東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
祝!50話!
本当は昨日投稿したかったのですが、諸事情により今日になってしまいました。
それではどうぞ!


第五十話 フランの家出初日

「ふー…今日はこのくらいにしておくか。」

 

俺は普段と違い自分の部屋ではなくリビングにてやっていた復習を切りがいいところで止め、背伸びをひとつして体からポキポキと小気味いい音をならす。

ふぅ、と息を吐きつつフランの方を見ると窓の所で床に直接座って窓の外を見て…いやどこか遠くを見ていた。

大方家出したはいいけどやはりレミリアの事を考えているのだろう。

ふむ…なにか二人で遊ぶものでもだして気をそらせてあげたほうがいいか。

そこまで決め込んだ俺は2階の自室へと向かいクローゼットにいれていた2つあるうちの段ボールのうち一つを取りだして、リビングへと持って降りる。

中身はポイステ3ことPS3とFIIだ、FIIう~☆の方はまだ買ってないし買う気もない。ポイステ4の方はまだカセットが少ないしな。

 

「フラン、暇ならゲームでもしないか?」

「…ゲーム?チェスでもするの?」

「え?いや、テレビゲームのほうだけど。」

「テレビゲーム?」

 

え?まさか家にゲーム機類ないとか?

うーん…いまどき珍しいな。

 

「簡単にいえばテレビに映像をだして遊ぶゲームだよ、実際にやってみたほうが早いがな。」

 

そういうと俺は段ボールの中からFIIを取りだしテレビへとつなぐ。

カセットは…そうだな、テレビゲームを今まで知らないならファービィでいいか。

ついでにリモコンも取りだしてと。

 

「それじゃこれ持ってくれ。」

「なにこれ…テレビのリモコン?それにしては色々違うけど…」

「これは遊ぶためのコントローラーだよ、ちなみにこのゲームでは縦じゃなくて横持ちな。」

 

電源とCDを入れて準備完了と。

さて、引っ越してから電源入れてなかったから久しぶりだな。

 

「…これどう遊ぶの?」

「まぁまて、チュートリアル…もとい遊び方を教えてくれる画面を開くからさ。」

 

そういってリモコンを操作してオプション画面やらなんやらからチュートリアルを呼びだしてリモコンをフランへと渡す。

 

「ほら、ここでやり方を覚えな。」

「う、うん。え~と…」

 

するとフランは戸惑いながらも画面をしっかりと見つつリモコンもぎゅっと握ってチュートリアルをやり始めた。

 

 

~少女操作暗記中~

 

 

「そして、最後にこの扉を潜ればいいのね…やったぁ!終わった!」

「お、終わったか。普通このチュートリアルは5分位かかるんだが…3分半くらいで終わらすってのは、割とセンスあるのか?」

「ん~…こういう感じのゲームは初めてだけどお姉さまとチェスとかをしたらほとんど私の勝ちだよ!」

「つまり理解力と判断力はあるってことか、それじゃあ本編のほうを始めようか。」

 

そういって俺はリモコンを握り本編を始めようと…あ、しばらくほっといたから電源落ちてる。

とりあえずボタン押してっと…よしOK。

 

「さて、久しぶりにやるけどコンテニューせずにどこまで行けるかね…とりあえず俺は白色のカラーにするか。」

「あ、じゃあフランは可愛いからピンクのにするー。」

「それじゃあ俺はサポートに回るから基本は好きにしたらいいぜ。フランのさっきのプレイを見た限りそうそうやられなさそうだしな。」

 

 

~1時間経過~

 

 

…正直意外だった。

まさかフランが一回もやられずにステージ1-1から2の最後までクリアするとは…テレビゲーム初心なんだよな?

姉のレミリアはモン狩りやった時に腕はそこまでだったのにな。

ふむ、と考えながらチラリとフランを見るとフランは目を軽く押さえてん~…と唸っていた。

 

「ん~…フラン少し目が疲れちゃった…」

「あ、そっかテレビゲーム初めてならそう長くもできないか。」

「良く分からないけど…そうなのかも。」

「ま、とりあえずは一先ず休もう。俺も風呂あっため直して入りたいしな、部屋に戻って着替えをとってくるか。」

「わかった…あ、そうだ。私の寝るところってあなたの部屋になるんだよね?」

「あぁ、そうだが…一緒に見に来るか?」

「うん!」

 

そういうとフランは部屋を出かかっていた俺の後ろへと付いてきて2階の俺の部屋へと共に向かった。

 

「へぇ~ここがあなたの部屋なの?」

「あぁ、そうだよってそうだ着替えとらねぇと。」

 

そう言うと部屋に固定されているタイプのクローゼットを開き更に中にいれている小さめのタンスから着替え類を取りだしているとフランが俺の脇からひょこっと顔を出してクローゼットの中を見渡していた。

 

「なんだ?なにか珍しいものでもあったか?」

「ん~珍しいものは無いけど…あれ。」

 

そういってフランがクローゼットの隅を指さし、そこのある物を俺に認識させた。

それは俺には、いや男の部屋にあるには似つかわしくないものだった。

 

「あぁ、このクマのぬいぐるみか。」

「男の人ってこういうのに興味ないんじゃないの?」

「あぁ、興味ないよ。これは前の学校で家庭科の授業の一環として作ったんだよ。」

 

そういいながら俺はクマのぬいぐるみを片手でつかんで引き寄せた。

 

「え、あなたが作ったの?これ、私が持ってるぬいぐるみと変わらないくらいなんだけど…」

「そんな大したもんじゃないさ、分かりやすい解説書に作り方は書いてあったんだから…欲しいならやる。」

「え!いいの!?」

「あぁ、俺が持ってても仕方ないし似合わないからな。」

 

そう言いながらぬいぐるみをフランへと渡すとフランはそれを大事そうに抱えながら小さくジャンプを繰り返した。

 

「ありがとう!これずっと大事にするね!!」

 

…ま、そこまで喜んでもらえるなら悪い気はしない。むしろ少しこっちも嬉しくなるな。

 

「それじゃあ、フラン。俺は風呂に入ってくるからゲームしたいなら勝手にしたらいいし、俺の部屋にあるものなら大体好きにしていいから。」

「うんわかった~♪」

 

フランはぬいぐるみを大事そうに抱えたまま俺へと上機嫌に答えた。

ぬいぐるみか、まだどこかに何個かあったような気がするが…また探しとくか。

ともかく風呂に入ってさっぱりしてくるか。

 

 

 

 

 

「よっと、よしキャベツは完了っと。次はピーマンっと。」

 

風呂から上がった俺は現在夕飯作りを始めていた。

作る内容は回鍋肉(ホイコーロー)とチャーハンだ。

ちなみに回鍋肉は日本の物と中国の物とでは所々違ったりする料理だ。

まぁ、料理を少し齧ったら耳にする例の中国料理人が日本人向けにアレンジしたんだけども。

なんて適当な雑学を頭で広げていると俺が調理をしているダイニングキッチンの反対側からフランがひょっこりと顔を覗かせた。

 

「良い香り~何を作ってるの?」

「ん?回鍋肉とチャーハンだよ。」

「ホイコーロー?チャーハン?」

 

そういいつつフランは首を傾げる。やっぱり中華は知らなかったか。

 

「2つとも中華料理っていうジャンルの料理だよ。全体的に味付けが濃い印象かな?まぁ、俺の先入観だけど。」

「ふ~ん…確かに私が食べたことなさそう、だけどおいしそうね。」

「所詮素人…って言っていいかは分からんがプロではないからあんまり過度な期待はしないでくれよ?」

 

そう軽く会話を交わしながらもフライパンを一回振って炒め終える。

さて、次はチャーハンか。卵スープはすでにできてるからあとはこれだけっと。

しかし所詮家庭料理のチャーハン、特に珍しいこともしないのでこれ自体は早く作れるだろう。

そんなことを思っているとク~という音が俺の対面から聞こえてきた。

 

「…おなかすいた」

「…あぁ、すぐ作るからまっててくれ。」

 

…さっさとつくるか。




今回もお読みいただきありがとうございました。
案外レミリアはフランにテレビゲーム類をやらしてないのではないかな?という妄想でこんな話になりました。
それと料理描写多すぎかな?
私自身が料理好きだからというせいもありますが…少し減らすべきかな。
それではまた次回!
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