東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
前回やっとゲーム遍が終わって今回から信貴峰の出し物である劇の回です。
3,4話で終わる予定ですが正直これの後の校外学習のほうが早く書きたくて仕方がないです。
それでは今回からの劇編、どうぞ!


第三二話 学園3日目だよな?

水曜日~7:30~

学園が8時半に開くにも関わらず筋肉痛の俺は学園の第一体育館へと来て…いや、俺達は学園の第一体育館にきていた。

ここに皆が来ている理由は後で出す、俺の出し物の劇の為に皆が集まって準備やリハーサルをしていた。

 

「アリスさん、それはこっちの方の奴で使うからこっちの右側に置いといてくれるか?」

「わかったわ、それとここの演出なのだけれど・・・」

 

人の出し物だというのに皆が真面目にやってくれるおかげで俺も企画に力が入る。

俺はアリスさんと題目に関する話をした後、リハーサルをしている舞台に目を向ける。

 

「これで契約成立ですね。この命潰えし時まで貴方様に従います。」

 

…ふむ、順調のようだな。それじゃあ後は…

そんな感じで劇の開演時間を待った。

 

 

 

 

 

~8:55、開演5分前~

俺は舞台袖で開演の時間になることを待っていた。

 

「魔理沙さん、準備はいいか?」

「おう!折角の主役なんだし。やる気は満々だぜ!」

「萃香さんも悪いな、態々悪役をやってもらっちゃって。」

「かまわないよ、武を誇るのが鬼なら、退治されるのもまた鬼の役目だよ。」

 

今回は萃香さんが気さくな人で助かった。実は最後まで敵役をやってくれる人が決まらなくて悩んでいた所萃香さんがやってきてやってやると言ってくれたのだ。

 

「アリスさんは照明の準備良いか?」

「えぇ、しっかりと人形たちに持たせているわ。」

 

そんな感じで最終確認しているとあっというまに開演の時間になってしまった。

 

「よしっじゃあ皆よろしくたのむぞ!」

『おう(はい)!』

 

その掛け声と共に劇を始めた。

 

 

 

 

 

~演目、桃武者とシンデレラ~

昔々、あるところにおじ…見目麗しい二人の少女が住んでいました。

 

妹紅さんのボーイッシュな声でおきまりのフレーズと共に劇が始まり。物語が進み始める。

 

天子は山へ山菜取りへ、妖夢は川へと魚釣りへ向かいました。

そして妖夢が洗濯をしていると上流から大きな桃が流れてきました…大量に。

 

「えぇ、何で!?確か一個のはずじゃ!?え、え~と…これは桃好きの天子が気に入りそうね、ちょうど良いし持って帰ってあげようかしら。」

 

台本と違う内容に焦りながらも台本道理に妖夢はそういって桃を持ち上げ、家へと持って帰っていきました。

 

「ただいま、天子。今日はお土産があるわ。」

「あら、そうなの?で、なにかしら。」

「ほら、川で流れてきた大きな桃よ。」

「あら、これは本当に大きいわね、いいわ私が一刀でさばいて見せるわ。」

 

そして天子が剣を構え…

 

「死ねええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

「甘いわああああああ!!」

 

裂帛の気合と共に天子は大上段で切りかかったが妖夢は二刀の剣を交差させ受け止めた。

 

「むぅぅ、今回こそあんたに引導を渡せたと思ったのだけれど。」

「まだまだっ、甘いですね・・・っ!」

 

そのまま戦闘に入ったのでルーミアの能力で隠してフェードアウトしていく。

そしてそのまま舞台の半分でシンデレラを開始する。

シンデレラの役はAクラスの茨木華扇さんにお願いした。

 

=シンデレラ=

 

「シンデレラ?今日はお城でパーティがあるけれど、あなたはいつも通り一人寂しく留守番して家中をしっかりと掃除しときなさい。」

 

シンデレラはいつも自分の3人の姉にいじめられ今日も3人の姉はシンデレラに仕事を言いつけるだけで、お城の舞踏会にも連れていってはもらえません。

 

「まったくいつもお姉さまたちは私にばかり仕事を押し付けて!自分たちは何もしないで堕落して無駄に太ってるくせに!」

 

…どうやらシンデレラは不満を貯め込むタイプのようだ。

小言を連発しながらも掃除を着々とこなしていくシンデレラ、最後に個人的な趣味である、家に来るリスなどの小動物にパンを与えて食べた跡の掃除を終わらせる。

 

「はい、掃除終わりっと!」

 

少し大きめに声を張りながらベットへと勢い良く座るシンデレラ。

すると座ったベットが盛大な音を立てて折れる。

 

「きゃああぁぁ!!!!??」

 

悲鳴を上げて地面にしりもちをつく華扇さん、首をキョロキョロさせて何が起こったのかを理解しようとしている。

ちなみにベットに切れ込みを入れていることは華扇さんには黙っていた。

何故かって?その方が自然なリアクションを取れるじゃないか。

一先ずベットの後片づけ等の為にシンデレラの方はフェードアウト、そして桃太郎を再開させる。

 

=桃武者=

場面は少しとび、桃武者が短期間での成長を果たし、旅へと出るシーンだ。

ちなみに桃武者は魔理沙さんに頼んだら主役だとはしゃいでいた。

 

「それじゃあ鬼を退治しにいってくるぜ。」

「まちなさい魔理…桃武者。」

 

おい、いま絶対魔理沙って言いかけただろ。

 

「なんだぜ?妖夢?」

 

魔理沙さんは魔理沙さんで一応お母さんと呼ぶ設定ガン無視してるし…もういいか。

 

「ほら、鬼の島につくまでにはお腹もすくだろうしこのきびだんごを持って行きなさい。」

「お、これ妖夢の手作りか、これは期待ができそうだな。それじゃあいってくるぜ。」

 

=シンデレラ=

そこまで俺にベットの仕掛けのことに関して俺に文句を言っていた華扇さんがすぐさま舞台へと向かう。

セットしておいた椅子に座り、机に肘を置いて片手で髪を弄りながら台詞を言い始める。

 

「はぁ、私もお城の舞踏会にいきたいなぁ。」

 

そんなシンデレラの近くに煙と共に魔法使いが現れる。

もちろん魔法使いはパチュリーさんに頼んだ。

 

「あなたは誰!?」

「シンデレラ、私はあなたの先祖である魔法使いです。私は日ごろ苦労しているあなたにご褒美を与えるべくやってきたのよ。」

「ご、ご褒美?」

「えぇ、あなたをお城の舞踏会へと連れていってあげましょう。」

 

その魔法使いの言葉を聞き、シンデレラはぱっと顔を明るくさせますが、直ぐに顔を暗くさせてしまいます。

 

「どうしたの?」

「私はお城へ行くのにふさわしいドレスを一つも持っておりません。ですから私はお城に行っても…」

 

台詞を言っていくと比例してどんどん声が小さくなっていくシンデレ…華扇さん、リハーサルでも感じたがこういう演技とか得意なんだな。

シンデレラのその台詞を聞いて魔法使いはふっと軽く笑い窓の方向に指を差しながらシンデレラに話しかける。

 

「そのことなら心配はないわシンデレラ。あなたの小さなお友達がドレスを編んでくれたようよ。」

「え?」

 

シンデレラはその言葉を聞き魔法使いの指さしている方向をみると、リス達がドレスを持ってきていた。

 

「これは…」

「その子たちが自分たちによくしてくれているあなたへのプレゼントですって。これでお城に行けるわね。ほら、着替えてらっしゃい。」

「…はい!」

 

両目に涙と笑みを浮かべながらシンデレラは着替えに行った。

 

 

=桃武者=

桃武者は鬼が島に向けて真っ直ぐに向かい進んでいました、するとそんな桃武者が歩いていると横から影が飛び出してきました。

 

「誰だ!動くと撃つ!…いや、撃つと動くだぜ!」

「ちょっ、まって、待ってください!私はあなたの敵ではありません!」

 

現れた狼は両手を伸ばして待ってくれとジェスチャーも込めて制止する。

ここだけの話だが最初は狼の部分を元々の話しの通りに三匹のお供を犬、猿、雉と書いたところ椛さんに

「私は犬ではなくて白狼です!」

と、怒られてしまったのですぐさま狼に入れ替えた所、猿の人は妥協してくれたが雉の人も便乗して他の動物になってしまった。

 

「なんだ、敵じゃないならもっと早く言えよ。」

「あなたがすぐに武器を構えたんじゃないですか!」

「あれはただ武器を持ちあげただけだぜ。それよりも用件は何だ?」

「はぁ…あなたのもってるきび団子を御ひとつ分けてほしいんです。」

 

おいおい、溜め息は抑えとけよ。それと魔理沙さん変なアドリブいれてんな。

 

「そうか、このきび団子が欲しいのか、だが断るぜ。私はただで物を上げるほど単純じゃないんでな。」

「そ、それではあなたの旅のお供をしましょう!」

「…仕方ないな、そこまでの覚悟があるなら仕方ない、一個だけ譲ってやろうではないか。」

 

あっ椛さんがものすごくプルプルしてる、たのむイラつくかもしれんがここは耐えてくれ!

それと後で魔理沙さんには少しお話をする必要があるな。

 

「ありがとうございます、これで契約成立ですね。この命潰えし時まで貴方様に従います。」

「おうおう、それぐらい価値のあるきび団子だからな、当然だぜ。」

 

…椛さん最後まで耐えきれるかな。




今回もお読みいただきありがとうございました。
椛のストレスがマッハな回でしたね。
やっぱり苦労人属性が椛には向いてると思うわけですよ。
では感想、批評等をお待ちしております。
それではまた次回!
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