東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
今回は少し中身が少ないですがご了承ください。
それではどうぞ!


第一六話 朝のまどろみとか…ないな

慧音先生と一緒に商店街を回って次の日。

俺は昨日の椛との手合せで割と腕がなまっていることを思い知り、朝から学校へ行く準備をしなければならない時間まで家にある広い庭で稽古にはげむことにした。

とはいっても基本は受け身の技が多いのでまともな稽古は出来ないので正拳突きと足技を組み合わせたりして放っているだけである。

 

「うーむ…やはり掴み技ができないのは難点だな。あの武術部に入ってみるのも悪くはないんだが…」

 

と、呟きつつ足と拳をふるい続ける。

そして俺は今能力を手に入れていることを思いだし一つの考えが思い浮かぶ。

 

「ひょっとして俺、あの漫画の技が使えるのか?」

 

その技は俺が昔読んでいた●●の拳という漫画に乗っていた技で、作品中ではその武術の歴史の中で最も華麗な技を持つ男が使っていた技だ。

 

「ちょっとやってみるか。」

 

庭にある大きい岩に向かい頭の中で能力の使い方とその技をイメージする。

俺にかかる重力の流れを正面斜め下にしてそちらに跳ね、空気抵抗を極限まで流す。

さらに全身の力を右腕一本に流す。

そのイメージに集中しイメージが固まったら一気に飛び出し能力を発動する。

すると俺が感じたことのない速さの世界を体感しその速度のまま岩をその体制のまま出せる全力で殴る。

そしてそのまま岩の上を通り越し着地する。その後で岩に一瞬にして大きなヒビが入り砕ける。

その音を聞き俺は口からフッとハードボイルドっぽく息を漏らし言った。

 

「ってぇえええええええ!!!」

 

やばい。これ、技は真似できたけどもんのすげぇ痛ぇ!

本当は手刀だが流石にそれは身体的に厳しい、というか絶対に手が折れそうなので拳にしておいたが成功だったな。

これは紫さんのくれた本に載っていた霊力を操れるようになったら使えるんだろうか…まぁともかく。

 

「これは使いたくないが一応、技の完成だな。」

 

だが、これでも親父を超えれはしないだろう。

 

「あの、クソ親父は今考えていれば絶対に能力を持ってやがるな。そりゃ今まで勝てねぇわけだ。」

 

だが今は俺も能力を持っている。条件は対等になった、だったら後はアイツを超えるために努力するしかねぇ。

だが時間が来たので一先ず俺は飯を食べることにした。

 

 

 

 

 

家を出た後、俺は駐輪場で自転車を止め、教室に入り鞄を自分の机に置き、本を読み始めれるわけもなくやはり霧雨さんと妹紅に絡まれていた。

 

「それでさ、私が拾った財布を交番に届けたって話をしたら皆驚いた顔をするんだぜ、ひどく思わないか信貴峰?」

「その時も慧音が皆にいじられてな、そういえば昔もあんな感じでいじられてたのか信貴峰?」

 

絡まれてから10分経つがずっとこの調子だ…お前らなんで二人別々の話を延々と続けていられるんだ。

おかげで聞いている俺は二人の話を同時に聞き理解して言葉を返すというプチ聖徳太子をやる羽目になっている。

そのせいか少し頭が痛くなってきたのであぁ、とかそうだな、とかの生返事で返していると二人が顔を近づけてきて。

 

『なぁ聞いているのか信貴峰!?』

 

とか少し声を強めて言ってきたのでとりあえず俺は心の中の言葉を出さしてもらった。

 

「とりあえずいい加減一人ずつ話せ!」

『え?お前(信貴峰)は私と話してるんじゃなかったのか?』

「ナンテコッタイ…」

朝のホームルームまでの時間をそんな風にグダグダに過ごした。

 

 

 

 

 

朝のホームルームを告げるチャイムが鳴り聖先生が姿を見せる。

 

「皆さんおはようございます。今日は連絡しないといけないことがありますから皆さん座ってくださいねー。」

 

聖先生の柔らかな声色に従い駄弁っていた皆が話をやめ自分の席に座る。

あんな優しそうな先生はなめられることもあるが聖先生は人望があるんだな。

 

「今日は私を含め職員の皆様が昼から出張なので授業は午前中だけです。それと…」

 

淡々と連絡事項を告げていく。

それを学生らしく適当に聞き流しながら出し物の内容を頭の中で確認していく。ふむ、これなら問題ないよな?

そんな確認を終えると聖先生が最後の連絡を始める。

 

「それじゃあ皆一時間目に紫さんから発表があるそうだから皆放送に耳を傾けておいてくださいね。」

「紫の発表か…何かまた変なことをする予感がするぜ。」

 

訝しげな表情と共に霧雨さんが呟く。

あの反応から察するに今までに何かろくでもないことをしてきたんだろうか。

最近紫さんの初対面の印象に清楚を抱いたことに関して俺の目は節穴になってきたのではないかと心配を抱いている。

 

「それじゃあ礼の後に信貴峰さんは私の所まで来てください。今回は妖夢さん号令をお願いします。」

「わかりました、起立!礼!」

 

魔理沙さんに劇のことで頼みたいことがあったのだが、一先ず呼ばれたので俺は聖先生の元へと向かう。

 

「信貴峰さん。昨日のプリントの件ですが出し物に何か必要なものがございますか?」

「はい。劇をするのでここに書いてある衣装が欲しいんですが、この学園にありますか?」

 

そう言って俺はプリントを渡し内容の確認をしてもらう。

聖先生はじっくりと確認した後しっかりと頷き、プリントを懐にしまう。

 

「これなら紫さんに頼めば全部用意してくれるでしょう。それよりも劇なら割と人数が必要ですがそれは大丈夫なのですか?」

「はい、はたてさんに頼んで声をかけてもらうようにお願いしています。多分大丈夫です。」

「そうですか、衣装を見ただけでは何をするかこんがらがってしまいますがどんな話になるか楽しみにしておきます。」

 

その話の後に俺は霧雨さんに劇に出てくれないかと頼んだ所簡単にOKの言葉をもらい紫さんの放送が流れ始めた。




今回もお読みいただきありがとうございました。
うちのらんしゃまは生徒が第一なので普通に紫に逆らいます。
劇まであとどのくらい話数をつかうことやら、それではまた次回。
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