東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さん今回の話のサブタイトルがまったくうかばなくてどうしようと考えていたくるくる雛です。
今回と次回で劇編が終わり、次々回から校外学習がはじまります。
そちらの方が気合が入って書けますのでこうご期待!
それでは今回もどうぞ!


第三三話 猿田彦の猿、本物の魔法使い

そのまま旅を続けていると、こんどは木の上から猿(文さん)が飛び出てきました。

文さんに頼んだ理由?…なんでだろうな、勘で文さんが適役だってなったんだよ。

そのせいで風のエフェクトが使いづらくなったが仕方ないだろう。

 

「ちょいとそこの桃たr…桃武者さん。」

 

皆やっぱり桃太郎といい間違えてるな、まぁ昔から聞いてきただろう名前を変えるなんて一日練習しただけじゃ厳しいか。

 

「あなたの持ってるきびだんごをひとついただけませんか?」

「へぇ…で、何と引き換えだ?これはただであげられるほど安いものじゃないぜ?」

「え~とそれじゃあ、なにとならいいですか?」

「そうだな…私の護衛になるなら考えてやらなくもないぜ。」

 

おいまて、それは相手が護衛になるから団子をくれだからまだいいけど、自分で言ったら物凄いふっかけだぞ。

 

「ぐ、分かりました。あなたの護衛を務めさせていただきます。」

 

そして桃武者は団子を猿に一つ渡し、旅を再開させると次に雀が飛び出してきた。

キジ、もとい雀役はCクラスで昨日のゲームで俺が対決したミスティアさんだ。

 

「あら、良い香り。そこのお侍さん、私にあなたがもっているこの香りの元を分けてもらえないかしら。」

 

そう雀が問いかけると魔理沙さんは溜め息を吐いて悪態をつく。

 

「まったく、最近は物をただでもらおうとしてるやつが多すぎるぜ。」

 

確かに最初からただで物をもらおうとする姿勢はよくないだろうが、団子ひとつで命をかけろという奴よりはまともだと思うのだが。

もはや俺が作った台本よりアドリブのほうが多くなってきたのでこれは元に戻すのは無理と断定し、もう好きにさせることにする。

 

「え、いや、あの、台本と違…」

「なんだ?やっぱりお前は何の対価もしはらわずに自分の欲しいものをもらうつもりだったのか?」

「え、え~と、じゃあなにならいいの?」

「そうだな、私の駒になるなら考えるぜ。」

「一緒に旅をしてくれってことですね、わかりました。」

 

あっなんか投げやりになりやがった。

…こうして3匹のお供を手に入れた桃武者は鬼が島へと向かっていきました。

 

=シンデレラ=

シンデレラは動物たちが用意してくれたドレスとガラスの靴に着替え、魔法使いのいる部屋へと戻ってきてドレスの感想を言いました

 

「なんでチャイナドレスなの!?」

「…あなた、ドレスをしっかりと来てからその台詞を言うあたりお笑いの才能があるかもしれないわね。」

 

あくまでも魔法使いはシンデレラの渾身の突込みにも一切動じず、冷静にシンデレラの分析をしていました。

もちろんチャイナドレスのことも華扇さんには言ってはいない。

 

「ふむ、でもあなたに似合ってるわよそのドレス。」

「でも、やっぱりお城に着ていくのはおかしいでしょう?」

「それはどうかしら?あくまでドレスでもあるし、あなたの魅力を十分に引き出しているのだから下手に似合わないドレスよりはそちらの方がいいわよ。それに…」

 

そのまま魔法使いはシンデレラをまるめこんでしまいました。

そしてリス達を馬に変え、カボチャを馬車にしてシンデレラの前に現しました。

その様子をみて本当にお城にいけるのだと喜びにシンデレラは沸き立ちますが、魔法使いはシンデレラを止めて注意事項を話し始めます。

 

「シンデレラ、あなたにはひとつだけまもってもらわなければならないことがあるわ。」

「守らければならいないこと?」

「えぇ、あなたは12時までに舞踏会を終えて帰ってきなさい。でなければそのドレスは破れてしまうわ。」

「え!?な、なんで!?」

「実はそのドレス魔法の糸で作られていてね、物凄く質が良いのだけれど時間制限があるのよ、その時間制限が12時ってわけ。分かった?」

「わ、分かりました、それではあらためて行ってきます!」

「えぇ、楽しんでらっしゃい。」

 

そうしてシンデレラは馬車に乗りこんでお城へと向かい、舞踏会へと参加しました。

そこで王子様に誘われて彼と踊ることになっております。

ちなみに王子様役は咲夜さんにお願いした、黒のタキシードがよく似合っていて男の俺よりもかっこいいかもしれない。

「従者の仕事を見るのは主の仕事よ!」とか言って舞台裏にいる俺の隣で見ているレミリアも思わず感嘆の声を上げている。

咲夜さんが出てきた時も会場からおぉ…って声も聞こえたし俺のセンスに狂いはなかった…まぁ本人が最初に何故自分が男役なのか?と聞いてきたがあの時に押し切っておいてよかった。

 

「シンデレラ。あなたはとても美しい、どうか私の結婚相手になってくれないか?」

 

ついでに演技も物凄く美味いし、宝塚行けるんじゃないかあれ?

華扇さんも顔真っ赤だしさ、あれ多分演技じゃないよ?

 

「え、ええと…はっ!」

 

シンデレラはその言葉を聞いて少しテンパりながら顔を動かすと時計が目に入り、11時55分になっておりました。

 

「す、すみません!」

 

そういって王子様から素早く離れ、帰り道へと走り始めました。

王子様もおってきますがシンデレラは素早く馬車へと乗り込み立ち去っていきました。

 

「シンデレラ…ん?これはシンデレラの…」

 

肩をがっくりと落とし舞踏会へと戻ろうとする王子様でしたが足元にガラスの靴が落ちているのを見てシンデレラの持っていた物と思いだしました。

 

「そうだ!これがあれば!」

 

一つの考えを思いついた王子様は元気を取り戻し、自分の部下を呼び始めました。

 

=桃武者=

桃武者一行は順調に陸路を進み鬼が島が見えるところまでたどり着きました、ですがここで一つの問題が発生してしましました。

 

「なんてこった、鬼が島へと向かうのに船がないぜ。」

 

そう、鬼が”島”とつくだけあり、そこは離れ小島となっていて陸路で進むことができません。

ですが近くに舟屋はなく、途方に暮れていました。

 

「どうします?今からいかだでも作りますか?」

「それしかないか?でもそれは面倒だぜ。」

「それじゃあどうしましょうか…ん?」

「どうしたんだぜ?」

「いや…少しいい考えが浮かびまして、あれはどうですか?」

 

猿が指さした方向を見るとそこには船の上でいびきをかいて眠っている妖怪の姿があった。

それを見て魔理沙は少し考え、猿が言わんとしていることを把握し、悪い笑みを浮かべた。

 

「成程な、確かにそれはいい考えだ。」

 

そう言ってお供の三人と桃武者は静かに船へと近づいていった。

そのすぐ後に人が出したものとは考えられない悲鳴が鳴り響き、気になった村人が確認しに行った所ボロボロになった(あやかし)がみつかったそうな。

 

=シンデレラ=

シンデレラが舞踏会に出た次の日、王子様は兵士たちに命令してシンデレラが落としていったガラスの靴に足が合う女性を探して来いという命令を出しました。

その命令により街には兵士があふれかえり、お達しを聞いた女性たちが王子の嫁となるために我先にと女性が行列をなしていました。

シンデレラは一度列に並ぼうとしましたが、意地悪な姉たちに家の二回に閉じ込められてしまい、行列に並ぶことができません。

 

「うぅ…シンデレラは私なの…」

 

真珠のような涙を流し自分がここにいると呟きますが、固く閉ざされた扉が開くことはありません。

そのまま扉に手を掛け、絶望していると後ろから例の魔法使いが現れました。

 

「シンデレラ。またあの姉たちにやられたのね。」

「あなたは…昨日の。」

「全く、そう簡単にあきらめるんじゃないわよ。ほら、王子様に合わせてあげるからその涙をどうにかしなさい。」

 

そう言って魔法使いは懐からハンカチを取りだしシンデレラに手渡しました。

シンデレラはそれを受け取り自分の顔を拭いました。

 

「それじゃあ行くわよ、アラホモラ!」

 

魔法使いがそう唱えるとさっきまでびくともしなかった扉が開き部屋から出れるようになりました。

 

「さぁ、これであなたを阻むものはないわ。行ってきなさい。」

「ありがとうございます!行ってきます!」




今回もお読みいただきありがとうございました。
さぁ物語もクライマックス!桃太郎は鬼を倒し、シンデレラは幸せになれるのか!
魔女魔法でハリー・ポ●ターの魔法を使ったくるくる雛は怒られないのか!
それではまた次回!

追記、次回から名前を変更して東方学園譚に変更いたします。
サブタイトルまでは決まっておりませんがこれからもよろしくお願いいたします
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