東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

2 / 82
どうも皆さんくるくる雛です。
今回はリメイク…というか大幅な訂正版です。
正直に言って内容はほとんど変わりませんがそれでも良ければどうぞ!


第一話リメイク 日常からの解放

転校という名の解放

 

5月の中ごろのとある金曜日、俺はいつも通り枕元に置いてある携帯のアラームに苛まれながら起床し、そのまま頭が働いていない状態で義務的に父に挨拶を、母にすこし感情のこもった挨拶をしながら朝食のトーストを食し、寝ぐせを直したりして身だしなみを整え、起きてから20分もかからず家を出て学校へと向かった。

通学は基本的に自転車を使用している。

雨の日には電車を使ったりもするが、朝から体を動かした方が頭の電源が入りやすいという理由から家から2、3駅離れた学校まで自転車で通学している。

 

(そろそろ空気を入れないとパンクするな。帰ったら空気をいれよう。)

 

そんなことなどを思いつくままに頭の中で考えているとあっという間に学校へとついてしまう。

俺は学校の敷地内にある自転車置き場へと自転車を止めて教室へと向かう。

自分の教室につくまでに数人の教師とすれ違い、挨拶をしながら教室へと向かう。

そんなこんなで自分のクラスにつくと、既にある程度固定されてしまっている朝早くから登校する男女混合連中がいた。

おはようと手を上げながら軽く挨拶をして自分の椅子に座る。

そんな俺に対し手彼らも俺に挨拶を返してくる。

 

(いやぁ、最近やっと皆挨拶を返してくれるようになったなぁ)

 

じつはこの信貴峰という男、高校に入ってすぐに自分を鍛えるために剣道部に入ったのだが先輩の態度が気に入らないといって先輩達と喧嘩をしたことがあり、同学年からは避けられていたのだ。

 

(さてと、アイツはまだ来てないか、なら次の電車だな。)

 

と自分の話相手がくるまで読書でもするかと本を取りだそうとすると

「なぁ信貴峰お前今日の英語の予習やってる?」と連中の中にいた一人の男から声をかけられた。

 

「勿論やってるよ、単語も英訳も問題もな。」

 

正直心の中ではまたかと思っていたが、まぁいまさらかと流しながらノートを渡す。

 

「まじか!問題までやってるのは助かる!」

 

少し借りるな!と無駄に大きい声で言ってまた連中の中に戻っていく。

少しでもいい印書を持っといてもらいたいので愛想よく手を振った後、15分位読書をしているとぞろぞろと教室に他の生徒たちが入ってきた。

もはや朝の見慣れた光景で、電車通学の奴らが到着した証拠だ。

俺はその中にいつも話をしている友人の姿を見つけたわいもない話をして時間を流した。

 

 

 

 

 

一日の授業も終わり、帰りのHRの挨拶が終わるか終わらないかの時間で教室の外へと飛び出す。

早めに学校を出ないと駅へと向かう生徒で自転車が漕ぎにくくなるからだ。

後ろからまたねーとか帰りにワックいかねー?等という他の奴らの声が聞こえる。

早めに学校を出ることには成功したらしい。

無駄に勝ったという感情を抱きながら今日もこのまま家に帰りゲームしたり勉強したりしてまた一日が消費され、特に刺激のなかった一日が終わるんだろうなと考え帰路についた。

 

 

 

 

 

帰る途中に俺はコンビニでまだ飼ってなかった今週の週間雑誌と読みながら食べる用にアイスでも買うかと考え、コンビニへと向かうために少し入り組んだ路地裏へと入ると俺のクラスメイトが大学生と思わしき奴らに絡まれていた。

 

「ねぇ君可愛いね~俺たちと一緒に遊びにいかな~い?」

「いやです!離してください!」

 

どうやらナンパのようだ。というか今時あそこまで典型的なナンパするやつもいるんだな。

もはや教科書に載せてやりたいくらいだ。

 

「そんなに邪険にしなくてもいいじゃない。楽しませてあげるからさ~」

「そうだよ!それに少し付き合ってもらうだけでいいんだって。」

「嫌です!あなた達みたいな3人一緒でないと女性に話しかけもできない人たちとなんて拒否します!」

 

おおう、なかなか言うなあいつ、ただ彼女の返し方は良くない。ああいう奴らは総じて沸点が低い連中が多い。

多分すぐに出も奴らは切れるだろう。

仕方ない今のうちに止めておくか。

 

「はいはいそこまでにしとこうぜお兄さん方、この子嫌がってるしさ。それに、女性は捕えて自分の所に置いておくんじゃなくて口説いて自分の近くにいさせるもんだぜ。」

 

そう言いながらクラスメイトをつかんでいた手を離させる。

するとナンパ共の一人がこっちに向かってメンチを切りながら邪魔すんなと言い放ってきた。

やれやれ、話はあんまり意味なさそうだ。とりあえずお話(物理)になりそうだ。

まぁこっちから殴ると世間体が良くないから挑発して手を出させるか。

 

「クラスメイトがアンタらみたいな今更珍しい位の古典的なナンパをして、女性の扱い方もなってない奴らに話しかけられてたら邪魔もするだろう?それともお前らはこんな状況でも関係がないと切り捨てる自己中の塊か?あぁ、だからモテなくてナンパしてるんだったな。これは失敬。」

 

とりあえず即興で頭の中でこいつらを怒らせれそうな言葉をまくし立てる、そして俺の予想道理ナンパ共は殴り掛かってきた。単純すぎるだろ。

だが俺にはまともに当たることは無く腕をかすめるだけだった。

ナンパ共はその状況に驚いていたがおれには稀にあることなので特に驚きもせず反撃へと移る。

まず大分力が籠っていたが俺に拳があたらなかったため、よろめいているナンパAの背中に軽く肘鉄をかましてこけさせる。

隙を付いてナンパBが俺の顔目がけて上段蹴りを繰り出してくるが今度はかすりもしない。俺はそのままもう一方の足を刈り上げこいつもこけさせる。

ここまでは良かったのだが残り一人の相手をしたときに問題が発生した。

ナンパCは俺の顎をめがけてアッパーをしてきたので俺がそのアッパーに手をあてて弾いた。

すると弾いた拳はそのままナンパ野郎の顔にめり込んだ。

ただ顔に当たっただけならば問題はなかったのだがめり込んだのだ。

 

「は?」

 

この光景には流石に俺も呆然として疑問の声がでてしまった。

他のナンパ男はその光景を見て逃走。

その後状況をどうにか確認した俺は救急車を呼びクラスメイトと共に事情を話し一先ず家に帰ることになった。

 

 

 

 

 

先ほどの奇怪な現象のことをずっと考えながら家へと着き、自転車をガレージに置いて玄関へ向かう。

家の玄関に着き靴を脱ごうとすると母と父以外の靴が並べられていることに気がついた。

来客が来ているのかと思い、少し小さめの声で一応ただいまと言って家に上がった。

 

「おかえり空華ーちょっとこっちに着なさーい。」

 

(客が来ているのに俺を呼ぶ?さっきの件の話か?いやそれにしては早いか。)そんな疑問を浮かべながらも母の声がした部屋へとはいる。

 

「俺に用事か母さん。」

「そうよ、と言っても私が、ではなくてあの人があなたに用があるみたいよ。」

 

部屋へと入ると少し考え事をしている顔の母と清楚差と妖艶さを感じる美人が対面に座っていた。

その女性は俺の顔を確認するとつややかな唇を開く。

 

「初めまして私は八雲紫というものよ、あなたが空華君ね?」

 

笑顔のまま女性が訪ねてくる。

 

「はいそうですが…何か自分にご用でしょうか?」

 

事情は分からないがとりあえずお客ではあるので口調を敬語っぽくしておく。

 

「えぇ実はあなたに転校してもらいたくてね。」

「え?どういうことですか?」

 

いきなりの宣告に口がポカーンと開き、つい敬語を忘れてしまった。

 

「まぁまぁ、ちゃんと説明するから聞いてね?この世界には偶に能力を持った人間が生まれてくるの。ほとんどの場合は生まれた時に能力がわかるのだけれど、あなたは何故か今まで発動せずにいた。眠った状態にあったのね、それで今日偶然能力が発動してしまったのよ。」

「能力?何を言ってるんですか?そんなもの現実にあるはずが…っ!」

「その反応、心当たりがあるのよね?」

 

何故か女性は確信がある様に言ってきたがともかく事情を説明する。

 

「はい、実は…」

 

 

青年説明中

 

 

「成程、私が調べた能力の発動時間とぴったし重なるわね、それにどう考えてもそれは一時的にあなたの能力が暴走した結果ね。」

「やっぱりか…ちなみに自分の能力ってわかりますか?」

「『流す程度の能力』よ。ただ流すと言ってもその仕方によれば本来以上の力で使えるみたいだけど…まぁそれはあなたの発想力しだいね。」

「それであのナンパ野郎は顔に拳がめり込んだのか…」

「えぇ、ちなみに彼は私がどうにかしておいたわ、命には別段問題はないわよ。ただ、これでわかったでしょう?あなたの能力が一般の社会に紛れる危険性が。他者の命を奪いかねない可能性が。」

 

確かに危険だ自分にその気がなくても人を傷つけ、下手をすれば殺してしまう可能性すらもあるのだから。

それにしても転校か、普通ならいきなり転校しろと言われても受け入れないものなんだろうな。だけど俺の場合は話しが別だ。

俺は今の生活に文句があるわけではないがもう少し一風変わった刺激が欲しかったところだ。それに俺に能力があると驚きもなしに言えるということは多分

 

「…あなたが自分を連れていこうとしている所には自分みたいな能力を持った人がいるんですか?」

「勿論♪むしろ能力を持ってない人のほうが少ないわ。」

 

やっぱりか。これは刺激に満ちた毎日を過ごせるかもしれない、と考えを固め母に話しかける。

 

「なぁ、母さん俺「行ってきなさい。」え?」

「あんた、その顔をみるからに行きたいんでしょ?だったらあなたが後でいけばよかったと後悔しないようにした方がいいわ。それとも私の元から離れたくないのかしら~?」

「はは、冗談そんなマザコンじゃねぇよ…ありがとう母さん。」

「礼なんていらないわ。それよりもあんたが後悔しない選択をしなさい。」

 

そうして女性に顔をむけ転校するという意思を伝える。

 

「えぇわかったわ。」

「それで引っ越しはいつ頃にすればいいでしょうか?」

「そうねぇ、実はさっきのケンカなのだけれど他の一般人にみられていてね、少し騒動になりかけてるの。だから休みの内に移動したいのだけれど。」

「休みの内…ですか?」

 

ふむ、と少し考える、確かに騒動になっているなら早めに移動した方がいい、だがいくらなんでも早すぎる。

それに最低限友人には引っ越しする事を直接会って伝えたいが…

 

「もう少し日数はいただけないでしょうか?」

「私は別にかまわないけれど、あなたが嫌な思いをするわよ?」

「嫌な思い?」

「そう、あなたは1年前部活の年上の人たちとケンカしたでしょう?そして今回の能力の暴走とはいえはたから見ればあなたが相手の顔に拳をめり込ませた様に見える状況。周りからの目線はどうなるかしら。」

「…!」

 

そうか、いくら相手がナンパ野郎とはいえ俺が手を出したのは事実。それにはたから見れば俺が意図してあの能力を使ったと考えるのがふつうだ。

そうなるとまた皆俺から離れてゆき挨拶をしてくれないなんて生易しい状況では済まなくなるだろう。

それに下手をすればこの話を聞いたマスコミとかも動き出す可能性もある。そうなれば騒ぎは更に拡大する。

 

「わかった?土日の内に移動する理由が?」

「わかりました。じゃあ引っ越す日ですが…そうですね土曜日、明日の朝9時でお願いできますでしょうか?」

「明日の9時?」

「えぇ、引っ越して一日は荷物整理で潰れるでしょう。でも町の様子などは大体見ておきたいのでそれ様に一日を、と思いまして。」

「あぁそういうこと、別にかまわないわよ。それでは明日の9時に迎えに来るわ。」

「ありがとうございます、八雲さん。」

「どういたしまして。それじゃあ準備をしておいてね。」

「はい、ところで八雲さんの能力は何なんですか?」

「私?私は『境界を操る程度の能力』よ。」

「境界、ですか?」

 

いまいちピンと来ない能力だ。

 

「まぁ大体は移動能力とでも考えてくれてもいいわ。それと、私のことは八雲、ではなく紫とよんでいいわよ。」

「わかりました紫さん、それでは明日は…もとい明日からお願いします。」

「えぇ、それではまた明日。それじゃあ用意してまっててね。」

 

そう言うと彼女は空間に指を走らせ空間に新たな空間を作りその中に入っていった。

 




今回もお読みいただきありがとうございました。
昨日アンケートをとって誰も答えてくれなかったよチクセウ。
だからもう好きにやっちまえってなって今回は大幅な訂正版にしました。
そのうちまたリメイク版を出すと思いますのでその時はまたよろしくお願いします。
というか定期的にリメイク版をだしてどれだけレベルが上がってるかを確かめるのもいいですね。
それではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。