東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
チルノ達との戦闘は信貴峰無双でしたが今回ははたして!?
それでは今回もどうぞ!


第二二話 男の意地

俺が挑んで勝てる可能性はすくないだろうがただでやられる気はなくどうにか一泡吹かせたいと考えながら突撃したがまともな対抗策が見つからないまま萃香さんと接近していた。

 

(どうする。鍵山さんの話だとこの人の取柄は体術の技術と鬼の力、速攻でこちらの気配を悟ったことから考えて多分技術も俺より上だろう。そして鬼の力とまともに戦えるわけがない…どうするか。)

 

考えもまとまらないまま萃香さんとの距離は縮み、激突する。

 

(もう、考えている暇はねぇ!こうなったら勘でやってやる!)

 

「せやぁあああっ!!」

 

俺は渾身の気合を込め回転蹴りを放つ。正直俺が今まで使ってきた中で上位のほうにはいる威力の回し蹴りだ。

だか彼女はそれを右腕一本で受け止めてさらに笑顔までも見せてくる。

 

「へぇ、私に挑んでくるかい。」

「あぁ、本当は逃げたいところだが男という性別上そうもいかなくてね。」

「何故逃げれないのか理由を聞いてもいいかい?」

「美少女がこっちに向かってるのに背を向けて逃げるのはだめだろう?」

 

その理由を聞いて萃香さんが軽く噴き出す、おいおい少し傷つくぜ?

 

「あんた面白いね、その闘気を見る限りあんたはそこそこ強い武術家だね?だったら私との実力差が分かっているはずなのにそんなに余裕があるのはただ豪胆なのか、もしくは策でもあるのかい?」

 

少しこちらが恐怖を覚えるような笑みでこちらを覗いてくるが俺はそれを無理やり抑え込み、彼女の問いに答える。

 

「策なんてないさ、女性のお誘いは真正面から受けるものだろう?それに見得と意地は男の切り札だ、言わせんな。」

「ははは!あんた…本当に面白いね、なら…武術でも楽しませて貰おうか!」

 

そう言って萃香さんは一瞬で俺の懐に入り込み、俺のメダルに目がけて右ストレートを打ってくる。

俺はそれを体をのけ反らせ回避するが完全に躱しきることはできず、胸の部分に少しだけ掠ってしまう。

だったら、と俺はそのまま後ろに回転し、萃香さんのメダルを蹴り上げようとするが軽々と避けられてしまう。

俺の攻撃を軽々と避け切った後、彼女は心底楽しそうにわらっていた。

 

「いやぁ、体術でこんなに楽しい相手は久しぶりだね。」

「武術部には行ってないのか?依姫さんなら俺より強いと思うが。」

「あぁ確かに依姫は体術も強いんだけどね…あいつの体術は完成されているからちょいとばかし刺激が足りないんだよ…ねっ!」

 

話の途中で今度は左でのジャブを放ってくる。

咄嗟のことに俺は回避することができず、両手をクロスにしてそれを受ける。

 

「…つうっ!」

「あいつはこんな風に受けるなんて行動がないんだよ。私がある行動をすれば向こうも特定の行動で返す。それに私が反撃するけど2回目だから行動に制限がかかって動きがある程度決まっている。それに対してまた特定のって具合にお互いに動きが決まってるからただ機械と戦ってるみたいであまり楽しくないんだよ。」

 

彼女は笑顔で話しているが俺は少し痛みに顔を歪めている。ってかジャブでこの威力はおかしいだろ!

このまま近接してるのは危険と判断した俺は彼女に掌底打ちを打つが彼女はやはり右腕一本で防いでしまう。

だが、今回はダメージを与えるのが目的ではないのでひとまずこれでいいだろう。

俺は掌底の威力を使い後ろに飛び、萃香さんとの距離を開ける。

 

(これは…普通には勝てないな。だったら!)

 

俺は右腕に巻いてあった腕時計のようなものに手のひらで触れ能力を解放する。

すると腕時計に5:00と表示され1秒ごとに数字が減っていく。どうやら5分だけ使えるようだ。

すると萃香さんは少し残念そうな顔で溜め息を吐きながら話す。

 

「はぁ…能力を解放するかい。もう少し体術で遊べると思ったんだけどね…」

「大丈夫さ、能力を使おうが結局は体術だからな!」

 

俺は能力で足に力を流して素早く彼女の側へ寄り、先ほどと同じ軌道の回し蹴りを当てる。

 

「へぇ…急に一撃が重くなったね、能力を使った勝負になって興覚めになるかと思ったけど…これはさっきよりもっと楽しめそうだね。」

「そりゃどうも、女性を楽しませるのも男の務めだからな。」

「ふふふ、あんた本当に面白いよ。よければ名前を聞かせてくれないか?」

「信貴峰空華だ、呼び方は好きに呼んでくれ。」

「空華、か。私は鬼の伊吹萃香!精々長持ちしてくれよ!空華!!」

 

風を裂きながら萃香さんは右フックをしかけてくる。

対して俺は左に回転しながら萃香さんに近づく、回転の勢いを殺さず萃香さんの右手をつかみそのまま回し投げる。

だが投げるといってもそんな投げ飛ばすという感じではなく少しよろめく程度だが、このゲームではその一瞬が命取りだ。

俺は投げた時の回転力をそのままにして即座に左拳での裏拳で追撃をする。

 

「中々悪くないけどアタシ相手にはまだ青いよ!」

 

萃香さんは前のめりになるのに逆らわず、寧ろ自分から回転して俺の裏拳を踵で蹴り上げる。

 

(ぐっ!…やっぱり一発が重すぎる!これは籠手がなかったら既に戦えてない可能性すらあるな。)

 

二人ともに今の攻防で体勢が崩れたので、互いに構えなす。

だが向かい合ってではなく二人ともに異常に気がつき背中合わせで、だ。

 

「おや、あんたも気づいたかい。」

「まぁな、武術を学んでいてこれだけの闘気に囲まれたら誰でもわかるさ。」

 

そう、俺たちが戦っている間に周りを18人に囲まれていた。

俺は腕についている機械の残り時間を見ながら話しかける。…あと4分か。

 

「それにしても萃香さんどれだけ目を付けられてるんだ?この人数は班との間で同盟してるだろ。」

「さぁ?ひょっとしたら新たな男の力量をはかりたいから来たのかもよ?」

「冗談。俺にはこんな変態どものお相手なんざしたくねえよ。」

 

敵が増えたのがうれしいのか萃香さんは先ほどよりも嬉しそうだ。

正直俺からしたら早くこいつらを撒いて逃げたいのだが。

まったくもてる男はきついねぇ等と現実逃避をしていると萃香さんが背中の向こう側から話しかけてくる。

 

「ふふ、それじゃあこっちも一時的に同盟でも組む?」

「二人だと同盟というよりタッグじゃないか?」

「それもそうだね、それじゃあ空華私の動きについてこれるかい!」

「エスコートとかは男が主導なんだがな、レディーファーストってことで!」

 

俺たちはそれぞれ反対側に跳び、相手のメダルを砕く。

なんだこいつら?見かけはさっきの金髪リボンの少女とかより強そうなのにいくらなんでも弱すぎないか?

だが、ひとまずツッコミは置いておき萃香さんに話す。

 

「萃香さん鬼は嘘や騙しが嫌いだそうだから先に言っておくぜ!俺はどさくさに紛れて逃げる!」

「ふっ、そうかい。鬼に向かって豪胆だね、本当に面白いけどあたしはまだ満足してないからねぇ!逃げたら追いかけさせてもらうよ?」

「そうなったら本物の鬼と鬼ごっこか、俺は昔から周りにお前と鬼ごっこすると終わらないとか言われて鬼ごっこに入れてもらえなかった過去があるほどだ!」

「あっはっは!それはただはぶられただけじゃないか。」

「それは言うな!」

 

俺との話し合いが本当に楽しいとい言わんばかりに大声で笑い、敵を屠っていく。

まぁ言うべきことは言ったし、とりあえず今一番聞きたいことについて聞かせてもらうか。

 

「ところで萃香さん!」

「ん?なぁに~?」

「この学園って男は西海以外はいないんじゃなかったのか!」

 

そう、俺が戦っているのはどう見ても男の体をした上半身裸に白い袋を被った変態どもだ。

 

「あぁ、こいつらは学園長がイベントの時に出す雑魚敵だよ。」

「雑魚敵だと?」

「そ、あと多分こいつらのメダルを奪っても自分のにはできないよ。毎回こいつらは例外の位置にいるからね。」

「そうか、まぁこいつらのメダルはつけたくないけど。」

「ははは、違いないね。」

 

そういって俺たちは変態どもを駆逐し続けた。




今回もお読みいただきありがとうございました。
はい、まさかの共闘ということになりました。
それと今日から一週間ほど投稿をお休みさせていただきます。
理由は以前にも言っていた通り受験が控えているのとちょっと書くスピードが間に合ってなくて話数のストックが足りなくなってしまいましたのでストックの制作をしたいからです。
誠に勝手なことではございますがご了承ください。
それでは遅ければ一週間後。早ければ数日後に…それでは次回!
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