前回の話を投稿してから黒服の怖い人たちに追いかけられましたが何とか生還いたしました。
皆さんも使うネタは用法と容量、それに相手を選んで使いましょう。
それでは今回もどうぞ!
さて、咲夜さんにずっと並ばせておくのは男としてあれなので先ほど物色した中でいる物をつぎつぎと手に取ってレジへと向かう。
さ~て、とっとと咲夜さんの所に行かないとな。
「おっいたいた、咲夜さん先に並ばせてすまんねえな。」
「あっ信貴峰さん、別に気にしなくていいですよ…クシュン。」
「ん、寒いか?」
「すいません、ここ先ほどから風が強くて少し…」
あ~やっぱりか、ここは城の周りを並ぶ配置になっていて吹き溜まりになってるらしいし、それに湖が近くにあるせいで風も冷たくなってしまう。
やっぱりさっき買っておいて良かった。
そう考えてたった今まで入っていた店の袋を開け、ローブを咲夜さんに羽織らせる。
「あっ、これは…」
「さっきの店で買っておいたんだ。それと、少し目を閉じて後ろを向いてくれるか?」
「また目を閉じるんですか?別にいいですけど…はい、閉じましたよ。」
「ありがとう、それじゃあ少し首がくすぐったいかもしれないが我慢してくれ。」
そう言って俺は袋からとある物を取りだし、咲夜さんの首へと回す。
するとその時に俺の手が咲夜さんの首筋に触れ、咲夜さんがなまめかしい声を上げる。
「ん…ひゃん!」
「あんまり妙な声を出さないでくれ…こっちまで恥ずかしくなる…」
「す、すいません。つい…」
「もう少しだから、我慢してくれ…ほら終わったぞ。」
そして肩に手を置いて咲夜さんをこっちへと向かせてみる。
うん、やっぱり似合ってるな。
「もう目を開けていいよ。」
「何を…ってこれ…」
咲夜さんは目を開けると同時に首に手を当て、確認する。
するとそこにはさっき自分が店で見ていたネックレスがかかっていた。
「な、なんで…」
「ん?気に入らなかったか?それだったら余計なことしちまったな。」
「い、いえ。これは嬉しいのですが、これは高かっ「そうか!うれしいんだったらよかったよ!」
この手の値段関連の話になると色々面倒になるからな、少し話に被せ気味でも会話を終わらせるに限る。
咲夜さんもそれを把握したのか話を諦めてくれたようだ。
まぁ、その代わりにほかの話題振らなきゃだめだよな。
「そういえばこの城の完成度やたらと高いよな。」
「えぇ、入場に制限をかけているということは最近作ったばかりなのでしょうけどそれでも苔などでまるで昔からあるかのように感じます。」
「おっ、このほうきメリーの乗ってたやつじゃないか?」
「そういえば…確かにミスリル2000って書いてますね。」
「原作を知っているとこういう小ネタがうれしいな。」
「えぇ、それに一緒にいる人も元々の話を知っていので、話ができて私はもっと楽しいです。」
…だからその満面の笑顔でこっち見ないでくれ、こっちが照れて仕方がない。
しかも今回の場合地味に俺をほめているのと似たような状況だから普段より威力がやばい。
とりあえず咳払いをして顔が赤くなるのを少しでも抑えつつ、他の話題を振ってアトラクションに乗るまでの並ぶ時間を過ごした。
「ふぅ…いやぁ、このアトラクションの完成度すごかったな…。」
「えぇ、まさか吸魂鬼まで出てくるとは思いませんでした。それにあのスポーツのフィールドを動き回れたことが本当にすごいです。」
「そうだな。正直もう一回乗りたいぐらいだが…」
「何か不都合があるんですか?」
「あぁ。実はこの後にショーを見に行こうと思ってるんだ、まぁショーと言ってもアトラクションに近い奴なんだけど一日の上映回数に制限があってな、それでそろそろ制限だからそっちにいこうかと。」
「ショーですか、今まで乗り物系しか回ってませんでしたからいいかもしれませんね。」
「そういえばそうだったな、それじゃあ行こうか。」
ついでに咲夜さんの運試しにも…な。
「それでは皆様魔法の杖専門店『ロッドプリーズ』へようこそ。本日は皆様が杖をお探しになっていると聞いてやってまいりましたが、それでいいのでしょうか?」
そうガイドが問いかけると最前列にいた子ども達がはーいと元気のいい声を上げて同意する。
その間俺は周りに設置された魔法の杖の棚を観察をする。
ふむ、状態的には長年続いている老舗の店って所か、窓際に置かれている箱をみるとその上には
店に売っている商品の上に
まぁ、手入れが行き届かない良いわけにはならないけどな。
「それでは奥にて杖の管理人が皆様にピッタリな杖を用意して待っております。管理人の気分が悪くなる前に早く会いに行きましょう。」
おっと、もう次の部屋に行くのか。もう少し周りを詳しく見ていたかったが仕方ないな。
俺は観察を諦め、ローブを脱ぎつつ咲夜さんの近くへと行き、共に次の部屋への扉を潜る。
そこは薄暗く、先ほどと似たような杖が詰め込まれている棚が部屋中にあり、真ん中にカウンター、そして本棚に直接壁が設置されている。
…地震起こったらヤバそうだな。
そんな適当なことを考えていると全員が部屋の中へと入り、階段の上から老人が現れてカウンターの前へと移動してくる。
「おや、もう来たのかね。人を待たせないのは良い心掛けだな。さてさて、今日杖を見に来る予定と言っていたのは誰だったかな…?」
そう言って老人はショーの観客へと目を向けて一人を手のひらでさして言葉を繋げる。
「今日杖を見に来るといっていたのはそちらのお嬢さんだったね。ちょっとこちらまで来てもらえんかね。」
「え、私…ですか?」
「あぁ、どうやらそのようだな。ほら、早くいってきなよ。」
俺は軽く腰を押して咲夜さんをお爺さんの元へと行かせてやる。
咲夜さんは少し「もう」という言葉を呟きながらも杖の管理人の前へと歩き出て、机越しに対面する。
「ん~…よく見えんの。すまないがもう少し灯りへと近づいてくれんかね。」
「え、えぇ。こうですか?」
そういえばこんな場所で敬語をいう人も珍しいよな。普通は子どもとかが選ばれるんだろうからあんまり機会がないだけかもしれんが。
それにしても…こんな薄暗い場所で老人が咲夜さんみたいな美人で敬語使ってる人に話しかけていると、なんか黒い話を持ちこんでいるかのようにも見えるな。
「ふむ、そうじゃな。この杖などどうであろうか。」
老人は棚の中から箱を一つ取りだし、咲夜さんの前で蓋を開けて杖を取りだして持ち手を咲夜さんへと向けて渡した。
それを受け取った咲夜さんは素の杖をまじまじと見つめ、少し軽く振ったりしている。
「お嬢さん、杖は振るだけでは魔法は起きんよ。ほれ、あの花瓶に向かって魔法を唱えて浮かせてみたまえ。魔法の名前はフローティングじゃ。」
「え、えーと…フローティング!」
すると花瓶が見事に浮かんで…なんてことはなく、花瓶は割れ、中の水が跳ね、花が崩れ落ちてしまった。
「おうおう、この杖ではなかったか。そうじゃの、この杖ならばどうじゃ?」
今度はカウンターの下から別の箱を取りだし、老人は咲夜さんへと杖を渡す。
「次の魔法はそうじゃな…あの帽子を取ってもらんかね。魔法はカムン、ジーじゃ。」
「こうですか?カムン、ジー。」
また別の魔法を唱えると今度は帽子が浮かび、老人の元へと向かうがそのまま通り過ぎてしまい、老人の後ろにある棚を荒らしてしまう。
「おや、これでもないか。じゃが、今の様子からするともう少し上位の…!」
そう言って老人は奥の棚より革張りの杖を出してきた。
今回もお読みいただきありがとうございました。
ふぅ…また追いかけられそうなネタですね。
まぁ一回目で感覚は掴みましたからもう一度逃げ去って見せます。
さて、校外学習編もそろそろ終盤、次は誰をだそうかな。
一先ず追いかけられそうなネタ以外で…
それではまた次回!
(感想・批評どんどんおまちしています)