと一息、すると隣で慧音先生も同じことをしていてお互いに顔を合わせ何だが二人とも笑顔になってしまった。

 

「熱いなこのコロッケ。」

「あぁ、熱いな。そういえば空華は給食とかでもコロッケが好きだったな。」

「そういえばそんなこともありましたね。」

「空華は何故かコロッケの余りを取り合う時のジャンケンで負けたことがなかったな。」

「あれそうだっけ?」

「そうだよ。だからみんな私が引っ越す前位になるともはやジャンケンにすら参加しなくなってしまっていたよ。」

 

ア、アレーソンナコトオボエテナイナー

って今考えてみると慧音先生が引っ越した理由って…

 

「そういえば話は変わりますが先生が引っ越した理由って能力が発現したからか?」

「いや、違うな実は私はお前達のクラスを請け負う前から能力は発現していた。でも私は完全に能力を操ることも抑制できることもできたからここ以外でも働けていたんだ。」

「へ?そうだったのか?」

「あぁ私はもともと能力の…いや、使える力の上限が少なくてな。比較的楽に操ることができたんだ。それにもし能力が暴走してもすぐに修復ができるからな。」

「ふーん、じゃあ何で引っ越したんだ?」

「こっちでの教師が足りなくなってしまったんだ。能力持ちの教師なんてそういないからな、それで私が呼ばれたんだ。」

 

そういうことか。ひょっとして見かけが変わらないのもそのあたりが関係しているのか?

 

「そういえば空華。お前は本当にかっこよくなったな。その顔だともてたんじゃないのか?」

 

慧音先生が邪心のない顔で聞いてくる。多分純粋な質問なのだろうがその質問をするのは実際どうよ慧音先生…

先ほどこちらも質問をしたのでとりあえず答えることにはした。

 

「ああ、そうだな何人かの女子からラブレターをもらったり告白をうけたりはしたよ全部断ったけど。ほとんどが化粧がひどかったりまともな噂を聞かない奴らだったしな、まともな人たちもいるにはいたが武術に集中したかったという理由もある。でも大概そのあとに体育館裏であなたを待って居ますとかいう男からの熱烈なLOVEコールもあったがな。」

「そ、そうか。というかその男達は大丈夫だったのか?」

 

…慧音先生地味に呼び出された俺の心配じゃなくて呼び出した男たちの心配してることに気づいてるか?普通逆だよ?少しだけ傷つくよ?

なんて内心で思いつつも返答する。

 

「あぁ、俺が本気で一睨みしたり威圧をしたらほとんどのやつが逃げた。逃げなかったのは複数人で来た奴らばっかりだよ。」

「何か察しが付くがそいつらはどうしたんだ?」

「え?とりあえず一番最初に殴りにかかってきたやつの拳をワザと食らって正当防衛を成立させてから本気の一発を腹にあてた後、首を狙って気絶させてまだやるかどうかを聞くと大概逃げていった。」

「…お前首を狙うのは危険だからやめておけよ?」

「大丈夫ですよ。ちゃんと正しいやり方を心得ていますから。」

 

そう笑いながら返すと慧音先生は苦笑いで返してきた。別に俺だって喧嘩したくてしてるわけではないんだが…

そんな話をしながら商店街で買い物を終えて慧音先生と分かれた後帰路についた。

 

(さて、明後日の出し物を考えないとな。)




今回もお読みいただきありがとうございました。
やっと1日目が終わったあああああああ!!
一日にどんだけ話数かかってるんですか…次に書きたい話いろいろあるのに…
と、とりあえず次回からもよろしくお願いします。
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