東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
そういえば最初の頃投稿は週一の予定だったことを今日思いだしました。
それでは今回もどうぞ!


第二五話 そのころの人たち

~from西海チーム(メインレミリア)~

「文、何か言うこ「ごめんなさい」

 

西海が文に問いかけると風を操るものでありながら風をも超えかねない速度で射命丸文は自分の彼氏である西海愛雄に謝罪した。

信貴峰が萃香と戦うより安全だと判断して鍵山雛と封獣ぬえを向かわせた西海のいる武術部は現在…乱戦となる直前であった。

事態はゲーム開始から30分後の参加者全員の位置がばれた瞬間に遡る。

 

 

 

 

 

~ゲーム開始より30分経過~

「文の考え通りならこのままここにいてもそこまでの人数と戦うことにはならないんだな? 」

「ええ、さっきも言ったけど多分ここに来る人同士で戦うからそんなに人は来ない。だから大丈夫だよカイ♪」

 

そう言って文は西海へと抱き付き、彼の腕に頬をスリスリとして甘えている。

西海自身は少し照れくさくて困っているようだが特に引きはがそうとはせず、特に嫌な顔もしないで文のするがままにしている。

その光景をゲーム開始から見ているレミリアは溜め息一つ独り言をつぶやく。

 

「はぁ…私は後どのくらいこの二人の光景を見せられるのかしら。」

 

もはや口の中が砂糖を食べてないのに甘くなってしまっている。

西海のほうが冷静に対応しているからまだましだが…今すぐ歯を磨かないと虫歯になってしまいそうだ。

だったら目を背けろって?それはそれでやることがなくて暇なのよ。

能力とかが抑えられてなかったら弾幕を軽く飛ばしてるのだけれどね…

そんなこんなで武術部から動かずに待って居ると雛とぬえが飛び込んできた。

しかしあのバカップル二人はどうやら彼女たちに気づいていないようだ。

…西海って案外クールに対応しているように見えて文にゾッコンなのかしら

ひとまず私は彼女達の近くに彼の姿が見えないので話を聞きだす。

 

「あなた達そんなに慌ててどうかしたの?それに彼はどうしたのかしら?」

 

私がそう問いかけると雛は珍しく慌てた様子で説明をしてくる。

 

「そ、それが萃香さんと、ハァ、信貴峰さんが…ハァハァ」

「うん、とりあえず落ち着きなさい。慌てすぎよ。ほら、これでも飲みなさい」

 

彼女がここまで慌てているのは本当に珍しい。

一先ず私は彼女に水筒から咲夜の入れてくれた紅茶を武術部にあったカップへと移し、彼女と横で同じように息を切らしていたぬえへと勧める。

彼女達はありがとうと言って私からカップを受け取り、紅茶を飲む。

すると少し落ち着いたのか、ホッとした風に息を出した。

…いい加減あのバカップルはこっちの状況に気づくべきじゃないかしら?

まぁいいか、と私は二人を放って起き、中断していた話の続きを言うように雛へと促す。

 

「それで?彼が何ですって?」

「あ!そうです!信貴峰さんが萃香さんと戦うって!」

「え!?それ、本当なの!?」

 

…何をゲームでこんなに必死になっているんだと思う人もいるかもしれないが、事態はそんな悠長に考えていられることではないのだ。

彼女は手加減して戦うだろうが、それでも力加減を少し間違えるだけで骨を折ってしまうだろう。

鬼というのは妖怪の中でもそれだけ上位の存在なのだ。

鬼と対峙してまともに戦えるのは私のような吸血鬼か、紫、幽香や依姫あたりのものだろう。

そんな相手と彼が戦っている、ならば助けねば。なぜなら彼は私の僕にする人間なのだから。

私は急いで彼の元へと向かい、飛び出した。

 

 

 

 

 

~from西海~

「…ん?レミリアはどうした?」

 

俺は敵がだれもこずに暇だったので文と戯れているといつの間にかレミリアが消えていて代わりに雛とぬえが増えていた。

仕方がないのでぬえにレミリアのことを聞くとまるで気づいてなかったんかいと言いたげな目で俺を睨んでから説明をしてくれた。

 

「あの吸血鬼なら信貴峰が萃香と戦ってるって言ったら慌てて飛んでいったわよ。」

「む、それは本当か?」

「この状況で嘘を言ったって仕方ないでしょうが。」

「ふむ、そうだとすると…奴さん大丈夫かねぇ。」

 

さっきマップで確認したこいつらのいた場所からこの道場まで割と距離がある。

つまりここに雛やぬえたちがたどり着くまでに決着が終わってしまってる可能性が高い。

いくらレミリアが早く動けるとは言っても決着が決まってから飛び出したのでは遅い。

更に言うとレミリアよりも足が遅い俺が向かったところで間に合う可能性など零に等しいだろう。

それに雛とぬえが疲れているらしく一度休ませたほうがいい。そう判断し俺はこのまま道場に残るという選択をする。

 

「まぁ、とりあえず雛とぬえはここで休んどけ。文の考えだとここにはあんまり敵がこな…「あっいましたね!今日こそあなたに勝って見せます!」ナンテコッタ!」

 

二人を休ませるという判断を伝えるために口を開いていた時に俺の後ろにあった扉が勢い良く開け放たれ、妖夢が中へと入ってきた。

それだけならまだよかったのだが、豊聡耳神子と椛まで彼女と共に居た。

正直な話、ぬえと雛が全開で戦えないこの状況では厳しいというほか何もない。

普段ならば…だが。

俺は迷わずにすぐさま右手の機械に触れ、能力や霊力を解放し、腰にぶら下げているとある桜の妖木で作られた木刀を抜刀すると同時に真剣との戦いで切れぬよう霊力を纏わせる。

 

 

「こっちも今はいろいろあるんでな、最初っから全力でやらせてもらう…卑怯とかいうなよ?」

「構いませんよ、そのかわりこっちは二人がかりで行かせてもらいますから。」

 

その言葉を皮切りに俺は妖夢へと切りかかる。

それを妖夢は冷静に真剣で受け止める。

しかし、いくら木刀とはいえ妖木。それも最上位の妖木で俺はそこに霊力を纏わせている。

俺の木刀は欠けるどころが直ぐに妖夢の剣を押し始める。

その瞬間すぐさま左方より神子が割って入り剣を振るう。

一先ず俺はバックジャンプでそれを回避して一合目は終了となる。

ふぅと一息を付き俺はもう一度妖夢と対峙する…あー…なんか妖夢越しの入り口になんか見えるな。

 

「ところで残念ながら文の想像は外れたわけだが。」

「い、いや、多少は来るかもーって言ったからまだセーフだよね?」

「確かに、多少はくるとは言ったな…じゃああの連中はなにかな?文?」

 

そう、妖夢の背中越しに見えたのは狼人間や女郎蜘蛛などの様々な妖怪達だ。

ただし個別の名前がついていない弱い妖怪たちばかりだが幾分数が多い。

 

(こいつらは組んでやがるな。それも2組どころではない。)

 

妖夢たちも気配で察したのか後ろを向いて構え、遠くで戦っていた文と椛も同様に後ろを向いた。

 

「一時休戦…ですね。」

「だな。」

 

人数で圧倒的に劣るこちらはすぐさま休戦し、戦う態勢を整える。

まぁ一先ず…

 

「文、何か言うこ「ごめんなさい」

 

…文に対してまだまだ言いたいことはあるが今は置いておく。

後ろを少し見やるとどうもまだ雛とぬえが全力疾走の疲労から回復しきっていないらしく少し肩を揺らして呼吸をしている。

この段階で俺は乱戦にこの二人を入れるのは厳しいと判断し、直ぐに文に言葉を飛ばす。

 

「文!説教は今はなしにしてやる!今は雛とぬえの護衛を優先だ!」

「分かったわ!」

 

文が後ろへと向かったのを確認し、妖怪の海へと斬り伏せながら飛び込んで行った。




今回もお読みいただきありがとうございました。
最近第一話を見直してみたのですが…リメイクしたい。
ですので皆様にアンケートを取りたいと思います。
ほとんど内容は変えずに読みやすくするというだけの話なのでそこまで時間はかからないと思いますがそれでも最新話の投稿が遅れるので私だけではきめることができません。
アンケートの答えは感想にてお願いいたします。それでは!また次回!
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