東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
今回からはあの吸血鬼のお話となります。
さーてどんな話し展開にしようかな。
今回もどうぞ!


第四八話 夕立、そして虹色

「いらっしゃいませー、本日は何名様でお越しでしょうか。」

「4名です。」

「はい、4名様ですね。それではこちらのお席へどうぞ。」

 

ダムロスに入った俺達は店員との軽い受け答えをして席へと案内された。

 

「う~ん何食おうか…皆はどうする?」

「私は来る前に決めてたし和風ハンバーグランチ定食にするよ。」

「んー…ちょっともう少し悩んでから決めるかなぁ。」

「私はカルボナーラにしようかと。」

 

二人ともしっかりと分けれる料理にしてるあたり友人といったりするのに慣れてるっぽいな。

それにしても妹紅さんはハンバーグか、今の気分的には肉なんだがハンバーグってわけじゃないんだよなぁ…ふーむ。

そう考えながら適当にメニュー表をパラパラとめくりながら肉料理の場所を流し見しているとふと一つのメニューが目に留まった。

からあげか…そうだな今の気分的にこれが一番のようだ。

後みんなでつまむ用にポテトも頼むか、どうせ支払いは俺がするつもりだし。

ん?割り勘しないのかって?別にしてもいいけどファミレスの代金なんか所詮知れてるんだし男としてそのくらい払ってもいいだろ。

 

「にとりは何頼むか決めたか?俺はからあげ定食にするつもりだが。」

「うん、私も決まったピザにでもするよ。」

 

とりあえず全員注文が決まったことを確認できたので机に備え付けられているベルを押して店員を呼ぶと全員が手短に注文を済ませてしばし談笑の時間になる。

 

「にしてもさっきも似たようなことを言ったけどやっぱり向こうの時よりも一週間が長かったな…」

「今週はイベントが多かったって言ったけど、普段の日常でも外の世界よりは刺激があるだろうから多分これからも一日が長いと思うよ?」

「ははっ、それはしんどそうだが…退屈につぶされかけてた向こうでの暮らしよりはましだな。」

「信貴峰さん、そんなに外の世界は退屈なものなのですか?」

「あー…いや、普通に暮らしてたらそんなに退屈とも感じないんだろうが…俺の場合はある種の病気見たいなものでな、なんというか変わり映えのしない日常に飽きてしまったんだ。」

 

こっちの学校だと変わり映えしなくてもずっと楽しんでいられそうだがな。

男の友人がもう少しいないと色々厳しい気もするが…ま、それでも退屈よりはずっとましだ。

 

「日常に飽きた…ですか?」

「大分ガキくさい理由とは思うがな。」

「ガキっぽいというより大分珍しい理由だよね。」

「失礼いたします。お待たせいたしましたご注文のポテトフライです。」

「お、もう来たか。それじゃ皆食べようぜ。」

 

と俺がみんなに声をかけ各々好きなタイミングで食べ始める。

 

「やっぱりこういうところで料理とか頼むと一番最初にポテトが来るよな。」

「そういえばそだね、まずポテトより早くくる料理っていったらサラダだけど…基本セットで頼むしね、そしたら盆に乗って一緒にくるから結局遅くなるし。」

「まぁ駄弁りながら食べる分には一番いいさ。」

「それもそうだな…あ、そういえば帰りに買い物寄ってかねぇとな。家にあんまり食材なかった気がするし。」

「あ、そういえば私も胡瓜きれたてたな~。」

「…信貴峰、胡瓜って常備しとく物だったっけ?」

「さぁ…こっちでは俺の常識通らなかったりするからなんともな…」

 

 

 

 

 

「ふぅ…食った食った」

「すいません奢ってもらっちゃって。」

「あぁ、構わん構わん。貯金は割とあるが使わなきゃただの金属か紙でしかないからな、使いどころがあるならつかうさ。」

「へー、信貴峰男前だねー。それじゃあ今度は私の工具でも…」

「残念ながらひどい無駄遣いをするつもりはないな。」

「私の欲しいものが無駄遣い扱い!?」

「いや、それ以前にいきなりたかるなよにとり。」

 

その台詞と共に妹紅はビシッと軽い音を立ててにとりへと突っ込みを入れる。

ま、そこまで高くないものだったら買ってやらないこともないんだがな。言ったら絶対に調子乗るだろうから言わないけど。

と内心でまた少し貯金が減りそうな考えをしながらレストランの扉を開けて外へ出ると風が吹いていて、葉桜が舞っていた。

 

「おお、いい風…って言いたいけどこれ確か雨になるんだっけか。」

「あっ、そういえばそうらしいね。」

「雨かぁ、そうなるともう解散かな?」

「まぁ、濡れても仕方ないし俺もこの後買い物に行きたいしな、正直そのほうが助かる。」

「それじゃあ、解散ですね。それではまた月曜日に学校で。」

「あぁ、じゃあな。」

 

そう言って俺は鞄を自転車の前かごに突っ込み、すぐさま自転車にまたがって皆と分かれた。

えーと…こっからだと商店街よりスーパーのほうが近いな。

まぁ、土日分含めて少し多めに買い込むにはちょうどいいな。

 

 

 

 

 

「うん、大体欲しいものは買い込めたな。まぁ、適当に買っちまって特に料理決めてないのが問題なんだが…ま、なんとかなるか。」

 

そう呟いて自転車にまたがって走りだしてからそう時間が立たない内に軽く雨が降ってきてしまった。

 

「あっくそ、もう少しチャリで距離稼ぎたかったのに…しかたねえな。」

 

俺は持ち物が濡れないうちに素早く鞄から常にいれている折り畳み傘を取りだし展開させる。

前に一度鞄に入れっぱなしにしたら傘が壊れてたという苦い思いでがあるので一応2個入れてたが…問題なさそうだな。

にしても5月に雨って何故かアジサイが脳裏に浮かぶのは俺だけか?

なんて色々なことを思い浮かべては消えて別のこと思い浮かべながら自転車を押して適当に歩いていると河原の堤防に差し掛かったところでとあることに気づいた。

信貴峰は視界に移っている川にかかっている橋を渡るのだがその橋の下の所になにか光っている物が見えるのである。

 

「なんだ?あんなところに灯りなんてのもないだろうし…」

 

と、少し気になってしまい堤防を自転車をこかさないように下りて橋の下へと入る。

するとそこには金髪で背中に色々な宝石のような結晶を付けた翼を持った少女がそこにはいた。

近くに傘もなく、少し服がぬれているところを見ると恐らく雨宿りしていたのだろう。

 

「え~と…確か、フランさんだったか?」

 

と、少し確信が少なめな記憶を探ってだした名前をぽつりと呟く。

するとその俺の言葉に反応して少し重々しく首を動かし顔をこちらへと向ける。

 

「…あっ、転校生。」

「信貴峰空華だ、どうしたんだこんな所で。」

 

と、そこまで言った所でポケットに入れていたスマホが震えだしたので取りだすとレミリアからのメールが届いていた。

さっと適当に見ると妹が行方不明になったので探してくれという内容だった。

文面から察するにこれは俺一人に送ったのではなく一斉送信で送ったのだろう。

…ん?妹?

と、メールを粗方読み終えた俺は一つのことを思いだす。

…何故話した覚えのないフランさんの名前を知っているのか、それはレミリアさんがそう呼んでいたからだ。

まるで家族に話すかのように。

 

「…もしかしてレミリアの妹?」

「…うん。」

 

とあっさりと認めるが俺はまだレミリアには連絡せず何をしているのかを遠まわしに聞いてみる。

 

「なんだ、外でも散歩してたら雨が降ってきたから雨宿りってとこか?」

「…あんたには関係ない。」

 

とさっきまでは素直な受け答えをしてくれていたが急にぶっきらぼうな返しをしてくる。

まぁ、なんとなくメールの文面からすると家出でもしたんだろうな。

 

「まぁ、とにかくこのままじゃ風邪引くし俺の家に来ないか?あったかいコーヒーくらいなら入れてやるぜ?」

「…いいわ、確かに少し寒いしその提案に乗ってあげる。」

 

とりあえず見失うとレミリアの頼みを断ることにもなるし面倒になるだろうから一先ずは家へと誘い、確保をしておく。

レミリアに連絡は…まだしないほうがいいな。

そこまで思考を進めた所で鞄から予備の折りたたみ傘を取りだしてフランさんへと渡す。

 

「ほら、予備があるからこれを使ってくれフランさん。」

「呼び捨てでいい。」

 

とまたぶっきらぼうに返して俺から傘を受け取る。

まぁ、原因を聞きだすまで我慢だな。

 

「わかった、それじゃあ行こうかフラン。」

「…ん。」

 

フランは最も言葉の数が少ない返し方で返すととぼとぼと俺の後ろを付いてきた。

…とりあえず夕飯までは食べていきそうだな。




今回もお読みいただきありがとうございました。
…高校生の身長でフランちゃんくらいの子を家に誘うと犯罪臭が…
作者も信貴峰もろりこんではないですからね?
さてまた来週に投稿できるか…怪しいです。
それではまた次回!
(感想、批評、コラボなどお待ちしております)
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