東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんお久しぶりなくるくる雛です。
旅行から帰って急いで書き始めましたが…少しでも間を開けると書くスピードが落ちるんですね。
一週間以内という期限すら超えてしまいましたがこれからはそんなことがないように努力いたしますのでどうかお許しください。
それでは今回もどうぞ!


第四一話 なお相方はレンコ・ウィーズリーの模様

…さーていきなりだが皆、俺が乗っているアトラクションだがあと少しで終わるんだ、つまりこれがどういうことかわかるか?

下手をすれば俺の人生という名のアトラクションが終わるかもしれない時間があと少しで始まるということだ。終わるのに始まるとはこれいかに。

とりあえず最後まで腕を動かせないか抵抗を試みるが、現実は非常である。

やはりがっちりと固定されて動かすことができない。

いやまぁ、この状況が嫌なのかと言われたら俺も当然男であるから嫌ではない…が、それ以上にこの後のことが怖い。

だがそう考えている内にもアトラクションが終わり皆のホッとする声が聞こえるが…だれかこの状況を打開する方法を教えてくれ。

そして咲夜さんもホッと息を漏らして自分の手を膝の上におろし自分のつかんでいた物に気づき、同時に自分がしていたことに気づく。

 

「…ひっ!」

 

咲夜さんは息を飲んだような悲鳴を上げ、今まで俺が見た中で最も速く、そして最も濃く顔を赤くさせる。

そして息を飲む時に体が引くのに合わせて腕を引き、そのまま抜き放てば容易に俺を殴れる体勢になる。

 

「え~と…俺はこれ、はなそうと思ったんだ…ぜ?」

「馬鹿ああああぁぁぁ!」

「ブハラッパ!」

 

咲夜さんはそのまま拳を打ち、俺はそれをモロに顔で受けてしまい変な声をだしてしまう。

椅子に座ってる状態なので衝撃も逃がすことができず視界がくらくらする。

俺は少しこのまま視界が元に戻るまで座っておきたかったが、次のお客さんが待って居るとのことなのでガイドさんに肩を貸してもらってアトラクションを後にした。

 

 

 

 

 

アトラクションを後にした俺と咲夜さんはまたもベンチにて少しの休憩(主に俺の)を取っていた。

 

「すいません、信貴峰さん。私がつかんでしまっただけなのに…」

「いやいや、気にするなって。女性としては正しい反応だろうから。」

 

そういいつつ適当に手を振って気にしていないとジェスチャーをする。

だかそれでも咲夜さんの顔は少し暗く気にしていそうだったので俺は話題を変えるためにマップを広げて次に行く場所を相談する。

 

「で、だ咲夜さん。次に行くところなんだけどさ、なにかリクエストあるか?」

「い、いえ。私は特にはありませんが。」

「そうか…」

 

俺はその答えを聞いて少しにやりとしながらここに来る予定を立てていた時に見つけた所を提案する。

 

「それじゃあ、咲夜さん。少し朝に渡したハリーパスを出してくれるか?」

「え?別に構いませんが…はい。」

「それで咲夜さん、少し話が変わるが魔法って好きか?」

「魔法ですか?そうですね、ファンタジーよりの魔法は好きですね。」

「よし、それじゃあパスを持ったままちょっと来てくれ。それで、後で俺が目を瞑ってくれって言ったら目を閉じてくれるか?」

「わかりましたが…何をするんですか?」

「それは秘密だ。ほら、行こうか。」

 

そういってこれ以上の追及を避けるためにさっさと移動を始める。

 

「あっ、ちょっと…もう。」

 

 

 

 

 

「よしそれじゃあ、そろそろ目を閉じてくれるか?俺が手を掴んで移動するからそれについてきてくれ。」

「まぁ、ここまで来てしまいましたしいいですが…」

 

そう言って咲夜さんは目を閉じて手を差し出してくる。

…そういえば、さっきも咲夜さんの手を握ってた気もするけど…最初はどこで握ったっけ。

まぁ、どうでもいいかと思考を中断させ、咲夜さんの手をゆっくりと引き、ハリーパスを使うためのゲートを通過する。

そしてゲートから少し歩いて咲夜さんに声をかける。

 

「咲夜さん、もう目を開けていいぜ。」

「一体何が?…ってここどこですか?」

 

咲夜さんがそっ、と目を開くとそこには一本の道と周りには森が広がっていた。

 

「まぁ、そう言いたくなる気持ちは分かるが少し歩けばわかるさ。正直さっきのゲートさえ抜ければ目を閉じておく必要がないからな。」

 

そう言って咲夜さんに行こうかと促し、歩みを再開させる。

そして2分ほど歩いて目的の場所へと到着する。

 

「ほら咲夜さん。ここが俺の紹介する今回のメインであり、今の所あのハリーパスを買った人にしか入れないエリア、マジックワールドだよ。」

 

という風にこのエリアの名前を言うが咲夜さんからのコメントがないのでメインで間違った選択をしてしまったのかとひやひやしてしまう。

 

「え、え~と咲夜さん?お気に召さなかったか?」

「え…?あっ!いえ、そんなことはないです!ただ少し見とれてしまって。」

「本当か?実際はよくもこんな所に連れてきてくれたなこのクソ野郎がとか思ってるんじゃないのか?」

「いっいえ!そんなことないですってば!だからそんなに肩を落とさなくても…」

 

とりあえず咲夜さんがここを選んだことに対して悪い感情は持っていないのを確認したので、以前にも依姫さんにやったのと同じ方法でいじっておく。

なんだかんだでこのいじり方は割とうまくいくんだよな。

まぁ、このままいじっていても仕方ないな。

俺は肩を落とすふりをやめて咲夜さんへと離しかける。

 

「ま、そう思ってないのは分かってるよ。それじゃあちょっと街を歩いてみようか。」

「え?こういう街って張りぼてなんじゃないんですか?」

「普通はな、ただこのエリアは町全体がしっかりと中まで何かしらの店が入ってるんだ。たとえばあそこだったら見たとおりレストランなんだが、あの2つ隣までもレストランなんだよ。見かけにはただの住宅にしか見えないだろうけどな。」

「へぇ~…あっ、あの店はなんですか?」

「あぁ、あれはこのエリアのモデルになった作品の商品を売っているところだよ。」

「そうですか…あの、信貴峰さん。ひょっとして、このエリアのモデルってメリー・ポッターですか?」

「おっ、知ってたか。その通り、ここはメリー・ポッターをモデルに制作されたんだよ。だからほら、あそこにお城があるだろ?」

 

そう言って俺はこのエリアの一番奥にある洋風の城を指さす。

それはメリー・ポッターに出てくる場所で、主人公たちが普段過ごす場所だ。

 

「わぁ…あの城まで作っているんですか。」

 

咲夜さんは俺が指さした方向を見て、あたかもトランペットを見ている時の子どものように目を輝かせて凝視している。

ってか、この反応もしかして。

 

「ひょっとして咲夜さんってメリー・ポッターが好きなのか?」

「えぇ、もちろん!最初は妹様…フラン様に読んでさしあげていたのですが、気がついたら私まではまってしまいまして。」」

「ふーん…それじゃあ、これからのるアトラクションは今までで一番楽しいかもしれないな。なにせここのアトラクションはあの世界を冒険するんだからな。」

「本当ですか!?それは楽しみです!早くいきましょう!」

 

そう言って咲夜さんは俺の手を掴んでひっぱってくる。

よっぽどこのエリアのことを気に行ってくれたみたいでうれしいのだが…このまま行くと、とある問題があるので少し体勢をととのえてからにした方がいい。

 

「咲夜さん、アトラクションもいいけど少し待ってくれないか?街のほうも見てみたいからさ。」

「むぅ…わかりました、少しくらいなら。」

 

…なんだろう、どこか子どもっぽい反応を咲夜さんがすると普段とのギャップもあって可愛らしさがすごいな。

つい言うことを聞いてしまいそうになるがそれをグッと抑え、目的の店に入るように咲夜さんに促す。

その店の中には杖や本、話中に出てきたありとあらゆるものが揃っていた。

 

「ふわぁ…ここも凄いですね。」

「だろ?俺も昨日このエリアのことを調べた時に来たいと思ってたんだよ。」

 

そう言って俺は近くのローブを一つ手に取り、手触りなどを確認する。

ローブ自体の色は黒色で、それに作品の主人公たちが通う学校にある、寮の紋章が刺繍されている。

肝心の手触り自体も悪くなく、薄手とは言えこれを羽織れば少しは暖かいだろう。

一先ずローブを戻し、すぐ隣のいかにもこういうところだな、と分かる缶入りのクッキーを手につかむ。

こういうのってショバ代が入っているのも分かるがいくらなんでも高すぎるよな、まぁそれなりに美味いし缶の蓋に絵を書いてたりするから分かりやすいお土産ではあるんだが…

まぁどうでもいいか、と商品をもとの場所へと戻して咲夜さんの方を向く、そっちでは咲夜さんがペンダントを片手に持ってじっと見つめていた。

 

「なにかいいものでもあったか?」

「あ、えぇ、この魔石のペンダントが綺麗ですけど、少し…ね。」

 

そうして咲夜さんが見せてきたのは銀色のチェーンの先に上下に銀で挟むように装飾の施された緑色の石のペンダントだ。

ふむ、確かに綺麗だな。値段は…あぁ、なるほど値段的に手が出ないってことか。

でも咲夜さんがつけているところを想像してみると…似合いそうだな。

財布に余裕はあるし買ってあげようかな。

俺はこっちに引っ越して来る前にバイトをしており、学校で友人もいなかった関係で大量に働いていながら給料を使う機会がなかったので通帳には十万単位の預金がかかれている。

それに母さんが定期的に小遣いを俺の口座に振りこんでくれるとの事なので資金は学生に似合わず潤沢だ。

そして俺が買おうと思って顔を上げると咲夜さんは既に移動しており、俺は飼う機会を逃してしまう。

…まぁ、それはそれでいいんだけどさ。

そうして店の中を色々と見てから咲夜さんに俺はレジを通してから行くので先にアトラクションへ並んでてほしいと言って並びに行ってもらった。

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます。
照れた時の語彙が貧困すぎますね…だれか助けて。
まぁ、ともかく今度に行くエリアは魔法のエリアです。
モデルはもちろんあそこのことですがこれが元で某Dランドのあれのような感じで私に何かあったらこの先が投稿できませんね…大丈夫かな。
と、ともかくまた次回もお楽しみに!
(感想、批評どんどんお待ちしております)
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