東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

52 / 82
どうも皆さんくるくる雛です。
最近親のPC使う頻度が上がって書けません…
それでも2週間に一話は投稿して見せます!…たぶん。
それでは今回もどうぞ!


第五一話 力と知恵(シリアスは職務怠慢)

「あなた…手の動き早いわね。」

「あぁ、日頃から鍛えてるからな。」

 

フランとの夕食も終え、俺は特にやることもないので庭先にて拳を足を振っていた。

いわゆる稽古であるがやはりこちらもすることがなかったのか冷蔵庫より取りだしたアップルジュースを氷入りのグラスにいれてストローで飲んでいるフランが縁側に座ってこちらをジーっと観察をしている。

たまにポツリ、ポツリと話しかけてきてるので俺はその言葉に対してそのつど返答しつつ体を動かし続けている。

ちなみにまだ拳に霊力を纏わせる段階には至ってないのでただただ技の復習や能力を使った体術なんかを考えながらやっているだけである。

 

「でもやっぱり人間の範囲なのね。あの萃香と引き分けたなんね信じられないわ。」

「…何故知ってる。」

 

「…恥ずかしい話だがあれは引き分けなんかじゃない。俺の負けも同然だ…よ!」

 

俺は会話をしながらも意識を集中し回し蹴りから瞬時に能力を使用して2m位を一跳びで進み、高速の突きを繰り出した。

…使えなくはなさそうだ。ただしっかりバランスを整えれてないとこけたりしそうだからその点は注意…と。

ふむ…と考えつつちらりとフランを見ると唖然とした様子でこちらを見ていた。

 

「どうした?」

「いや…今の技凄いわね。妖怪でも下級くらいなら一撃で倒せそうなくらい…なんて技なの?」

「今作ったばかりだから技名はないよ、まぁ攻撃技だから信貴峰流のほうになるのは確定だけど。」

「…あぁ、あなたも拳法使えたんだったわね。」

「…あなた、も?」

 

暗に他の誰かが、もしくはフラン自身が拳法を使えるというフランの言葉に反応する。

フラン自身もその様子に気がついたらしく俺の聞きたい情報を教えてくれる。

 

「体育の教師に美鈴っていたでしょ、あれが拳法を使えるって言ってたわ。」

「美鈴先生か…見かけからして中国系の拳法か…浸透頸(しんとうけい)とかはつかえるのかね。」

「しらない、私そういのには興味ないもの。あなたのを見てたのもただの気まぐれだし。」

「ま、きまぐれでも見るくらいの価値はあるといういい方向に解釈しとくよ。」

 

そう言葉を返しながらフランの近くに置いてあったタオルでかるく汗を拭き、500ミリの天然水をコポコポと鳴らしながら飲みくだした。

やっぱり運動の後の水分はうまいな…個人的には麦茶が一番だが。

そのままフランの隣へと座ってもう一度タオルを使って汗を拭い、休憩をすることにする。

 

「ふぅ、やっと能力使った後に倒れないくらいにはなったけどそれでも体への負担が激しいな。」

「あなたが引っ越してきた日から考えて人間なのにもう倒れないってだけですごいんだけど…」

「まぁ、元から体は鍛えてたし家で鍛えてるときも間があれば能力使ってうごかしてたからな。そりゃ他人よりは早いだろうさ。」

 

そう言いつつ時計の方へとちらりと頭を向けて時間を確認する。

流石に寝るのには早い時刻だが今から何かしようにも微妙な時刻だな…明日の予定でも話すか。

 

「そうだフラン、明日はちょっと買い物に行かないか?」

「買い物?いいけど…今日自転車のかごに一杯食材買ってなかった?」

「いや、明日は食材じゃなくてちょっと別のものを買わないといけないからな。電車にのってショッピングモールでもいこうかと思ってるんだよ。」

「ふ~ん?とりあえずわかった!…って私着てきた服がぬれちゃってる…」

「あぁ、それに関しては問題ない。さっき風呂に入る時に洗濯したから乾燥機で乾かしてるよ。」

「…あなたのことをお姉さまが咲夜に似てるかもって言ってたけど何だか少しわかるわ、あなた手際がいいし努力家なのも似てるわ。」

「咲夜さんは努力家なのか?あんまりイメージ沸きにくいが。」

 

いや、でもあそこまで料理をうまくするには努力は必要だろうけど…それでも色々とそつなくこなしそうなんだがな。

 

「咲夜の場合無駄な時間を全部勉強とかに回してるみたいだよ~。」

「そう言われたらあの人暇な時間とか休み時間とかでも無駄にしなさそうだな、でもやっぱり俺は咲夜さんとは違うね。俺は無駄な時間ってのも結構好きだからな、昼寝をしたりとか。」

「へ~…でも私から見たらその方こそあなたがお昼寝してるところが想像つかないわ。」

「そうか?俺は割と適当な部分もあるぞ?」

「少なくとも私がみたかぎりではそんなところは見れてないわ。」

 

ふむ…夕飯の献立とかも適当に決めたんだがな…ま、気づいてないなら言わないが華だな。

 

「人は見かけによらないってことで、少し寝るには早いしチェスでもやらないか?もともと母さんが観賞用に買った石製のやつなんだけど。」

「あ、やる~。でもフラン強いからね。」

「はっ!こっちだってそれなりにはやりこんでるんだ、負けたくなきゃ本気できな!」

「ふふん、そんな余裕を言ってられるのも今だけなんだから!」

 

 

 

 

 

「まだやる♪?」

「…いっそ一思いに殺せ。」

「はい、じゃあチェックメイト♪」

 

…結果だけ言うと惨敗だ。

チェックメイトになった状態の番上を見ると…ひでぇ。

キングとクイーンだけ残してほかは全滅、まさに王家を死刑にする寸前という様相だ。

強えぇ…そりゃレミリアもやられるはずだ。

 

「フラン強すぎねえか?」

「まあね♪パチェとやってたらいつのまにかここまで上手になっちゃったの」

「え、パチュリーも強いのか?」

「うん、私が本気でやっても勝率3割あるかどうかだもん。」

「…一応聞いとくが今の対戦は手抜きしてたのか?」

「ううん、さっきのは真面目にやったよ。じゃないとクイーンだけ残してクリアなんてできないわよ。」

「…まてや、その言い方だと元から勝つの確信しててクリア条件をクイーンだけ残してとかいう感じに聞こえるぞ。」

「うん、そうだよ?」

 

…こんにゃろう。

まぁ、俺はそれで負けちまってるからなんともいえねえんだけどさ。

 

「まぁ、いいや。そろそろ寝ようか、時間もいい頃合いだからさ。」

「うん、分かった!それじゃあおやすみ!」

「あぁ、お休み。」

 

そういってフランは二回へと駆け上がっていくのを見計らう。

 

「…よし、それじゃあ片づけるか。」

 

そう呟いてチェス盤と…さきほどフランが飲んでいたアップルジュースのコップを洗って棚へと入れる。

あっ、明日ついでに新しい食器なんかも見ようか。それにパン切り包丁なんかも買わないといけないし、今ある包丁は出刃とペティナイフしかないからな牛刀もあったほうがいいな。

…母さんに連絡したら包丁代だしてくれねえかな。

引っ越す前なら家に思いつく限りの包丁があったんだが…サーモンナイフや冷凍包丁はもちろん。メッザルーナや中華包丁に蛸引まであったからな。

正直蛸引と柳刃包丁(一般的な刺身包丁)とか差がつかないしなんであったんだ…

ともかくもう少し包丁の種類が欲しいのも確かだし帰りに近場の店に金物屋でもないか探すか。

そこまで決めた俺はリビングで寝る準備をして明日へとそなえて就寝することにした。

 

 

 

 

 

~次の日の朝~

俺はその朝目覚めると…腰が痛かった。

くっそ、やっぱり普段寝なれてない所で寝るもんじゃないな。

まぁとりあえず体を動かせばこの固まった体もどうにかなるだろ。

そこまで決めると俺は家の裏の庭に出て準備運動を始める。

流石に準備運動せずに動かすのは体鍛えててもきつい…ってかよく体を動かす人ほど準備運動は欠かさないものだ。

 

「よし、ウォームアップ完了っと…よし、昨日寝るときに思いついたことをするか。」

 

そういうと俺は左を後ろにするように半身で構え右手を下へと落とす。

そのまま能力強化でその場から跳ねるように前へと進み左拳を打ちこむ、ここまでは昨日したこと変わらないが今回はわざと少し置いてけぼり気味にした右腕を使って時計回りに回転し肘鉄を放つ。

すると遠心力によって安定度も増して肘鉄自体も相当の威力で打ちこむことができる。

よし、しっかりと形になったし技名は…信貴峰流、彗星…とか?

まぁ技もできたし今はこれをもう少し特訓するか。




今回もお読みいただきありがとうございました。
フランちゃんチェス強い…それに信貴峰の住んでた家の包丁の量がおかしいですね。
絶対使っていない包丁が何本かありますよ。
さて、また来週に投稿できるかわかりませんが…また次回!
(感想、批評等どんどんお待ちしております)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。