先日虫歯になって治療にいったら麻酔効ききってないのに治療開始されました…あのヤブ歯医者もういかない。
それでは今回もどうぞ!
『ジェノサイドブレイバアアァァァ!!』
…え、なにこのムリゲー。確定でダメージ食らうとか無茶だろ。
俺と妹紅はそのせいで同時にやられてしまい勝負もなにもなくなってしまった。
「これは…酷いね。」
「あぁ、これクリアできんのか?」
「お金つめば勝てるんじゃない?」
まさか、課金ゲーの波がゲームセンターにまでくると思わなかった。
「いやいや、テクニックでどうしようもない時点であくどすぎんだろ。」
「確かにそうだよね…あれ相手にあてても怯みもしなかったし。」
「とりあえずこのゲームはもうしないってことでOK?」
「それでいいよ…というよりもそれ以外の答えはないよ。」
何か著しく気力を奪われた俺達はその筐体を後にして別のゲームを探してゲームセンターの中を少し散策することにした…あっ別の人がさっきの筐体にお金入れた、あの人も俺たちと同じめに合うんだろうな…
心の中であのゲームを始めた人に同情とすこしばかりの犠牲者が増えたことに対してのガッツポーズをしてほかのゲームを探す。
「つってもこういうデカいゲーセンほどUFOチャッチャーが半分くらいしめてるから見るとこ少ないんだよな。」
「確かにね、それにコインゲームも入ってくるから実際4分の1くらいしか100円のゲームって案外ないよね。」
「ま、とりあえず太鼓でも叩くか。」
「そうだね。あ、でもエアーホッケーという手も…「さぁ太鼓やろうか!」
俺は妹紅の口から発せられた危険な選択肢を無理やり気味に回避して太鼓の鉄人をすることにした。
「ふぃ~…結構遊んだけど魔理沙さんからまだ連絡ないか?」
「うん、一応さっきメールで選び終わったら連絡するって言ってたけど。」
そういってメール確認の為に出した携帯を直している妹紅と共にゲームセンターを後にしてどこ行くわけでもなく適当に歩いていると後方から気を感じた。
殺気でも敵意でもないな、かといって友好的ともいえるようではない…二人か一応すぐに対応できるように心構えはしておこうか。
そこまで考えて少し手のひらを丸めて準備をしているとそれに気づいた妹紅が後ろを向いて気の元を確認する。
するとほんの一瞬、しっかりみなければ見逃してしまうくらいの間に暗い顔をしたのが見えた。
「信貴峰…少し待っててくれるか?」
「別に構わんが、あいつら誰だ。」
「…私の知り合いだよ。」
またもや一瞬くらい顔をして妹紅は二人の男の元へと歩いてメインストリートから外れて細い道へと隠れるように入っていった。
それを見届けた俺はできる限り気配を断って尾行する。
…どう考えてもいい人に分類されるような雰囲気の奴らじゃないからな。
なんとか声が聞こえる距離まで近づいたがそれでも全ては聞こえずとぎれとぎれでしか聞き取ることができなかった。
「そんなわけでよ…また……」
「でも私は……」
「…が……いいのか?」
よく分からんな、どうも何か頼んでいるというのは分かるんだが。
ただ男が妹紅になにかを頼んだ時に暗い顔をして考え込むような…そう、なにか後ろめたいことを考えてるかのようなしぐさをした。
ふむ、とあごに手をあてて考えていると肘を壁にあててしまいゴトリと音が鳴ってしまった。
「誰だ!」
まずいと感じた俺はすぐさま走りだし能力も併用してまさに流れるかのように人ごみの中へと紛れ込む。
すぐに2人組もメインストリートへと顔を出してくるが姿を見てない上に大量のひとごみにまぎれた俺を見つけることは出来なかった。
とりあえず妹紅は乗り気ではなさそうな頼み事だったがなんだったのだろうか…あの様子だと聞いてもなにも答えてはくれないだろうが。
…そういえばさっきから俺の思考を邪魔するかのように何か声が、いやショッピングモールで声がするのは当たり前なんだがなにか子どもの泣き声みたいな。
「こっちか」
そう呟いて声のするほうへと歩いて行くとそこにはみしらぬこどもと良く見知った人がいた。
「…鍵山さんなにしてんのさ。」
「え?あ、信貴峰さん!いや、この子がさっきから泣いていて話聞こうとしても泣き止まないから話聞けなくてでも話聞かないと分からなくてでも…」
「OK鍵山さんは一先ず落ち着くんだ…さてと」
俺は鍵山さんに焦るのをやめるように促すと泣いている金髪で青いリボンをつけた女の子と同じ目線になるようにしゃがみこんではっきりした声で話しかける。
こういうのは話しかける側は凛とした落ち着いた態度で話さないと子どもが不安を感じて泣き止まないらしいからな。
…口調が俺に合わない言い方だけどやるしかないよな。
「お嬢ちゃんなにがあったんだ?」
「ふぇ…?えっと…お姉ちゃんとはぐれちゃったの…」
なんつー定番な理由だ、いやまぁ子どもが一人で泣いてるってなったら大体これだろうけど。
「そうか、お姉ちゃんとはぐれちゃったんだな。それじゃあお姉ちゃんを呼んでくれる所にいこうか。」
「う、うん…」
そう言って差し出した俺の手をつかみながら女の子は立ち上がりついて来てくれる意思を表明してくれた。
そしてこれでひとまず大丈夫と鍵山さんの方をみると お~ と感心してるような目でこっちを見ていた。
「信貴峰さん手なれてますね。」
「そうか?まぁ、子どもの相手は嫌いじゃないけど。それと鍵山さんお金渡すからジュースかってきてくれないか?」
「え、えぇいいですけど喉でも渇いたんですか。」
「ちがうってこの子に飲ませてあげるようだよ。」
泣いて大声を出してたんだから喉も渇いてるだろうし甘いものを摂取さしてもうちょい落ち着かせたほうがいいだろう。
とりあえずドリンク代として500円を鍵山さんに渡してついでに自分の分と鍵山さんの分も買ってきてと言って女の子の手を引いて迷子センターへと向かう。
「そういえば君のお姉ちゃんの見かけってどんなのなんだい?もし途中でみかけたら直接話したほうがはやいからさ。」
「えっと…私のおそろいのリボンをしてるの、あっでも色は違うくて青じゃなくて赤色なの。」
うーん、もっとほかに特徴を聞きたいところだけど…しかたないか。
「そうだ、肩車しようか?上からみればリボンも見えやすくて探しやすいと思うぜ…思うよ?」
「いいのー?」
この子ものすごく輝いた目でこっち見てんだけど…自分で言ったことだしやるけどさ。
「ほいっ、と」
「わぁ!」
俺は少女を軽々と持ちあげて自分の肩にのせた。
それによる視界の急変動に少女は喜びの混じった声を上げながら両手を上げて喜んだ…っておい!
「きゃあ!?」
「危ないっての!」
少女は両手を上げて喜んだために後ろへと落ちかけてしまったがすぐさま手を彼女の肩へとまわして落ちるのを阻止する。
「あ、ありがと…」
「おう、これからは落ちないように俺の頭を抱えていてくれ。」
「信貴峰さん飲み物買ってきましたよ。」
と、俺が少女へと注意を促した所で飲み物を買いに行ってもらっていた鍵山さんがドリンクを抱えながらこっちへと小走りで近づいてきた。
「お、ナイスタイミング。ほらこれでも飲んで落ち着きな。」
そう言って俺はオレンジジュースを鍵山さんから受け取って俺の肩の上にいる少女に片手で落ちないよう足を支えながらもう片方の手で渡す。
さて、俺も飲むか…って、あ。
「くそ、片手じゃ開けれねえ。」
「あ、それなら私が飲ませてあげますよ。」
そう言うと鍵山さんはすぐにペットボトルの蓋を開けて俺へと飲み口を向けてきてくれる。
それに対して俺は悪いな、と軽めに言葉を返して飲ませてもらう。
するとその状況を見た周りの人々が口々に色々な言葉を投げかけてくる。
「あらあらうふふ」やら「あんな彼女ほしいな~…」やら「あんた女性でしょうが…私はあの男性好きかも」とか「リア充爆ぜろ」だの「…若い家族だ。」という声や子どもの「カップルー」という声まで聞こえてきた。
「…」
「…とりあえず移動しようか。」
「はい…」
顔を真っ赤にした二人はあんまり状況のわかってない少女をつれて早々とその場所から退散するのであった。
どうも皆さんくるくる雛です。
今回はなにやら妹紅に動きがありましたね。
これから彼女はどうなるのか…信貴峰はどう巻き込まれるのか期待していてください。
それではまた次回!
(感想、批評お待ちしております)