東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

24 / 82
どうも皆さんくるくる雛です。
受験が終わりましたのでまた投稿し始めます…が、ストックが足りないのでペースは落ちますのでご了承を。
それでは今回もどうぞ。


第二三話 逃走開始。

俺は萃香さんと共に変態どもと戦い、4人目をくだした所で俺は萃香さんの方をチラリと盗み見つつ逃げる隙を伺う。

だが肝心の萃香さんは変態どもを駆逐しながらもこちらを見据えている。簡単には逃げられそうもないが。俺には余裕も無かった。

 

(不味いな…こいつらを全員倒してからだと多分能力の使用時間は1、2分位しか残らない。そんな時間で萃香さんに勝てるわけもないが…下手に逃げてもメダルが割れるだけ、どうすればいい!)

 

何か飛び道具でもあれば…等と考えているとまた変態が襲ってきたがもう、こいつら相手に殴るのも面倒になってきていた俺はポケットに手を突っ込んで力任せに蹴り技を腹に当て、相手を戦闘不能にする。

…!

面倒くさいという理由だけでポケットに手を突っ込んだがそれによって俺はとあることを思いだし、萃香さんから逃亡できるかもしれない希望を見出す。

俺は足元にいるモブ変態がまだ消えていない事を確認し、作戦を組み立てる。

 

(もしかしたら…いけるか?まぁ普通に逃げてもこれならいけそうだけども…ま、少しでも可能性は大きい方がいいか。)

 

俺は考えをまとめ、直ぐに行動に移す。

まずは足元にいるモブの足を掴んだ状態で振り回し、周りの雑魚共との距離を開く。

そのモブを掴んだままハンマー投げの要領でぶん回し、萃香さんに投げつけ、瞬時に反対側へと走りだす。

 

(後は武術部まで逃げ切るだけだ!)

 

能力で力を足に流し全力で一度校舎へと走る。

さて…覚悟はしておくか…

 

 

 

 

 

~from萃香~

ゲームが始まり割と時間が立った今、私は圧倒的に暇を持て余していた。

別に誰とも戦わなかったわけではないが流石に相手が秋姉妹では私の相手にはならなかった。

やはり幽香とかぐらい強くないと私とまともに闘える相手がいない。

そんなわけで何か戦える相手はいないかとぶらついているとゲーム開始から30分になってしまったので他の敵の動きを把握してみる。

 

「うーん皆遠い所に居るなぁ、ここから近場で強そうな奴はいないかな。」

 

そう呟きつつ私は近場にいる敵を確認していく。

近くにいてそこそこ強いのは妖夢、霊夢、神子あたりだ。

 

「さて、どれにいこうかなって、ん?この信貴峰ってやつは…あぁ昨日来た転校生か、よしここはどのくらいの力があるか試したいしこいつの所に行こうか。」

 

私は目標を定めそいつの元へと走っていった。

 

 

 

 

 

~少女移動中~

 

 

 

 

 

私は奴らのいたグラウンドへと移動し、周りの気配を確認する。

 

(ふむ、さっきのマップで見た時には三人ここにいたんだけどいないね、移動したか…ん?あっちに気配が…成程ね。)

 

私は遠くからの視線を感じそちらの方向を向く。

振り向いた方向では奥の方から三人の気配を感じ、軽く手を振ってみる。

 

(ふむ、こっちを見てはいるようだけどこっちにこないね。)

 

とりあえずもう一度手招きをするけど誰も来る様子がない…あっ逃げた、っておや?一人だけこっちに向かってくる。

 

(ふむ…この私に真正面から戦いを挑む奴は珍しいねぇ。)

 

そう観察していると彼はおそらく自分が出せる最大の威力である回し蹴りを私に向かって打ち付ける。

 

(おお!人間にしてはいい力じゃないか!。)

 

「へぇ、私に挑んでくるかい。」

 

私は彼に少しだけ挑発交じりに言葉を放つ。

 

「あぁ、本当は逃げたいところだが男という性別上そうもいかなくてね。」

 

ふぅん…男だから…か、今まで男子が少なかったせいも歩けどそんな台詞初めて聞いたね。

 

「何故逃げられないか理由を聞いてもいいかい?」

「美少女がこっちに向かってるのに背を向けて逃げるのはだめだろう?」

 

(はは、あたしが美少女かい。またこれも言われた事がない言葉だねぇ。)

 

見たところ初めて会うのにこれだけ構えているということは私が鬼ということを知っていてこんな軽口を叩けるなんて面白いやつだねぇ。

私は思わず少し吹いてしまいその笑顔のまま彼に話しかける。

 

「あんた面白いね、その闘気を見る限りあんたはそこそこ強い武術家だね?だったら私との実力差が分かっているはずなのにそんなに余裕があるのはただ豪胆なのか、もしくは策でもあるのかい?」

「策なんてないさ、女性のお誘いは真正面から受けるものだろう?それに見得と意地は男の切り札だ、言わせんな。」

 

一体なんなんだこいつは、本当に今まで会ったことのない類の男だ…本当に愉快な奴だね!

 

「ははは!あんた…本当に面白いね、なら…武術でも楽しませて貰おうか!」

 

そう言って私は彼との戦いを楽しんでいると相手の名前が空華だということを知ったりモブ達に囲まれたりまた空華が面白いことを言ったりした。

男性という分類で私をここまで楽しませてくれたのはこいつが初めてだ、もし学生という身分ではなく古の時代で知り合っていたとしたら私はこいつを攫って行っていただろう。

そんな事を感じるくらいにはこいつは楽しく、そして魅力的にみえていた。

そんな奴が今は私が鬼ということを、そして嘘が嫌いだということを理解して私から逃げるという宣言をした。

本当ならば逃げる前にこいつと決着をつけたいという感情が出るはずだが、今回はむしろ海華が私からどうやって逃げるのかそれが気になって仕方がない。

 

(さぁ…この私から逃げられるのなら逃げてみなよ!)

 

 

 

 

 

~from信貴峰~

俺は全力で萃香さんから逃げつつ後ろを振り返り様子を確認し…て……え?

おかしいな、俺は『萃香さんに』向けてモブを投げたんだがなんでこっちに向かって飛んできてるんだ。

なんて現実逃避をしていたがどう考えても萃香さんが投げた物だ。その証拠に飛んでくる速度が俺の投げた時の速度のゆうに倍はある。

一先ず俺は反転し、正面から変態を能力を使い別の方向へと流す。

 

「ふぃ~危ねぇー「おや、今ので一安心かい?」やっぱりか!」

 

俺がモブを飛ばすとその影から萃香さんが踊り出る。

そしてそのまま左手での正拳が飛んでくる。

 

(こんなものまともにくらってたまるか!)

 

俺は右手に意識を『少しだけ』傾けて萃香さんの拳を逸らす。

全ての意識を移せなかったため拳が俺の脇腹を掠ってしまう。

 

「ぐっ!」

 

掠っただけで物凄く痛いが仕方ない。ここから離脱するためだからな。

そんな俺の考えも知らず萃香さんは右の拳を俺に向けながら言葉を投げつけてくる。この勝負が終わる確信を含んだ言葉を。

 

「人間の割には中々楽しかったけど、ここまでだね。また機会があれば戦おうよ。」

「楽しい…か、手加減していたのにか。」

「おや、気づいていたのかい。でも楽しかったのは本当だよ。まだしっかりと磨かれていない宝石の原石を見るのも案外楽しいものだよ?まぁ私は宝石には興味ないけど。」

「…まだまだ原石か…確かにな。」

「じゃあね、空華。この一撃で終わりだ。」

 

そう言って萃香さんは俺の胸部にあるメダルに向け右での正拳を打って…いや撃ってきた。

 

(あぁ…やっぱり負けたか…ま、覚悟してたことだし仕方ないか。)

 

俺は逆らわずに胸へと飛んでくる萃香さんの拳を受け入れた。




今回もお読みいただきありがとうございました。
得に話すこともないので軽く次回予告でもしますか。
次回!「信貴峰、敗北!」
次回もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。