東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
久しぶりの一週間での投稿です。
今回は少し焦り気味に作ったので出来が荒いかもしれません。
どうにか両立させないと…
それでは今回もどうぞ!


第四九話 さて…家出の理由は?

「ふぅ、やっとついた…歩くとやっぱり距離あるな。」

「…人間ってやっぱり体弱いのね。」

「まぁ超人とかなら話は別だが基本はこんなものだろう。」

 

俺はそう返しながらも自転車の鍵と一緒のリングにはめている家の鍵で扉を開けて中へとフランを招き入れる。

 

「タオル持ってくるからちょっと待っててくれ。」

「分かったわ。」

 

基本は素直…なのか?

とにかく濡れたまま部屋に上げるわけにも行かないので風呂の脱衣所に常備してあるタオル類のタンスから青色のバスタオルを取りだし、前日に洗ってある浴槽にお湯を注ぎ始めてからフランへとバスタオルを手渡す。

 

「ほら、これで頭と体拭いたら今風呂入れてるから入ってくれ。多分シャワー浴びてる間に湯がたまるからさ。」

「うん、ありがと…」

「あ、風呂上りなんだけど服は俺のジャージおいとくからそれでも着といてくれ。」

「うん…ねぇ、一つだけお願いがあるんだけどいい?」

「ん?なんだ?」

「お姉さまが来ようとしてても絶対に迎えに来ないように言って。」

「あぁ、そういうこと…ってことはやっぱり家出なのか…って今はそれよりも風呂に入ったほうがいいな。とりあえず約束は守るけど後で事情は話してくれよ?」

「…うん、それじゃあはいってくる。」

「あぁ、ゆっくりあったまってこい」

 

そう言って会話を終わらすとフランは風呂場へと向かって行ったので俺は風呂から上がった時用に暖かい飲み物でも入れようとヤカンに水を注ぎ火にかける。

さてと俺のジャージを出しとかないとフランの着替えが…って、あ。

…下着どうしようか。

俺の家にはもちろん女性の下着何ぞ無い、間違えてもない。

そうなるとフランに直接俺のジャージを着せるのかとなるとそれもまたまずい。

…どうすりゃいいかな。

いや、どうするかという質問には一応答えがあるがこれは俺の趣味やら何やらでヤバくなりそうだが…事情説明すれば大丈夫だよな?

そこまで考えて決めると俺はスマホを弄ってとある相手に電話をかけ始めた。

 

 

 

 

 

「はい、持ってきましたよ信貴峰さん。」

「あぁ、すまないな。いや、本当にすまねぇ。」

「ま、まぁあなたが色々大変なのは分かりましたからいいですが…電話がかかってきて話しを聞いた時は何事かと思いましたよ。」

 

そう言いつつも椛は紙袋を俺に差し出してくる。

中身は椛が前に使っていた下着だ…おい今俺が変態的な意味で取ったと思った奴は表出ろ。列脚空舞とクソルアッパーの刑だ。

椛に電話して下着を持ってきてもらった理由はフランの下着がないからだ。

それと直接頼みたいことが一つあるのだ。

俺は風呂場のほうに目をやってまだフランが出ていないことを確認すると椛に外へ出るように言って共に玄関前へと移動する。

 

「なんですか?いきなり外に連れ出して。」

「いや、もう一個頼み事があってな、今俺の家にフランがいるとレミリアに伝えてくれないか?俺はちょっとフランと約束しちまったから無理なんだ。」

「ふむ…まぁ、わかりました。頼み事はそれだけでいいんですか?」

「あぁ、それと迎えには来ないでくれって言ってくれないか?家出の理由が何にせよすぐには帰りたくないだろうから。」

「了解しました、それと明日稽古を…と思ってたんですがこの様子だと無理そうですね。」

「あぁ、その代わりの埋め合わせはいつかするよ、すまねえな。」

「事情が事情ですから仕方ないですよ、それじゃあまた学校で。」

「あぁ、またな椛。」

 

簡単に分かれを告げて椛の背中が見えなくなるまで見送ると俺はすぐさま家に入りタンスからジャージを取りだし椛から受け取った下着入りの紙袋と共に脱衣所へと置いておく。

さて、とりあえずは色々準備は終わったな。

俺は自分の部屋から一冊の小説を取りだしリビングのソファに座ってそれをフランが上がって来るまで読むことにした。

最近ゆっくりと本を読む時間もなかったので久しぶりだ。

 

 

 

 

 

ふむ、この技はリアルでも使えそうか?いや少し厳しいか…

なんて普通では考えないようなことを思いながら本を読んでいるとリビングの扉がカチャリという音を鳴らした。

その音に反応して視点をそちらに向けるとサイズが合ってないせいでダボダボになっている俺のジャージを着たフランがいた。

 

「お、上がったか。それじゃああったかい飲み物入れるけど何がいい?」

「んー…ココアが飲みたい、ミルク多めで。」

「わかった、少し待っててくれ。」

 

そう言って俺は台所へと移動して沸かしてたお湯を少しだけコップに入れてココアの粉を溶かしてミルクを多めに注ぎ込んでココアの完成。

ついでに俺用のコーヒーも入れてリビングへと戻る。

ただブラックで飲めなくはないが苦手なのでミルクを足してコーヒーミルクにしておく。

子どもっぽいって?無理に大人ぶろうとして自分の家で苦手な物飲んでるよりはまだいいだろ。

 

「ほい、ミルク多めのココアだ。」

「ありがとう…」

 

俺がもっていたココア入りのマグカップを渡すと、んくんくと可愛らしい音を鳴らしながらフランは嚥下していく。

そしてほう、と軽く息をもらしたのを見て俺もコーヒーを一口飲んでそれで、と話を斬りだす。

 

「本題にはいるけど何で家でしてきたんだ?」

「…お姉さまが…から」

「ん?」

 

多分フランは俺の質問に答えてくれたのだろうがぼそぼそと小さい声だったので聞き取ることができなかった。

その意図を察してくれたのかもう一度フランは応えてくれる。

 

「最近お姉さまが私に構ってくれないから…少し心配させたくて…」

「…」

 

それはまぁ、なんとも子供らしいという理由だな…

さてどうしようか。

このまま家に泊めてあげるのがいいのかそれともレミリアに連絡を取って迎えに来てもらうのがいいのか…

ふむ、と軽く唸りながらアゴに手を当てて考えているとふとフランの顔がいや、目が視界に入る。

期待と不安の入り混じった目、つまり俺が悩んでるのを見て泊めてくれるのかそれとも追いだされるのか。

俺はその眼をしっかりと見て考えをまとめた。

 

「わかったよ、しばらくはうちに泊めてやる。」

「え?」

「ベットなんかは俺の部屋のベットを使え、俺はこっちで布団でも敷いて寝る。」

「え?え?泊まっていいの?」

「あぁ、どうせ一人暮らしだ。部屋なら実際余ってるくらいにある。」

「え、でも…私とあなたはほとんど面識もないよ?」

「クラスメイトって共通点あんだから別にいいだろ。とにかく普段は階段上って付き辺りの2階の部屋を使ってくれ、俺は日当たりが悪くて好きじゃないんだが吸血鬼ならそっちのほうがいいだろ。」

 

そこまで言い切り俺はもう一度コーヒーに口をつけ喉を潤す。

最近5月とは言え偶に寒い日があるんだよな…服を選ぶのが面倒だ。

と、頭を動かしているとフランがこっちをみて何かを言いたそうにしている。

 

「どうした?何か問題あったか?」

「そうじゃないの、その…ありがとう。」

「…構わんさ、正直一人で暮らしてると暇なのもあるんでな。」

 

まぁ、引っ越す前だった場合家に女の子を泊めるなんて言ったら理由を言う前に母さんにボディーブローから頭に肘鉄クラってとどめに膝蹴り食らってただろうから決してやらなかっただろうけど。

…それでも理由を言ってたら泊めてくれた気もするが。

ん?拳法を習得してる俺がなんでそんなに食らうのかって?…俺の師匠が母さんなんだよ、実際無想天生とか使えそうなくらい強い。

一度本気で試合したことあるんだが…うん萃香さんよりやばかったような…あれ?ひょっとして母さんも能力持ちだったのか?

…やめとこう、ぶっちゃけ怖い。

 

「大丈夫?何か急に青ざめたりハッとしたような顔をしたりしてるけど…」

「い、いや大丈夫だ問題ない。それより夕飯食いたいのあるか?夕飯を考えるには早いけど漬け込まないといけないのなら早めがいいし。」

 

俺がそう質問するとフランはん~…と可愛くうなりながら悩んでパッと顔を笑顔にさせながら手を上げて質問の答えを言ってくれる。

 

「私が食べたことないようなのを食べたい!」

「…おうおう、また難しい発注だこった」

 

まぁ、そういうことなら楽だしチャーハンにでもするか。

見かけからして洋風だし中華は馴染みもないだろ。

夕飯のメニューも決まった俺は時間もあるのでのんびりと過ごすことに決めた。




今回もお読みいただきありがとうございました。
女性に下着借りる男性…うん、色々まずいですね。
あぁ…信貴峰がどんどん変態の道を…どうしてこうなった。
まぁ、変態あつかいされるのは私じゃないですからいいですが。
それじゃあみなさんまた次回!
(感想、批評などおまちしております)
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