東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さん本日誕生日なくるくる雛です。
今、書いてるペースを考え、このゲームが30話まで続くのに気づいてやべぇってなってます。
それでは今回もどうぞ!



第二八話 新たな友人?

「てやあああぁっ!!!」

「ふんっ!」

 

天子さんの突きを俺は右へと流し、仕切りなおす。

 

「ふぅ…はぁ…」

「あら、もう疲れたのかしら?まだまだ、私は満足していないのだけれど。」

「ははっ…冗談!まだ、いけるさ!」

 

正直、彼女の剣を受け流すのに度々能力で流しているので体力の消費は激しいが彼女に満足させてやると言ったためここで弱音は吐くことができない。

足に力を流し、彼女の元へと一歩で踏み込みラッシュをかける。

一撃の強さで押されるのなら手数で勝負するまでだ!

その動きを読んだのか彼女は手にしていた緋色の剣を上へと放り投げ、素手での勝負を開始する。

拳が交差し、互いの身を打つが二人とも胸元のメダルを狙う軌道の拳だけは抑え、反撃をする。

その応酬を十秒ほどした時、俺は体力の限界から拳の力が一瞬弱まり、天子さんに弾かれる。

そんながら空きの隙を天子さんは見逃さず先ほど空中に投げた剣を左手でつかみ切りつける。

咄嗟に体を後ろへと跳ねさせるが、左腕の上腕に斬撃を受けてしまい、赤い液体がしたたり落ちる。

 

「…俺は人間なんだが、殺す気できてたりするのかい?」

「こういうゲームは本気でやってこそ楽しくなるものでしょ?でも安心しなさい、ちゃんと死なない様にはできるから。」

 

ぐっ…もう体力がやばいか。多分次が、最後だな。

だが俺はそれを顔には出さず、あくまで普段の顔で、だ。

 

「で、そろそろ満足はできたかい?」

「えぇ、でもあなたはもう限界の様ね。」

「…そういうのは分かってても黙ってるものだぜ。見得が男の砦なんだからな。」

「ふふん、ばれないようにするからこそ見得なのでしょう?」

「それもそうか…じゃあばれてる見得は捨てて最後の一撃とさせてもらおうか!」

 

今度は飛びこまずあえて力を抜いた、早さだけの右ストレートを打つ。

もちろんそんな一撃は天子さんには通じず、容易に彼女の剣により打ち払われる、が。

剣に力が入りすぎていたのだろう、過剰に力の入った剣は簡単にはひきもどせず、懐が隙だらけとなる。

その隙に左手を入れ、メダルへと打ちこむ。

しかしこの攻撃も彼女の右手に阻まれる、が先ほど右手を力を抜いて打ったため直ぐに右腕を引き戻し、彼女のメダルに今うてる最大の力を籠め、彼女のメダルを打ち砕く。

瞬間、彼女は破片となって飛んでゆく自分のメダルのかけらを見て目を大きく見開いた。

 

「ふぅ…何とかなったな。」

「う、嘘。私が負けるなんて…」

 

まさか負けるとまで思っていなかったのか、両手を床に付きその場に座り込む天子さん。

俺は俺で体力の限界が来たので片膝を突き、手を床につけて体を支える。

…この戦いもゲームだから勝てたけど、まともな勝負なら勝てる可能性はほとんどなかったな。

俺は自分の弱さを再確認し、レミリアさんの方を向く。

するとレミリアさんも咲夜さんとの戦いが終わったらしく、咲夜さんの呼吸が乱れ、床にあおむけに倒れていた。

 

「なかなか強くなったけどまだまだ、咲夜、あなたは能力に頼りすぎね。」

「…やはり、お嬢様はお強いですね。」

「当たり前よ。まだまだ従者にやられるほど弱くはないわよ。」

 

…レミリアさん余裕ありすぎだろ。ボロボロな俺に比べてレミリアさんは服に一切の傷がない。

たまに見えた咲夜さんとの戦いだけど、物凄い量のナイフ投げられてたぞ…どうやって避けたんだ。

 

「で、天子さん。満足したって言ってたし俺の勝ちだ。」

「私が負けるなんて…あんた本当に人間?」

「あぁ、最近能力を手に入れたただの武闘派の人間だ…それよりも俺が勝ったんだから約束は守ってもらうぜ。」

 

俺は限界に達した体力で無理やり体を動かし立ち上がって天子さんの元へと歩く。

その様子を見て天子さんはひうっ!と喉を鳴らし、怯えた顔を見せる。

…俺そんな怖い顔してるのかな…

そんなことを考えながらも俺は彼女へ手を差し出し、告げる。

 

「俺があんたに言うことは僕は無理だが…天子さん俺と友達になってくれ。」

「…へ?」

「ん?一度だけ俺の言うことを聞いてくれるんじゃなかったのか?」

 

なんだ?やっぱりあの約束はなかったことに、とか言うのか?まぁ大体想像できてたけど。

どうすっかなぁなんて考えていると天子さんが俺の手を掴み立ち上がってきた。

 

「し、仕方ないわね。約束だったし、あ、あなたの友人に…なってあげても…」

 

…なんだ?約束だった、の後から声が小さくて聞こえないんだが。

あと何故かレティさんみたいに顔が赤くなってるんだが、誰か原因わかる人~…って一人でぼけてもむなしいか。

 

「えーと…すまん、良く聞こえなかったんだが。」

「う、あ、あなたの友達になってあげてもいいって言ったの!」

「あぁ、そう言ったのか。それじゃあこれからよろしく頼む。それと…」

「…なによ。」

「これは友達としての頼みだが、むやみに何でも言うことを聞くなんて言うな。あんたみたいな美人だと何をされるかわからんぞ。」

「…ふん、余計なお世話よ!も、もう私はゲームに参加できないし第1体育館に戻るわ!あーあ、今日は嫌な日だわ!」

 

そう言い捨てながら天子さんは体育館を出ていった…顔が真っ赤なままで。

ところで最近なにか男の怨念のような物を感じ始めてるんだが、これなんなんだろうか。

まぁ気のせいだろうと切り捨て、レミリアさんの元へと歩く。

話し終えたのか咲夜さんがレミリアさんに一度礼をして体育館から出ていった。

 

「あら、あなたも生き残ったのね。」

「あぁ、おかげさまでな。」

「まぁ、私が僕にすると決めた男ならこのくらいはやってくれるわよね。」

「ははは、難易度の高い僕だな、俺には無理そうだ…あーもう駄目だ。」

 

レミリアさんが少し心配そうな顔で見つめては来るが身体的には大丈夫だ。天子さんに付けられた左腕の傷も浅いものだったのでほっておいていいだろう。

 

「あー、レミリアさん俺しばらく動けないから色々と後よろしく。」

「えっ?ちょっ!?」

 

そのまま疲れが疲労に達した俺は仰向けに倒れる。

あー…体育館の床が冷たくてきもちいい…

ってかもう寝てしまいそうだ…いかんいかん、レティさんからもらったメダルなんだから守り通さないと。

 

「はぁ…まったく暢気なものね。」

「疲れてるだけだよ…俺、能力を使ったら疲れすぎて倒れるからこの能力のクーリングタイム意味ないな。」

 

そう呟きながら右手につけている機械を確認すると赤い字で15:27と書かれている。

 

「15分間か…長いよなぁ。」

「そう?能力を使うと凄く強化されるんだから妥当なところだと思うのだけれど。」

「まぁそりゃそうなんだけどさ…」

 

位置がばれるまであと10分ほどだと考えると最初の5分位は戦いを控えないとな。

 

「…所でレミリアさん。」

「なにかしら?」

「床が硬くて厳しいんだが膝枕してくれたりなんかは…「もう一回ストレッチしようかしら」調子に乗ってすみませんでした。だから拳を固めるのはやめてください、お願いします。」

 

さきほどの一撃が少しトラウマとかしている俺はすぐにレミリアさんへと謝罪した。




今回もお読みいただきありがとうございました。
天子をお嬢様らしく高圧的なキャラにしようと思ってたのに…何か中途半端なツンデレに、どうしてこうなった。
それではまた次回!
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